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飲めば飲むほど強くなる(ただし幻覚は見る)。リソース管理が楽しいローグライクRPG「泥酔ローグとおしまいの吸血鬼」[BitSummit]
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印刷2025/07/19 17:47

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飲めば飲むほど強くなる(ただし幻覚は見る)。リソース管理が楽しいローグライクRPG「泥酔ローグとおしまいの吸血鬼」[BitSummit]

 京都のみやこメッセで開催中のインディーゲームイベント「BitSummit the 13th」で,26億年スタジオが手掛ける新作タイトル「泥酔ローグとおしまいの吸血鬼」が出展されていた。

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 本作は,2023年12月に“1週間ゲームジャム”で制作された「泥酔ローグと増魔の洞窟」の続編にあたるローグライクRPGだ。独自性のあるゲームシステムと魅力的なキャラクターが人気を集め,前作は18万6592回もの閲覧数を誇っている。

 「おしまいの吸血鬼」では前作の基本システムを踏襲しつつ,キャラクターやアイテムが追加され,まったく新しいストーリーが展開される。人気インディータイトルがどんな進化を遂げたのか,さっそく遊んで確かめてみた。

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26億年スタジオ
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そこにいるのはオッサン? ドラゴン?
酔うほど強くなるが,判断は難しくなる


 物語の主役となるのは,酒飲みローグのリタ。“最強ローグ”を自称する彼女の力は,酒を飲んで酔っ払うほど発揮される。「伝説の酒」が眠るというダンジョンの噂を聞きつけたリタは,酒瓶を片手に新たな冒険へと踏み出すことになる。

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 ダンジョン攻略は,次々に提示されるイベントをこなすことで進んでいく。イベントをすべてこなして先のフロアへと進行し,全フロアを踏破して最奥のボスを撃破すれば攻略完了だ。

 イベントには目標値が設定されており,対応するステータスを用いた判定に成功すれば報酬(経験値やアイテム)を獲得できる。奥のフロアに進むほどイベントの目標値は高くなっていくので,レベルアップによる能力上昇や,アイテムによってそれらを切り抜けていくのだ。

イベントの成功率は挑戦する前に提示される(幻覚を見ているときは数字が不正確になる)。失敗時のペナルティが致命的なイベントに当たったら,可能な限りアイテムを使って確率を上げてから挑もう
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 本作最大の特徴といえるのが“ステータスを用いた判定”の仕組みだ。たとえば,イベントの目標値が「戦闘10」であれば,リタのステータス「戦闘」にランダムな補正値を加えたものが,10以上であれば成功判定となる。

 いわゆるTRPG的な仕組みだが,重要なのは補正値の計算方法である。普通のTRPGでは基本値に1D6(1〜6)や1D20(1〜20)といったダイスを使って補正値を決定するが,本作における補正値の幅は状況によって変動する。それを決定するのが,「酔い」のステータスだ。

 補正値の幅は酔えば酔うほど大きくなっていき,状況次第では基礎ステータスの倍以上の能力を発揮することもある。逆に酔いが覚めると補正値が小さくなり,最終的には0に固定されてしまう。つまり,ある程度は常に酔っておいたほうが安全といえる。

 しかし,常に酔い続けていればOKかといえばそうでもなく,酔いが深いとリタが幻覚を見る(イベント情報が隠される)確率が高まる。洞窟にいきなり「酒場の親父」が出現したかと思ったら,その正体が強大なドラゴンという場合もあるわけだ。

 どうしても攻略が難しいイベントに出会ってしまったら,「先送り」を選択してやり過ごすこともできる。先送りしたイベントは次のフロアで高難度化して出現するが,同時に得られる報酬のランクも上昇するので,攻略できるイベントをあえて先送りし,豪華な報酬を狙うのも戦略の1つだ。

先送りに制限はないが,最後のフロアでは先送りが不可能になってしまう。攻略できないイベントから逃げ回っていると,そのうち詰んでしまう可能性もあるので要注意
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 さて,ここまでは前作と同様だが,「おしまいの吸血鬼」では大小さまざまな部分な強化&改善されている。

 大きな要素は「スキル」で,リタは一定レベルに達するごとに固有の能力を獲得できる。単にステータスを高めるものだけでなく,酔いの上限を高めたり,酔いの値が高いときのみ使用できる強力なアイテムを得たりと,本作独自の要素を生かしているのも面白い。それも相まって,本作では酔いステータスの管理がより重要になっている。

 さらに,ゲームが進むと新キャラクター「エンド」が使用可能となる。エンドはリタと違いステータスを上げられないが,使い切りの魔法によって一時的にステータスをバフする能力を持っている。あまり深くはプレイできなかったが,リタとはまた違った感覚のリソース管理を楽しめそうだ。

最初のダンジョンの最後にはエンドが敵として出現し,リタでエンドを倒すとプレイアブルキャラクターとなる
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エンドのステータスはアイテムを使わなければ上がらない。そのかわり魔法によるバフの幅はかなり大きいので,より取捨選択が悩ましくなる
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 そのほか,チュートリアル専用のダンジョンが追加されてシステムを理解しやすくなり,装備品がドロップすると即座に装備できたり,「無条件に撃破」系のアイテムを使用したら“実行”ボタンを押さずとも先に進んだりと,細かい部分が非常に遊びやすくなっている。強制入手かつデメリットのあるアイテムの減少や,UIの最適化による情報参照性の向上もうれしい変化だ。

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 「増魔の洞窟」はもともとクオリティの高い作品だったが,「おしまいの吸血鬼」で遊びやすくなり,素直におすすめできるタイトルになった。これから調整や要素の追加が行われれば,もっと楽しめる作品になりそうだ。Steamストアページで体験版が公開されているほか,前作「増魔の洞窟」も引き続きプレイできるので,興味を持った人はぜひ遊んでみてほしい。

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unityroom「泥酔ローグと増魔の洞窟」
ゲームページ

「BitSummit the 13th」公式サイト

  • 関連タイトル:

    泥酔ローグとおしまいの吸血鬼

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