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そろそろ始めたい「Warhammer 40,000」(前編)。作って,塗って,戦える“大人のミニチュアホビー”はロマンの底なし沼だった!【PR】
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印刷2025/05/31 12:00

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そろそろ始めたい「Warhammer 40,000」(前編)。作って,塗って,戦える“大人のミニチュアホビー”はロマンの底なし沼だった!【PR】

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 前回の記事「『Warhammer 40,000』の世界ってホント戦争しかないんだな〜」と,グリムダークな世界観を噛みしめた皆さん,コンニチハ。狂気のディストピアへの理解を深めたあとにすることといえば……? ええ,ええ,お分かりですよね。

 そろそろ「Warhammer 40,000」(以下,WH40K)のミニチュアゲーム,デビューしちゃいましょうか!

ドンッ! ゲームズワークショップが製作,販売している「WH40K」のアルティメットでスターターな,デビュー向けのセットでね!
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 といっても,“ミニチュアを組み立て,ペイントし,それをアーミーとして使用する”という特性上,作る工程を経なければゲームは始められない。そういうわけで今回の記事では,このアルティメット・スターターセットを使い,実際にミニチュアを作る工程をお届けしよう(対戦パートは後編をお楽しみに)。

 ミニチュア作りはなんだか難しそう? ノンノン! 技術や知識がなくても大丈夫! 先人の知恵が豊富! 初心者でも作りやすい! ペイントの工程がマジで沼! 初心者でも安心して飛び込める良質なコンテンツでっせ! さぁ,ともに沼へ入ろうではないか!

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 「Warhammer 40,000」という存在は知っている。でも世界観やストーリーは未体験。そんなアナタに向けて世界観解説をお届け。一度では咀嚼しきれない濃密な世界に圧倒され,終わりなき戦争に身を投じる者たちのドラマに胸が熱くなる。「WH40K」はゲームとしてだけでなく,読みものとしてもハチャメチャに面白い!

[2025/05/24 12:00]

「Warhammer 40K」デビューに必要なものって?

「アルティメット・スターターセット」なら,まるっと揃いまっせ


 ゲームをプレイするうえで最低限必要になるのは,コアルール(ルールブック),データシート,ダイス,ルーラー,ミニチュアだ。ミニチュアに関しては自分が操作する1勢力分があれば,ほかのプレイヤーと持ちよっての対戦が可能。だが,友人を誘って2人でゼロから始めるのであれば,2勢力分のミニチュアが必要になる。

 そうなるとどの勢力を買うべきか,どのパックを買えばいいかで迷うことだろう。そうなったときのおススメが,まさに「Warhammer 40,000:アルティメット・スターターセット」なのである。

 このセットは,2勢力のミニチュアに,テレイン(フィールドに置く建物),ゲーミングボード,レファレンスシート,ルールブックなど,対戦に必要なアレコレがまとめられたもの。ミニチュアを素組みすれば,そのまま対戦を始められるのが特徴であり美点だ。しかも,対戦相手にミニチュアを用意してもらう必要がないので,友人と「WH40K」を始めるときの入門用にも向いている。

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「Warhammer 40,000:アルティメット・スターターセット」

【セット内容】ソフトカバー版ハンドブック(72ページ)1冊,ソフトカバー版コアルール・ブックレット(72ページ)1冊 ,プッシュフィット式シタデルミニチュア44体(スペースマリーン12体 ,ティラニッド32体),情景モデル9点,レファレンスシート2枚,デカールシート1枚,ゲーミングボード2枚,レンジルーラー2点,ダイス10点

※商品画像のミニチュアは塗装イメージ。ニッパー,筆,シタデルカラーは別売


 気になるお値段は,なんと2万1200円(税込)。いいお値段!

 ……ではあるのだが,このボックスセットはかなり良心的,というより「価格設定大丈夫?」と心配になるくらいお得なセットだったりする。

 ここだけの話,同等規模のミニチュアやテレインを個別に揃えようとすると,軽く見積もっても倍近い費用がかかってしまう。本来の半値でこれだけのものを揃えられると考えれば,「アルティメット・スターターセット」はめちゃくちゃお得なのだ。「もっと手頃でコンパクトなセットがいい!」という人におススメなセットももちろんあるので,そちらは記事後半をチェックしてほしい。


「アルティメット・スターターセット」いざ開封の儀!


 ここからは,「アルティメット・スターターセット」の開封〜組み立て〜ペイントまでの工程をフォトレポート形式でお届けする。
 なお本稿のライターは,学生時代にプラモデルを2,3個作った経験しかないミニチュアビギナー。ペイントの知識も技術も皆無なので,粗い部分があっても温かい目で見守ってほしい。むしろ,“ビギナーでもこういう仕上がりになる”という参考材料にしてもらえたら幸いだ。

<まずは,開けてみる>

バーン! これが「アルティメット・スターターセット」だー! ふおぉぉぉ……ミニチュア44体分ともなるとランナーの圧がすごい。というかランナーしか見えない。いや〜,無駄なくぎっしりと敷き詰められたパーツが美しいねぇ
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中身はこんな感じ。箱がかなり重かったのだが,どうやらテレインのランナーと厚めのゲーミングボードが重量をマシマシにしていたようだ
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<さっそく組み立ててみる> 

 ニッパーでランナーからパーツを切り離し,凹凸がピッタリ合うように組み立てていく。おお〜,思ったよりも簡単! 接着剤なしで組み立てられ,かつパーツが少ないのでスイスイ組み上がる。小物のア−ミーなら5分ほどで完成するイメージだろうか。

ミニチュアごとの組み立て順序を付属のハンドブックで確認し……
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パーツをランナーから切り離す。切断後に残ったゲートをニッパーやデザインナイフで処理するとキレイに仕上がる
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1体あたりの必要パーツ数はこれぐらい。左がインフェルヌス・スカッド,右がターマガントだ。スペースマリーンはアーマーの曲線が美しく,ティラニッドは甲殻や皮膚の凹凸が細かくて生々しい印象
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パーツの突起部分を穴にはめ込みながら組み上げる。力任せに押し込むとパーツが折れる可能性があるので,力加減には細心の注意を
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素組み完了! これは勢いで台座にセットした図。台座にペイントを施す予定がなければ問題ないのだが,ここで台座を付けてしまうとのちのち後悔することになる
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 実際に組み立てると分かるのだが,簡単に組み上がるからといって作りが簡素ということはなく,ミニチュアの造形はかなり細かい。パワーアーマーのレリーフは細かい凹凸で美しく表現されているし,ティラニッドの脈打つような肌の質感は,異種族らしい不気味な雰囲気が醸し出されている。
 ディテールにこだわって作られたことを一目で理解できてしまうぐらいに,造形の完成度が高いのだ。

 また,同種のミニチュアであってもポージングが違っているのも驚きだ。構える銃の角度や尻尾の高さ,顔の向きなどが微妙に異なり,ミニチュアそれぞれに個性を感じさせる作りなのがまたいい。

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<せっかくなのでペイントしてみる>

 ……と,書いたものの対戦にあたって“ペイントは必須ではない”。いちおうペイントされているとボーナスでポイントがもらえるというルールはあるのだが,スターターセット内で遊ぶ分にはペイントの工程を飛ばしてもOKだ。
 ただ,色を塗ったほうがユニットの見分けがつきやすくなるし,ボードに並べたときの臨場感も段違い。というわけで,今回はミニチュアゲームの世界を存分に味わうため,ペイントにも挑戦してみた。

 注意したいのが「アルティメット・スターターセット」には,塗装用のシタデルカラーが付属していないという点。そこで登場するのが,「Warhammer 40,000: Paints + Tools Set」だ。
 別売のこの商品は,スペースマリーンとティラニッドの着色に必要な色を揃えられる,これまたお得なセット(ニッパーと筆もこのセットに入っている)。「アルティメット・スターターセット」でペイントまで楽しむなら,一緒に購入しておくのがおススメだ。

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「Warhammer 40,000: Paints + Tools Set」

【価格】5800円(税込)
【セット内容】12mlシタデルカラー13本(アバドン・ブラック,コラックス・ホワイト,ナーガロス・ナイト,バグマンズ・グロウ,レイスボーン,マクラーグ・ブルー,メフィストン・レッド,レッドベルチャー,バルタザール・ゴールド,サンダーホーク・ブルー,アグラックス・アースシェイド,アルマゲドン・ダスト,マゴス・パープル),シタデルスターターニッパー1点,シタデルスターターブラシ1点,モールドライン・スクレイパー1点

◯シタデルカラーって?

 シタデルカラーとは,ゲームズワークショップが製造,販売を行うミニチュア塗装用の水性アクリル塗料のこと。同社のミニチュア用に開発されたもので,定着力や発色が非常によく,有機溶剤系塗料に比べて匂いが少ないのが特徴だ。

 筆塗りに適した粘度で伸びがよく,筆ムラもほとんど出ないので初心者でも扱いやすい。お世辞抜きに優秀な塗料である。1本あたりの値段が少し高めなものの,ペイントの美しい仕上がりを見れば納得の価格設定だ。

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 数百種類にも及ぶ豊富なラインナップも魅力で,それぞれベース,レイヤー,シェイド,ドライ,コントラスト,テクニカル,エアー,スプレーに分類されている。カラーの分類ごとに向き不向きがあり,そのあたりへの理解を深めながら塗りのテクニックを極めていくと,あっという間に深みにはまってしまう。シタデル is 沼!

 ユニークなのが,シタデルのカラー名にはその色に関係するキャラクター名や惑星名など,作中に登場する用語が使用されている点だ。公式による塗料の商品説明がちょっとした用語解説になっていたりするので,カラー探しをしているうちに用語にも詳しくなれる(かも)。


 ペイントの工程で覚えておくべきことは,「ベースカラーは1:1の比率で希釈」「薄く重ねるは正義」「はみ出しはベースカラーで修正」この3つ。これさえ心がけていれば,ひとまずは大丈夫だ。細かな順序は人によって違うと思うが,今回は以下の工程で塗りを進めてみた。

(1)ベースカラーを薄く3度塗り(毎回10分ほど放置して乾かす)
(2)ベースカラーが完成したら別のカラーでポイントごとに色づけ
(3)シェイドカラーを使って陰影を強調
(4)エッジ部分にハイライトを入れる
 

まずはミニチュア全体を基本色となるベースカラーを塗る。スペースマリーンはマクラーグ・ブルーで,ターマガントはレイスボーンで塗り進める
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塗り方は簡単。シタデルカラーをよく振ってからパレットにとり,水で希釈したものをミニチュアに薄く塗り広げるだけ。厚塗りするとミニチュアのディテールが潰れてしまうので,薄く塗るのが正解なのだ
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違いが分かりやすいレイスボーンで比較してみよう。左からベース塗り1回目,2回目,3回目の状態。うおおお,ベースを塗っただけでも雰囲気バッチリ! 
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3回目のベースが乾いたら,各パーツの色づけを開始。はみ出たら基本色として使ったベースカラーを塗り重ねて修正すれば問題ない
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各パーツを塗り終えたら,シェイドカラーを金属部と関節部中心に塗り広げる(希釈はしない)。このシェイドがかなり優秀で,細かく調整せずとも塗料が窪みに溜まり,凹凸のディテールを強調してくれる。完成度が一気に高まる工程ということもあり,一番興奮する瞬間だ
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エッジ部分にハイライトとなるカラーを引くと,完成度をさらに高められる。細く線を引くハイライトの作業はけっこう難しいので,このあたりは慣れてから挑戦する,でよさそう
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アーマーのアイコンは付属のデカールを貼り付けてもいいし,手描きで頑張ってみてもいい。デカールを貼るときは,ピンセットよりも塗れた筆で押し当てたほうが貼りやすかった
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台座のトップ部分にアルマゲドン・ダストを盛り付ける。台座への着色は,できればミニチュアをセットする前に済ませておこう。でないと,写真のように足が砂まみれになる(今回は土汚れとして活かすことにした)
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そうしてできあがったのがコチラ! マットな仕上がりのクラシック方式で塗ってみたところ,ペイントど素人,なんなら不器用&おっちょこちょいでもここまでできた! 楽しい……楽しすぎる!
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ターマガントは生物としての不気味さを演出するため,淡い仕上がりのコントラスト方式で塗ってみた。仕上がりが早いうえ,初心者でもそれっぽく仕上がりやすい印象だ
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 もし「ペイントは難しそう」という理由で二の足を踏んでいるならば,「塗りの技術がなくても大丈夫やで!」と背中を押したい。ミニチュアの造形が細かいからこそ,ペイントの経験がなくとも直感的に塗り進められるし,シタデルカラーが持つポテンシャルによって“魅せる仕上がり”を目指せるからだ。

 そして忘れてはならないのが,「ミニチュアペイントに絶対的な正解はない」ということ。つまり,お手本に縛られすぎず,自由にペイントを楽しんでOKということだ。

 コデックスを購入すると公式設定に準拠したペイント例を確認できるが,これはあくまでも指針だ。使用カラーを同系統の違うカラーに変更してもいいし,白紫がベースのティラニッドを,変異個体というバックストーリーをつけて白赤の大胆なカラーリングにしてもいい。
 「WH40K」の世界観は懐が深く,そうしたプレイヤー独自のカラーリングも許容してくれるのだ。いわば,自分だけのアーミーを作れてしまう。それって最高では……?

かくいう筆者は「Warhammer 40,000: Space Marine 2」のフォトモードをフル活用してペイントした。お気に入りのキャラクターを再現するのもまた楽しい
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そんなこんなで44体を大まかに塗り終えた。やっぱり色が付くといいわね〜
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テレインも同じ要領で組み立て,ペイントを施す。テレインの組み立てには接着剤が必要になるので,あらかじめ用意しておこう
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 日々のタスクの合間に少しずつ塗り進めていたのもあって,ここまで仕上げるのに3週間ほどかかっている。「そんなにかかるの!?」と思うかもしれないが,ガッツリと時間を確保できればもっと時短はできるし,慣れてくれば1体あたりの所要時間も減らせると思われる。

 1つ言えるのは,これだけの時間がかかっていても不思議と大変だと感じることはなかったということだ。むしろ,1日の終わりにもくもくと打ち込めるアクティビティができたことで,毎日が充実していたし,ちょっとした息抜きにもなっていたように思う。

 経験値がたまるにつれて新しい技法に挑戦したい欲求が高まるし,達人ペインターの動画を見ながらアレコレ試す時間は,お世辞抜きに本当に楽しかった。
 ペイントだけを楽しんでいる層がいるというのも,納得だ。しかも,思い入れ特盛りのミニチュアを使って対戦もできるとなれば……ほんと,いい趣味やでぇ。

 作る工程だけでこれだけの期間楽しませてくれていると考えれば,ミニチュアゲームっていい買いものだよなぁ。さすが大人のホビー,これはいいものだ。


価格のハードルがちょっと高いかも……

という人にオススメなボックスセット


 「アルティメット・スターターセット」だとちょっと手が出ないな……という人には「Warhammer 40,000:スターターセット」がオススメ。テレインが付属せず,ミニチュアの数が6体ほど少ないものの,最低限必要なものをまるっと揃えられる。組み立ててすぐに遊べるという点では,「アルティメット・スターター」と同様だ。価格は1万800円(税込)と,パッケージ版のコンシューマゲームを1本買うのとそう変わりない。価格を抑えるなら迷わずこのセットを選ぶべし。


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「Warhammer 40,000:スターターセット」

【価格】1万800円(税込)
【セット内容】ソフトカバー版ハンドブック(64ページ)1冊,プッシュフィット式シタデルミニチュア38体(スペースマリーン11体,ティラニッド27体),レファレンスシート2枚, デカールシート1枚,ゲーミングマット1枚,レンジルーラー2点,ダイス10点

※商品画像のミニチュアは塗装イメージ。ペイント用のシタデルカラーは別売

 ミニチュアの数はほどほどでOK。ペイントまでの工程を楽しみたいという人は,「Warhammer 40,000:イントロダクトリーセット」でデビューを飾るのもいいだろう。ニッパー,筆,5色のシタデルカラーが付属しているため,“作る,塗る,遊ぶ”をお得に1セットで楽しめてしまう。

 ミニチュアは全16体と少なめではあるが,2勢力分のアーミーが揃うので,友達を誘って「WH40K」をとりあえずお試ししたい人に向いている。価格は7300円(税込)とこれまた破格の値段設定なのがうれしい。

 ただ,あとからアーミーを追加するとそれなりに費用がかかってきてしまうので,大規模な対戦も視野に入れているなら,初めからミニチュア多めのセットを選んだほうが“お財布に優しい”ということは覚えておこう。

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「Warhammer 40,000:イントロダクトリーセット」

【価格】7300円(税込)
【セット内容】ソフトカバー版ハンドブック(48ページ)1冊,プッシュフィット式シタデルミニチュア16体(スペースマリーン5体,ティラニッド11体),ゲーミングマット1枚,レンジルーラー1点,ダイス6点,シタデルスターターニッパー1点,シタデルスターターブラシ1点,12mlシタデルカラー5本(アバドン・ブラック,レイスボーン,バルタザール・ゴールド,ナーガロス・ナイト,マクラーグ・ブルー),厚紙製トークン,テレインウォール22点

 対戦はひとまず置いておいて,ミニチュアをペイントして愛でてみたいという人には,以下のペイントセットという選択肢もある。ミニチュア数体とペイント用のシタデルカラー,筆が付いたセットで価格は4500円(税込)。お得なのは言わずもがな,注目すべきはシタデルカラーの内容だ。

 「イントロダクトリーセット」にも最低限のベースカラーが同梱されているが,ペイントセットには陰影の描写で深みを増すシェイドカラー,ハイライト等の明暗の描写に役立つレイヤーカラー,一層塗りでベース,シェイド,ハイライトの効果を得られるコントラストカラー,ベース(台座)のデコレートに使用するテクニカルカラーもラインナップされている。
 つまり,シタデルカラーのポテンシャルを確かめるなら,ペイントセットのほうが向いているということだ(カラーの内容はセットによりけり)。

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「Warhammer 40,000:スペースマリーン:インフェルヌスマリーン+ペイント」

【価格】4500円(税込)
【セット内容】プッシュフィット式シタデルミニチュア3体(スペースマリーン),12mlシタデルカラー6本(コラックス・ホワイト,マクラーグ・ブルー,バルタザール・ゴールド,アバドン・ブラック,アグラックス・アースシェイド,アルマゲドン・ダスト),シタデルスターターブラシ1本


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「Warhammer 40,000:ティラニッド:ターマガント&リッパースウォーム+ペイント」

【価格】4500円(税込)
【セット内容】プッシュフィット式シタデルミニチュア4体(ティラニッド),12mlシタデルカラー6本(コラックス・ホワイト,レイスボーン,ナーガロス・ナイト,サンダーホーク・ブルー,マゴス・パープル,アルマゲドン・ダスト),シタデルスターターブラシ1本


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[2025/05/31 12:00]




「アルティメット・スターターセット」で始めるなら

知っておきたいスペースマリーンとティラニッドのこと


 「WH40K」での対戦をより楽しむなら,勢力の特徴やバックボーンをある程度知っておきたいもの。なぜなら,それらの知識は操作するアーミーへの思い入れを深め,戦場で繰り広げる戦いの没入感を高めてくれるからである。

 例えば,今回ペイントを行ったウルトラマリーン戦団であれば,マクラーグで勃発した第一次ティラン戦役にて,ティラニッドに第一中隊を全滅させられたという正史がある。
 となれば,戦闘同胞を亡き者にした異種族のティラニッドは憎き相手。戦団の模範兵たる彼らであっても,仇敵を前にしては冷静さを欠くやもしれない……。

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 またティラニッドからすれば,ウルトラマリーン戦団は天の川銀河進出の出鼻を挫かれた因縁の相手であり,彼らとの戦いは決して油断できないものであることがうかがえる。
 こうしたバックストーリーをもとに戦場でのプレイングにアレンジを加えると,盤上の戦いにまた違った彩りが加わるものだ。スペースマリーンとティラニッドのアーミーとしての特性については,後編の記事を参考にしてもらうとして,今回はそれぞれの基本設定をまとめてみた。

スペースマリーン


 人類帝国の最も強力かつ象徴的な超人兵士であり,皇帝陛下の“死の天使”とも呼ばれている。帝国が銀河へと再進出した際,総主長の遺伝種子を元に生み出された戦団だ。
 帝国防衛軍の無限ともいえる軍団に比べれば,スペースマリーン戦団は小規模に見えるかもしれない。しかし彼らの圧倒的な武力は,スペースマリーン1人で人間の全分隊に匹敵するほどと言われている。なお41千年紀末期には,上位存在であるプライマリス・スペースマリーンが生み出され,絶望的な状況下に置かれた帝国の軍事力を強化するに至っている。

 力強く,素早く,超越的な耐久力を持ち,いかなるときも恐怖を抱かぬ人類最強の存在。戦場での彼らは,決して迷わず,止まらず,敵を素早く殲滅するためにその力を振るっている。


★肉体改造と精神調整によって生まれる超人兵
 スペースマリーンは生まれつきの戦士ではない。若い男性に19種類の特殊臓器を移植し,長きにわたる厳しい訓練と精神調整を経て生み出される。通常の人類よりも大柄で(2〜2.5m),強靭な筋力と耐久力,反射神経,自己治癒能力を有する。
 複数の心臓,低酸素環境でも呼吸可能な肺,毒物を消化できる胃などを持ち,特殊臓器によって高められた生理機能をもってすれば,飲まず,食わず,寝ずとも生存できるとされている。

 寿命が長く数百年を生きることも可能だが,絶え間ない戦争のなかでは天寿をまっとうすることは稀だ。現在の帝国においては,スペースマリーン体内のプロゲノイド線が唯一の遺伝種子の産出源であるため,戦場で彼らが死亡した場合は,遺伝種子の回収が何よりも重要になるという。

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★戦いを支える武装
 彼らは戦闘においてさまざまな装備を使うが,代表的なのは炸裂弾を発射するボルターと肉体や装甲を容易に引き裂くチェーンソード,そして肉体を強化するパワーアーマーだろう。

 注目すべきはパワーアーマーの性能。厚いセラマイト装甲で覆われた装甲服は,内蔵された人工筋肉によって装着者の動きをトレースし,その力を強化する。多数の支援機能によって戦闘をサポートし,思考波によって通信,音響分析,照準機能といった補助機構を瞬時に起動できる優れモノだ。
 鎮痛薬剤,戦闘興奮剤,解毒剤も格納されており,いつでも装着者に注入できる備えもある。

★誇り高き徽章が表すもの
 パワーアーマーに施された紋章や意匠は,所属戦団や兵科,分隊,階級,名誉勲章を表す。兵科のシンボルと分隊番号は右肩部装甲に,兵団章は左肩甲につけられる。中隊色は,肩部装甲の縁のカラーで表され,第一中隊なら白,第十中隊ならば青,という具合に<戦いの聖典>によって定められている。

 意匠といえば,スペースマリーンの中には亡くなった戦闘同胞の遺骨を装飾の一部として使用することもあるとか。

★青だけではない,多種多様なスペースマリーン戦団
 スペースマリーンといえば青のアーマーをまとった,ウルトラマリーンのイメージが強いかもしれないが,帝国には約1000の戦団が存在するとされている。
 スペースマリーンの兵団は戦いの聖典に従って細分化され,戦団と呼ばれる単位に再編成された。そのなかには当初の兵団名をそのまま受け継いだものもある。以下では代表的ないくつかの戦団を紹介するので,今後のアーミー探しの参考にしてほしい。

・ウルトラマリーン / 総主長: ロブート・グィリマン
 高潔,名誉,規律の象徴たるウルトラマリーンは,アデプトゥス・アスタルテス(スペースマリーンの属する組織)の模範たる戦団だ。どの戦団よりも<戦いの聖典>を神聖なものとし,その信条と戦略をもってして広大なウルトラマールを統治している。シンボルカラーは青。

・ブラッドエンジェル / 総主長:サングィニウス
 弱きを守らんとする崇高なスペースマリーン戦団。敵陣に向かって突撃し,白兵戦で敵を圧倒する。サングィニウスより受け継がれし2つの呪いに苛まれており,その秘密が部外者に漏れぬよう秘匿している。

 彼らは気高く規律正しいスペースマリーンではあるが,心の奥底では<紅き餓え>によって戦いと血の渇望に抗っている。<黒き怒り>によって我を失い狂戦士と化したブラッドエンジェルは,戦いの中で名誉ある死を迎えるべくデスカンパニーへ配属されるという。シンボルカラーは赤。

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・ダークエンジェル / 総主長:ライオン・エル=ジョンソン
  第1の兵団として創設され,どのスペースマリーンよりも長く皇帝に仕えてきた。無慈悲なる攻撃と不屈の防御を兼ね備えた彼らは,秘密主義を貫く謎多き戦団でもある。自らを<許されざる者>と称し,兵団が犯したかつての罪を償うため<堕ちたる者>を秘密裏に追跡している。
  41千年の暗き時代,1万年前に姿を消したはずの総主長ライオンが帰還を果たし,ダークエンジェルらを死の運命から救済している。シンボルカラーは濃緑。

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・インペリアルフィスト / 総主長:ローガル・ドルン
 不屈の精神と自己犠牲を重んじる皇帝の不屈なる盾。断固として秩序を守り,勝利のためには究極の犠牲をもためらわない。地球の守護者たる任を負うとともに,銀河での攻囲戦と航宙戦に特化している。彼らは決して敗北を認めない揺るぎない精神を持ち,最後の一兵となろうとも戦いをやめることはない。シンボルカラーは黄。

・レイヴンガード / 総主長:コルヴス・コラックス
 隠密行動,ゲリラ戦,奇襲を得意とする,帝国の影の刃。栄誉を期待することなく人目を忍ぶ行動に徹し,ときには後方攪乱を用い,またときには見せかけの撤退を演出して敵の動揺を誘う。戦団による作戦の多くは,尖撃分隊と斥候分隊によって遂行され,ジャンプパック部隊や強襲揚陸艇,反重力スピーダーなどの空中兵器によって支援される。シンボルカラーは黒。

・ホワイトスカー / 総主長:ジャガタイ・ハーン
 獰猛な部族民から選りすぐられた狩人で構成された戦団。攻撃部隊は装甲二輪,装甲兵員輸送車両,ジャンプパック部隊から成り,電光石火の戦術と一撃離脱戦法によって敵を翻弄する。
 同胞間の競争に興じる傾向があり,同戦場に剣闘士である“ハーン”が複数名派遣されると,勢力の総指揮権を互いに奪い合う。戦闘では獰猛さを発揮する彼らだが,文化的な戦団とも知られており,書法の習得や古代神話の口承,長年にわたり蓄積された叡智の吸収に余念がない。シンボルカラーは白。

・スペースウルフ / 総主長:レマン・ラス
 獰猛な戦士であり,帝国に仇なす者を火球の如き勢いで駆り立てる戦団。ラスより受け継がれし“鋭敏な感覚”によって,驚異的な視力,聴力,嗅覚を備えている。
 優れた特性を継いでいるだけでなく,彼らは負の側面として恐るべき憤怒を内に秘めている。この暗き獣の衝動にのまれた者はすさまじい蛮性を宿し,やがて獣じみた姿“ウルフェン”へと姿を変えるという。独自の文化と組織構造を持つがゆえに,戦団への分割を良しとせず,兵団の規模を維持している。シンボルカラーは青みがかった灰色。

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・サラマンダー / 総主長:ヴァルカン
 炎と鍛冶を尊ぶ戦士職人。炎の担い手たる彼らは,火炎放射器やメルタガンの扱いを得意とする。黒曜石の如く黒い肌と,静かに燃える石炭のような赤き光を携えた瞳を持ち,その不穏な風貌から,彼らに恐れを抱く者は少なくない。他の戦団に比べ人道的な思想を持ち,一般市民の保護を重視している。シンボルカラーは緑。

・アイアンハンド / 総主長:フェルス・マヌス
 生身の肉体を弱きものと捉え,機械化によって確固たる強さを得ようとする厳格なる守護者。生身の身体への軽蔑と機械への畏敬の念によって,帝国技術局と強い絆を築いている。論理と効率を重視し,惑星の救済よりも敵の殲滅を優先する傾向があるようだ。機械と有機物の完璧なる融合が遂げられるドレッドノート(※)に乗り込むことは,多くのアイアンハンドの最終目標とされている。シンボルカラーは黒鉄色。

(※)回復不能なほどに重症を負った英雄が埋葬される兵器。搭乗者の揺るぎない意志と生命力によって稼働する。調べると分かるがドレッドノートの設定はかなり闇が深い。

・デスウォッチ
 あらゆる戦線において,“帝国を異種族の脅威から守る”目的のために結成された特別なスペースマリーン戦団。スペースマリーンのなかでも,高位かつ卓越した魂と精神力,身体能力を持つ者のみがデスウォッチに編入される。異種族狩りの専門家である彼らは,ティラニッドの生態,戦術,弱点を熟知しており,対ティラニッド戦における切り札の1つとされている。

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ティラニッド


 生体艦隊に乗って銀河系外から飛来した捕食生命体。ハイヴフリートと呼ばれる巨大な生体艦隊を形成し,次々と星系を襲い,あらゆる有機物を捕食して次の標的へと向かう。これまで複数のハイヴフリートが銀河系に襲来し,人類帝国を含む多くの種族と大規模な戦争を繰り広げてきた。
 彼らにとって他の生物は,コミュニケーションをとるべき対等な生物ではなく,貪るべき獲物でしかない。ティラニッドが初めて帝国に認識されたのは,41千年紀後半。その脅威が“公式”に確認された惑星ティランに由来し,ティラニッドと名付けられている。

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★ぼくらは みんな いきている
 ティラニッドは,兵士,宇宙船,兵器に至るまで,すべてが生体組織で構成されている。神経系に潜み脳へと至る寄生ワーム,被弾者の身体をひたすらに噛み砕くフレッシュボーラー,厚い装甲すら撃ちぬくヴェノムキャノンなど,射出される弾丸1つとっても,厄介オブ厄介な特性を持つ。金属や機械を用いることなく,自らの肉体を進化させることで環境に適応し,敵を殲滅するのだ。

★群巣集合体による学習能力の高さ
 ティラニッドは個々の自我を持たず,ハイヴ・マインドと呼ばれる巨大な集合精神があらゆる行動を決定している。ハイヴ・マインドは強力なサイキック能力を持ち,特定の大型個体を通じて戦場の個体を指揮統制する。これらのシナプス個体が倒されると,周囲の小型個体は統制を失ってしまう。

 驚くべきはその学習能力の高さ。ティラニッドに有効な戦法が見つかったとしても,それによって敗北した彼らは進化によって克服してしまう。空爆によって群れを焼かれれば飛行部隊を生み出し,毒によって弱体化されればその毒を克服し,対戦車兵器で装甲を貫かれればより強固な装甲を身にまとい戦場に舞い戻る。敗北のたびに学習し,驚くべき速度で適応していく。

 加えて,全滅させたと思っていても,その一部は密かに逃げおおせて潜伏している。戦力の補給を済ませると,敗北の教訓を糧に再び牙を剥くのだ。この生存能力と学習能力の高さは,こいつら不滅か? というほどのしぶとさにつながっている。できれば出会いたくない異種族である。

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★去ったあとに残るのは死の惑星
 ティラニッドに敗北した惑星は,宇宙空間に浮かぶ石の球体と化す。数兆もの個体によって絶え間ない襲撃を受けるだけでなく,ティラニッドは微少なティラン胞子を惑星に散布する。胞子によって惑星を有毒な環境へと変貌させ,そこから生成される毒素によって住人たちを窒息,融解させてしまう。

 抵抗する生命体が消え勝利を収めると,群巣艦が惑星にとりつき粥状になった有機物を給餌管で吸い尽くす。彼らが去ったあとに残るものは,大気すらも剥ぎ取られた不毛の惑星だ。そうして惑星の全生命を文字通り「喰らい尽くし」,吸収した遺伝情報を元に兵を強化する。いやはや恐ろしい。

★カルトの力で内部分裂を引き起こす知能犯
 ティラニッドの侵攻は,ハイヴフリートによる直接的な襲来だけではない。その前段階として,ジーンスティーラーと呼ばれる先遣隊が惑星に潜入し,知的生物に卵を植え付けて遺伝子の汚染を開始する。世代を重ねながら,ティラニッドを崇拝するカルト教団を徐々に増やしていくのだ。
 寄生した生物の社会特性を学習しながら,秘密裏に「ジーンスティーラー・カルト」を形成し,彼らは群巣艦隊の訪れを待つ。生物らが築いた秩序ある社会を,カルトたちが崩壊させるその日まで。

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    Warhammer 40,000

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