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高画質設定の「サイバーパンク2077」が150fps以上で動く!? Intelの新CPU「Core Ultra Series 3」のGPU性能は本物だ
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印刷2026/02/03 20:00

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高画質設定の「サイバーパンク2077」が150fps以上で動く!? Intelの新CPU「Core Ultra Series 3」のGPU性能は本物だ

Core Ultra 300のパッケージ
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 2026年2月3日,Intelは,東京都内で独自イベント「Intel Connection Japan 2026」を開催した。イベントのテーマはいくつかあるが,主役のひとつは,2026年1月に正式発表となった新型SoC(System on a chip)「Core Ultra Series 3」(以下,Core Ultra 300)だ。

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 米国時間2026年1月5日,IntelはノートPC向け新型SoC「Core Ultra Series 3」を正式発表した。前世代製品から,CPUコアと内蔵GPUのアーキテクチャを変更することで性能向上と,最大27時間の長時間駆動を実現したという。

[2026/01/06 13:03]

 Core Ultra 300シリーズは,AI処理性能の高さや消費電力あたり性能の高さなどが特徴であるが,ゲーマーにとって重要なのは,今までのIntel製CPUにおける統合型グラフィックス機能(以下,内蔵GPU)とは,桁違いに性能が高い点だ。
 イベントでもアピールされていたCore Ultra 300シリーズのゲーム性能に焦点をあてて,紹介しよう。

イベントには,2月12日発売予定のPC版「龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties」の体験版も出展(左)。シリーズのチーフプロデューサーである阪本寛之氏(右)も登壇して,Core Ultra 300シリーズの高性能ぶりを賞賛していた
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Ryzen APUをしのぐゲーム性能をアピールするIntel


 開発コードネーム「Panther Lake」の名でも知られるCore Ultra 300シリーズについては,発表時の記事技術解説でレポート済みである。
 詳細はそれらを参照してほしいが,ここでも簡単におさらいしておこう。

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[2025/10/09 22:00]

 Core Ultra 300シリーズとは,2026年にIntelが投入する新しいノートPC向けSoCである。CPUコアやAI処理ユニット「NPU」,GPU,周辺回路など複数の半導体ダイを,1つのパッケージ上に集積したものだ。
 とくにCPUやNPU,メモリコントローラを集積したダイ「Compute tile」は,Intelが力を入れて実用化した最新の半導体製造プロセス「Intel 18A」で製造することもポイントである。

Core Ultra 300シリーズの主な特徴
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 製品には,ハイエンド市場向けの「Core Ultra 9」シリーズから,ミドルクラス市場向けの「Core Ultra 5」まで,CPUコア数や動作クロックなどが異なる多数のバリエーションが存在する。

Core Ultra 300シリーズには,3種類のバリエーションが存在する。今回の主役は右端
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 なかでもIntelが力を入れてアピールしていたのは,内蔵GPUを大幅に強化した「Core Ultra X9」「Core Ultra X7」だ。
 CPUコア数とGPUコア数から,「16コア 12 Xe-core」とも呼ばれるこれらのSoCは,Intelの新世代GPUアーキテクチャ「Xe3」を,12基も統合しているのが特徴である。

16コア 12 Xe-coreの概要。グラフィックス性能に関わるメインメモリは,高速なLPDDR5x-9600に対応する。一方で,単体GPUと組み合わせる用途は重視しておらず,PCI Expressのレーン数が少なめだ
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Xe3では,最大4倍までのマルチフレーム生成が可能になる。GPUコア内部のAI処理ユニットを使う方式とのこと
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 GPUコアの演算ユニット部分は,前世代にあたる「Xe2」とあまり変わっていないのだが,キャッシュメモリ容量の増量や内部の最適化によって,前世代から最大51%もの性能向上を果たし,ゲームにおける描画性能を大幅に強化した。
 レイトレーシングでの描画性能も向上したほか,Intel独自のマルチフレーム生成技術「XeSS-MFG」も実現しており,これらもゲームの描画性能向上に役立っている。

 西川善司氏によるレポートにも詳しくあるが,Core Ultra X9の最上位モデル「Core Ultra X9 388H」の実力は,理論性能値で上回るはずのAMD製APU「Ryzen AI 9 HX370」を上回り,NVIDIAのノートPC向け単体GPU「GeForce RTX 4050 Laptop GPU」に匹敵するとのこと。Intelは,数々のゲームで計測したフレームレートグラフを挙げて,その性能をアピールしているほどだ。

Ryzen AI 9 HX 370とCore Ultra X9 388Hのゲームにおける描画性能を比較したグラフ。平均して73%高いフレームレートを記録したという
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こちらはノートPC向けGeForce RTX 4050と比較したグラフ。すべてで上回っているわけではないが,性能面ではほぼ匹敵するという
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 ゲームにおけるグラフィックス性能では,「サイバーパンク2077」での描画性能を例に挙げていた。
 サイバーパンク2077といえば,かつてはNVIDIAがGeForce RTXシリーズの性能をアピールするのによく利用していたゲームであり,発売から5年以上経過した今でも,グラフィックス処理負荷の高いゲームの例に挙げられるほどだ。

 そんなサイバーパンク2077を,Core Ultra X9 388Hは,超解像処理とマルチフレーム生成を有効にすることで,1920×1080ドット表示なら146fpsでプレイできるという。内蔵GPUとは思えないほどだ。

ゲーム性能のデモコーナー。下にある左側はRyzen,右側がCore Ultra搭載のノートPCだ。どちらもHP製
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 イベント会場のデモコーナーでは,「Core Ultra X7 358H」(※内蔵GPUのスペックはCore Ultra X9 388Hと同じ)搭載ノートPCと,「Ryzen AI 9 HX 375」搭載ノートPCで,実際にサイバーパンク2077のベンチマークテストを披露していた。

 ゲームの表示解像度は1920×1080ドットで,プリセットは「High」をベースに調整した「Custom」,超解像処理とフレーム生成ありで,レンダリング解像度は表示解像度の「0.5」といった設定でテストしたところ,Ryzen AI 9 HX 375が約35fpsなのに対して,Core Ultra X7 358Hは約154fpsと,圧倒的な性能差を見せつけた。

左がRyzen AI 9 HX 375,右がCore Ultra X7 358Hでのベンチマークテスト結果と設定。マルチフレーム生成ありだと,Core Ultraの圧勝だ
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 これほどの差が付いた最大の理由は,Ryzen AI 9 HX 375の内蔵GPU「Radeon 890M」がRDNA 3.5世代であるため,マルチフレーム生成技術が使えない点にある。Ryzenには最初から勝ち目がないテスト,とも言えよう。
 そこで,どちらもマルチフレーム生成を無効にした状態ではどうなるかを試したところ,Ryzen AI 9 HX 375は約18fpsで,とてもゲームにならない程度の性能だったのに対して,Core Ultra X7 358Hは約49fpsを記録していた。
 つまり,マルチフレーム生成がなくても,Core Ultra X9/X7シリーズのほうが速いわけだ。「いうても,ゲームでの実力はどうなん?」と疑ってかかっていたが,この結果には素直に驚いた。

マルチフレーム生成がオフの状態でも,Core Ultra X7のほうがグラフィックス性能で上回るというスライド
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 AMDは,すでに新しい世代のRyzen APUである「Ryzen AI 400」シリーズを出荷しているが,GPU部分はRyzen AI 300シリーズと同じなので,グラフィックス性能の大きな向上はなさそうである。
 そう考えると,Core Ultra X9/X7シリーズ搭載の一般消費者向けノートPCで3Dゲームを楽しんだり,携帯型ゲームPCにCore Ultra X9/X7シリーズが採用されたりというのも,夢物語ではなくなりそうだ。

携帯型ゲームPCへの採用は,Intelも狙っている。GPDやMSI,ONE-NETBOOKといった携帯型ゲームPCを手がけるメーカーのほか,大手のPC製造事業者の名前が挙がっている
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 もちろん,Core Ultra X9/X7シリーズの内蔵GPUが高性能だからといって,「もう単体GPUはいらない」とはいえないし,Intelもそこまではいっていない。ただ,単体GPUのないCore Ultra X9/X7シリーズ搭載薄型軽量ノートPCであれば,思っている以上にゲームを快適にプレイできそうだということは,覚えておいて損はないだろう。

  • 関連タイトル:

    Intel Core Ultra 300(Series 3,Panther Lake)

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