探偵ADV「The Séance of Blake Manor」配信開始。いくつもの謎を解き明かしながら，屋敷から失踪した富豪の娘の救出と事件の真相に迫る

　Raw Furyは，アイルランドのSpooky Doorwayが開発を手がけるアドベンチャーゲーム「The Séance of Blake Manor」の配信をSteamで開始した。価格は2300円（税込）。リリースを記念して，2025年11月11日まで10％オフの2070円（税込）で販売される。

Steam「The Séance of Blake Manor」

　「The Séance of Blake Manor」は，アイルランド神話とヴィクトリア朝時代の心霊術運動にインスピレーションを得たという探偵アドベンチャーゲームだ。1897年のハロウィーン前夜である10月29日に，景勝地にあるブレイク邸から富豪の娘エヴェリン・ディーンが失踪したことを受け，その探索を依頼された私立探偵のデクラン・ウォードが主人公になる。


　邸宅ではパーティーのような催し（実際には降霊会）が行われており，協力的な従業員や客人がほとんどいない中で，ウォードは邸宅内を探索してヒントになりそうな物証を集めたり，聞き込みをしたりしていく。こうしてハロウィーンの降霊会が始まるまでの48時間のうちに，エヴェリンの救出と事件の真相を突き止めるのだ。


　この事件については30種を超える小さなミステリーが複雑に絡み合っており，それぞれが関連したり，交差したりしながらストーリーが作り出されている（関連記事）。
　ゲームプレイとして興味深いのは，「引き出しを開く」や「話を聞く」「ほかの部屋に移動する」といったアクションを行うたびに，最低1分から時間が経過していく点だろう。
　プレイヤーは「この謎を解きたいが時間がない」「十分な証拠は揃ってないが，おそらくこうだろう」という判断をする必要がある。事件の真相を掴むためには，適切な時間にその場にいなければならないといった，ゲームを解くための見えないルールが張り巡らされているのだ。


　謎を解き明かしていくうえで，複雑な会話や状況の理解も求められるのだが，現時点では英語のみのサポートというのが残念なところ。クレバーな謎解きができるアドベンチャーゲームだけに，気になる人は公開中の体験版をプレイしてみるといいだろう。

「The Séance of Blake Manor」公式サイト