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ディスプレイに合わせた動的なフレーム生成技術「DLSS 4.5」や残像感低減技術「G-SYNC Pulsar」をNVIDIAが発表
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印刷2026/01/06 14:31

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ディスプレイに合わせた動的なフレーム生成技術「DLSS 4.5」や残像感低減技術「G-SYNC Pulsar」をNVIDIAが発表

 米国時間2026年1月5日,NVIDIAは,1月6日に米国・ラスベガスで開幕する大規模展示会「CES 2026」に合わせて,「GeForce」およびゲーマー向け製品に関わる新技術を発表した。
 本稿では,これらを簡単にまとめて紹介しよう。


動的なフレーム生成を実現する「DLSS 4.5」


 NVIDIAは,2025年にGeForce RTX 50シリーズの投入と合わせて,超解像&フレーム生成技術「DLSS 4」を発表した。
 それから1年が経過した今回,DLSS 4のアップデート版となる「DLSS 4.5」が発表となった。

 DLSS 4.5における大きな改良点は,以下の2点にある。

  • 第2世代Transformer超解像技術
  • 動的なマルチフレーム生成技術

DLSS 4.5における2つの改良点
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 DLSS 4では,超解像処理に用いるAIモデルとして,DLSS 3世代までの「CNN」(Convolutional Neural Network,畳み込みニューラルネットワーク)から,より新しい技術である「Transformer」モデルを導入した。
 これにより,とくに動体の残像感が減り,解像度を高めたときのディテール復元も高品質になったわけだ。NVIDIAによると,250タイトル以上のゲームが,DLSS 4に対応しており,とくに2025年におけるトップ20タイトルでは,8割以上が対応済みであるそうだ。

 第2世代Transformer超解像技術では,8bit浮動小数点数(FP8,関連記事)演算を用いた処理を5倍に増強して,映像情報を認識精度とピクセルサンプリングを改善した。
 それに加えて,NVIDIAのサーバー側で行う学習に,より大きなデータを追加することで,DLSS 4.5では,動きに応じた映像の安定性を高めて,残像感の低減や細部の鮮鋭化を強化しているという。

安定性向上の例。木目や手の甲の表現が,DLSS 4よりも向上している
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残像感(ゴースト)低減の例。DLSS 4では剣の動きに残像が生じているが,DLSS 4.5ではそれがない
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アンチエイリアシングの向上の例。DLSS 4では輪郭に生じていたジャギーが,DLSS 4.5では消えている
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 第2世代Transformer超解像は,「すぐに」利用できるとNVIDIAは主張しているので,近日中にGeForce Driverと,GeForceユーザー向け無料アプリ「NVIDIA App」のアップデートとして提供されるだろう。

 もうひとつの改良点である動的なマルチフレーム生成技術(Dynamic Multi Frame Generation)は,ディスプレイ側のリフレッシュレートに応じて,フレーム生成数を制御し,最大で6倍のフレームレートを実現するものだ。

動的なマルチフレーム生成の概念図。ディスプレイが240Hzで表示できるなら,それに合うようにフレーム生成数を調整する
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 また,従来と同様に,フレーム生成数を固定で指定することも可能なようで,その場合は最大6倍となる。

動的なフレーム生成と6倍フレーム生成での実ゲームにおけるフレームレート比較グラフ
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 NVIDIA Appは,ゲームごとにフレーム生成の方法を切り替えられるようになるようだ。将来的には,ゲーム内のグラフィックス設定でも可能になるだろう。

NVIDIA Appには,動的なマルチフレーム生成に関する設定項目が加わる
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 動的なマルチフレーム生成機能は,2026年春に,GeForce RTX 50シリーズ向けに提供を開始する予定である。


残像感を低減して1000Hz級の映像体験?

G-SYNC Pulsar対応ディスプレイがいよいよ発売に


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 2026年におけるGeForce関連のもうひとつの大きなトピックは,「G-SYNC Pulsar」対応ディスプレイがいよいよ市場に登場することだ。

 G-SYNC Pulsarは,2024年に発表となったeスポーツ向けディスプレイ技術で,G-SYNCの同期技術を応用して,映像の残像感を減らすものである。当初は2024年中に製品が登場すると言われていたが,遅れていたわけだ。

 G-SYNC Pulsarでは,映像フレームのピクセルが安定してから,上から順にバックライトを帯状に点灯させる(※ほかの部分は消灯)ことで,残像が残って見える時間を4分の1まで減らせるという。
 これにより,残像感を低減,NVIDIA流に言えば映像の明瞭度を4倍に引き上げられるという理屈だ。

G-SYNC Pulsarの原理
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「Counter-Strike 2」(上)および「Anno: Pax Romana」(下)を使ったG-SYNC Pulsarの残像低減イメージ
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 残像低減以外にも,G-SYNC Pulsar対応ディスプレイでは,「G-SYNC Ambient Adaptive Technology」(環境光適応技術)という動的な輝度および色調調整機能が利用できる。
 これは,ディスプレイ内蔵の照度センサーを利用したもので,たとえば明るい外光が差し込む日中は輝度を上げて,色調をやや寒色寄りにする。逆に照明も暗い夜間には,輝度を下げて色調も暖色寄りにするといった調整を行うという。
 つまり,目に優しい表示に自動で調整するという仕組みである。

G-SYNC Ambient Adaptive Technologyの概念図
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 G-SYNC Pulsar対応ディスプレイは,27インチサイズで解像度2560×1440ドット,最大リフレッシュレート360Hzの製品が,Acer,AOC,ASUSTeK Computer,MSIから登場の予定である。

発表時点でのG-SYNC Pulsar対応ディスプレイラインナップ。世界市場では1月7日から発売の予定で,価格は599ドルから
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 そのほかにもNVIDIAは,クラシックゲーム向けのMOD開発支援ツール「NVIDIA RTX Remix」の新機能として,「RTX Remix Logic」を発表した。

 RTX Remix Logicでは,ゲーム内の変化に応じて描画設定を適宜変更するというものだ。
 たとえば,屋外で天気が変わったら雪を降らせたり,敵が近くにいたら緊張感を表現するエフェクトがかかったりといった具合に,ゲーム内のイベントに応じて映像表現を変化させられるという。

RTX Remix Logicの概念。ゲーム内イベントに応じて900種類以上の描画設定を変化させられる
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 RTX Remix Logicは,30種類以上のイベントに対応しており,900種類の描画設定を変更できるとのこと。2026年1月に提供開始の予定だ。

 また,ゲーム向けAIモデル開発システム「ACE for Games」の最新事例として,NVIDIAは,ストラテジーゲーム「Total War: PHARAOH」のゲーム内アドバイザー機能を紹介した。

 1200以上のゲームデータを検索して,AIキャラクターがプレイヤーに助言する仕組みだ。複雑な要素が絡み合うストラテジーゲームは,慣れるまで次に何をすればいいのかが分かりにくいもの。それをAIがゲーム内キャラクターの姿で,適切に助言してくれるなら,初心者でもゲームに馴染みやすくなるだろう。

Total War: PHARAOHの事例。ゲーム内データをAIモデルが検索して,アドバイスを自律的に構築する
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 Total War: PHARAOHのAIアドバイザー機能は,2026年にプレイテストを開始する予定だ。

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