ナラティブRPG「Rue Valley」本日リリース。タイムループに囚われた主人公が，精神的な闇と戦いながら異常現象の謎を解き明かす

　Owlcat Gamesは本日（2025年11月12日），セルビアのEmotion Spark Studioが開発するナラティブRPG「Rue Valley」の配信をSteamで開始した。価格は3400円（税込）。リリースを記念して，11月19日まで10％オフの3060円（税込）で販売される。




　「Rue Valley」は，アメリカ南西部を思わせる荒涼としたルーバレーの村が舞台となる。この村で毎日が繰り返されてしまうタイムループに囚われてしまった主人公が，さまざまなNPCとやり取りをしたり，少し異なる行動を取ったりしながら，異常現象の謎と解決作を求めて苦悶するストーリーが描かれる。
　バトルシーケンスがなく，プレイヤーの選択によるストーリーの変化を楽しんでいくという，「ディスコ・エリジウム」にインスパイアされたナラティブRPGというジャンルのゲームとなる。


　プレイヤーの性格には，Impulsive（衝動的），Calculated（計算的），Introverted（内向的），Extraverted（外向的），Emotional（感情的），そしてIndifferent（無関心）という6つのパラメータがある。衝動的であれば，Reckless（無謀）やImpatient（せっかち）というように，ゲーム開始時に細かくポイントを設定可能だ。
　それぞれにネガティブ要素を持つ「コンプレックス」とも呼べるパラメータがあり，それによって会話の選択肢が広がるため，同じタイムループの中でも異なる角度でプレイできる。


　こうして物語を進めるうえで記憶をグラフ化し，ストーリーの進展を保存していくことになる。酔っぱらって内向的だったが社交的になったり，不安が募って過敏になったり，パニックになったりというような，一時的に性格を変えてしまうステータス異常を体験していくことになるのだ。


　どこかグラフィックノベル的なビジュアルも魅力的な「Rue Valley」は，小説を読んでいるかのようなストーリーが，会話文が列挙されながら進行していく。しかし，現時点では日本語に対応していないため，プレイするにはハードルが高いかもしれない。
　また，カルト的ヒットを飛ばした「ディスコ・エリジウム」のような雰囲気で，新たな体験を味わいたいというプレイヤーからの需要もありそうだ。
　気になる人は，まずはSteamで公開されている体験版をプレイしてみるといいだろう。