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ドライビングADVは1つのジャンルになるか!? 発表されたばかりの新作「DETOUR」について,A LA FRESCA STUDIOの開発者に話を聞いた
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“ドライビングアドベンチャー”というサブジャンルがゲーマーコミュニティに認知されているかどうかはともかく,「Pacific Drive」や「Easy Delivery Co.」,そしてNoioが開発中の「GARBAGE COUNTRY」など,車そのものをキャラクター化してゲームを進めていく作品が話題になっているのは確かだ。
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A LA FRESCA STUDIOを率いる3Dアーティストのエルナン・ラホス(Ernán Lahoz)氏によると,同社はそうした作品群の人気のパターンを「自分のペースでリラックスして楽しめる」ことであると定め,「DETOUR」もつねに集中してヘアピンカーブを曲がり続けるようなレーシングアクションとは,一線を画したプレイフィールに仕立てているという。
プレイヤーは古めかしさを感じさせるピックアップトラックを運転し,スペインの内陸部に似た平原が続く世界を走る。のどかな雰囲気の中にも,大地のあちこちからぶっとい回線網が生えているという不気味なSF的異物感が漂い,「発電機を修理する」などのミッションをこなしていく。
道中では,敵対的なロボットたちが徘徊しているが,突撃することで相手と戦える。
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そうして,オープンワールドの世界を自由に運転しながら,必要な物資を探し出したり,廃品を集めたりして,荷台の容量がいっぱいになると基地に戻って,ボディやパーツ,そして荷台の拡張などを行っていく。
荷台に積むウィンチはかなり重要な役どころで,物資をトラックに荷台に引き上げたり,大きなオブジェクトを引き倒して次のエリアに続く道筋を作ったりといった,パズル的要素の解決にも利用するようだ。
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BCN Game Fest 2025で初公開された「DETOUR」のプレイアブルデモは,まだストーリー要素もないα版程度の内容だった。ラホス氏の説明によると,プレイヤーは,この世界とは別の場所で仮眠状態にあり,何かの目的によりAIにコントロールされる形で,無意識にピックアップトラックを遠隔操作している状態だという。映画「マトリックス」シリーズを連想すると分かりやすいかもしれない。
そのうち,この世界の真実を知る勢力とコンタクトを取り,その反逆のために戦っていくというような,SFファンの琴線に響きそうなストーリーになるとのことだった。
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すでにSteamのストアページも公開されている「DETOUR」だが,現時点では発売予定時期や英語以外のローカライズについての情報は記載されておらず,開発にはまだ時間が必要だと思われる。
「GARBAGE COUNRTY」を開発する著名なゲームクリエイターのトマス・ファン・デン・バーグ(Thomas Van Den Berg)氏の協力で,「さまざまなことを教えてもらっている」と語っていたラホス氏。“ドライビングアドベンチャー”というサブジャンルが確立する機運は,徐々に高まりつつあるようだ。
- 関連タイトル:
DETOUR
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