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なんでも鍋に突っ込んでレシピを発掘せよ! 謎解き料理ゲーム「Little Chef: Cozy Cooking」(ほぼ日 インディーPick Up!)
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鍋はもう温まっていて,あとは何かを放り込むだけ。さあ,ここから先はあなたの好奇心しだいだ。
本日は,julien & erikaが手掛ける「Little Chef: Cozy Cooking」を紹介しよう。
本作はキッチンを舞台にした2Dの料理ゲームで,食材やキッチン用品がすべて物理演算で動く。
棚や冷蔵庫から食材を取り出しては鍋やオーブンに放り込み,レシピを発見していくのが基本の流れだ。
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このゲームの特徴は,料理だけでなくキッチンそのものが謎解きの空間になっている点だ。
ステージごとにキッチンのつくりがまるで違い,カギのかかった棚を開ける方法を見つけたり,環境に隠されたアイテムを探し出したりすることで新しい食材が手に入る。
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目標リストに並んだ料理をすべて作ればステージクリアとなるが,それだけでは終わらない。各ステージにはさらに膨大なレシピリストが用意されており,その全容を埋めるには相当な試行錯誤が待っている。
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なお本作は現在アーリーアクセス中で,日本語には対応していない(作業中とのこと)。ただしゲーム内のテキスト量は少なく,料理名と短いメモが読める程度の英語力があれば遊べるだろう。
料理名から材料を推理
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レシピリストに表示されるのは,完成した料理のシルエットと名前だけ。どの食材をどう組み合わせればその一皿になるのかは,自分の頭で考えるしかない。
たとえば「Baked Banana」なら「バナナを鍋に入れて加熱するだけでは?」と閃くかもしれないが,もう少しひねった名前になると途端に悩ましくなる。
「この料理には何が入るんだろう」と想像を巡らせ,ぴたりと当たったときの手応えは格別だ。
逆にまったく見当違いの組み合わせを試して予想外の料理が飛び出すこともあり,「そうなるの!?」という驚きがまた次の実験へと背中を押してくれる。
失敗も成功!? ゲテモノ図鑑
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変な組み合わせで鍋に食材を放り込むと,まともな料理にはならない。しかし本作では,その失敗作にもちゃんと名前とイラストが用意されている。
しかも「Bad Recipe」として独立したリストが存在し,これを埋めること自体がひとつの遊びになっているのだ。
それゆえに,鉄のインゴットや刀など,もはや料理とは呼べない代物まで登場するわけだが,正解を探すだけでなく「どこまでおかしなものが作れるか」を試す余地があるのだから,好奇心に歯止めがきくわけもない。
失敗すら楽しいというこの設計が,本作の懐の深さをよく表している。
キッチンに隠された小さな物語
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レシピを発見するたびにクックブックにメモが書き加えられていく。そこには料理にまつわるちょっとした思い出や,誰かへの気持ちがそっと添えられている。
学生寮のキッチンではルームメイトの棚にカギがかかっていたり,カフェのステージでは黒板に落書きができたりと,環境のそこかしこに生活の痕跡がにじむ。
チュートリアルもなくいきなりキッチンに放り出されるからこそ,こうした細部を自分で見つけたときの親しみはひとしおだ。
料理を作るという行為がそのまま物語を読み進めることにつながっていて,一皿ごとにこの場所への愛着が増していく。
「Little Chef: Cozy Cooking」は,食材を組み合わせるだけのシンプルな操作のなかに,推理・探索・収集の楽しみがぎゅっと詰まった一作だ。
正解の料理を見つけたときの達成感と,ゲテモノが生まれたときの笑い。そのどちらもが「もう一品だけ試してみよう」という気持ちを呼び起こしてくれる。
- 関連タイトル:
Little Chef: コージークッキング - この記事のURL:























