連載
3Dダンジョンを“放置”で攻略していく「Legends of Dragaea: Idle Dungeons」(ほぼ日 インディーPick Up!)
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本日紹介する「Legends of Dragaea: Idle Dungeons」は,Blast Programmingが開発を手がけた,一人称視点の放置型ダンジョン探索RPGである。物語の舞台となるのはファンタジー世界「ドラガエア」。プレイヤーは謎の力に導かれ,この地の秘密を解き明かし「伝説」になるべく冒険を繰り広げる。
その目的は,ドラガエア各地のダンジョンを探索してアイテムや富を獲得し,地域ごとの謎や伝承を解き明かしながら,「ドラガエアの秘密」と「冒険者ギルドの栄光」を追求することだ。
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ゲームプレイの基本的な流れは,まずプレイヤーが自身の「ギルド」を設立し,冒険の拠点とするところから始まる。ギルドハウスや保管庫,酒場といった施設を建設し,ギルドを発展させていく。
酒場では,6つの種族からなる新たな冒険者を雇用可能だ。雇用した冒険者でパーティを編成するのだが,通常は最大3人編成であるのに対し,強力なボスとの戦いでは最大9人編成という大規模なレイドバトルに挑む。パーティ編成では,キャラクターのステータスやアビリティを確認し,盾役を左端に置くなど,適切な配置も重要となってくる。
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準備が整ったら,マップからダンジョンを選び,パーティを探索に向かわせる。ここからが本作の大きな特徴である「放置システム」の出番だ。ダンジョン内での戦闘,探索,宝箱の解錠といった行動はすべて自動で進行する。プレイヤーは見ているだけでよく,探索スピードの調整も可能となっている。
探索で得た戦利品は保管庫で管理する。本作には約200種類以上もの装備やアイテムが存在し,それらを強化していくハクスラ的な楽しみも備わっているのだ。冒険を繰り返して得たリソースで,ギルドや施設をさらに強化し,次の冒険に備える。この「ギルド経営→パーティ編成→ダンジョン探索→アイテム収集&育成」というサイクルが,ゲームの基本的な流れとなっている。
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ほかにも,ギルドの掲示板でクエストを受注して報酬を得たり,パーティを「遠征」に出してゲームを起動していないオフラインの間も進行させたり,冒険者やモンスターの図鑑を埋めたりといった要素も用意されている。
懐かしさと快適さの融合
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本作がユニークなのは,放置RPGでありながら,一人称視点で3Dダンジョンを進むスタイルを採用している点だ。ドット調のグラフィックスやUIは,往年のJRPGや「Wizardry」のような古典的ダンジョンRPGを思わせる。しかし,探索や戦闘はすべて自動で進行する。マップを埋め,鍵付き扉を調べる臨場感と,現代的な放置システムの快適さが融合している点が,ほかの放置ゲームにはない独自の体験を生み出している。
クラスに縛られない自由なビルド
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キャラクター育成の自由度が非常に高い点も見逃せない。本作には「クラス(職業)」という概念が存在せず,22種類のスキルと25種以上のアビリティをプレイヤーが自由に組み合わせてキャラクターを育てることができる。6つの種族から仲間を選び,近接攻撃に特化させたり,魔法とサポートを両立させたりと,固定化された役割に縛られない自分だけのパーティビルドを追求できるのだ。
「ギルド」を経営・発展させる楽しみ
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プレイヤーは単なる冒険者ではなく,冒険者ギルドの運営者でもある。ギルドハウスや酒場といった施設を建設し,拠点を大きくしていく経営要素が,ダンジョン探索と並行して進んでいく。ギルドが発展すれば,より多くの冒険者を雇えたり,機能が開放されたりする。オフライン遠征機能もあり,放置している間もギルドが成長していく手応えが,継続的なプレイの動機付けとなっている。
「Legends of Dragaea: Idle Dungeons」は,懐かしい3DダンジョンRPGの雰囲気と,現代的な放置型RPGの快適なシステムをうまく融合させた一作だ。最大の特徴は,一人称視点のダンジョン探索が全自動で進む点にある。クラス制限のない自由な育成,200種を超えるアイテム収集,そしてギルド経営という複数の要素が,すべてスムーズな放置プレイのサイクルの中で楽しめるよう設計されている。
往年のダンジョンRPGファンではあるものの,じっくり遊ぶ時間が取れない人,あるいは,手軽な放置ゲームに戦略性や深い育成要素を求めているプレイヤーにとって,最適な作品といえるだろう。
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