ソニー・インタラクティブエンタテインメント上海(SIESH)は2021年4月29日にオンライン発表会を実施し,
PlayStation 5を中国市場で5月15日に発売すると発表した。
価格は通常版が3899元,デジタル・エディションが3099元。日本円にするとそれぞれ約6万5600円,約5万2100円で,日本よりやや割高の価格設定となる。DualSenseやPULSE 3D ワイヤレスヘッドセット等の純正アクセサリも含め,発表会当日に予約受付が開始されている。
PS5の発売日や価格を発表したSIESH総経理の江口達雄氏
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中国で展開されるPS5タイトルに関しては,「
Marvel's Spider-Man: Miles Morales」「
リビッツ!ビッグ・アドベンチャー」「
ラチェット&クランク パラレル・トラブル」「
Horizon Forbidden West」「
グランツーリスモ7」,そして「
原神」が発表。また,PlayStation Plus コレクションのラインナップ計12タイトルも明らかになった。
「Marvel's Spider-Man: Miles Morales」
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「リビッツ!ビッグ・アドベンチャー」
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「ラチェット&クランク パラレル・トラブル」
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「Horizon Forbidden West」
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「グランツーリスモ7」
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 「原神」 |
 PlayStation Plusコレクション |
中国国内の大手ゲームメーカー各社もPS5への参入を表明している。発表会ではbilibili Game,X.D. Global,miHoYo,Softstar Entertainment,Perfect World Games,NetEase Games,Tencentの各関係者が,PS5に期待するコメントを寄せた。
今回のプレスカンファレンスで,開発者によるプレゼンテーションが行われた唯一のタイトルが,UltiZeroGamesの「
Lost Soul Aside」だ。
こちらの記事でお伝えしているように,PS4向けタイトルとして開発されていたタイトルだが,PS5向けにもリリースされることが明らかになった。
本作のプロデューサーを務めるYang Bing氏によると,Lost Soul Asideはアクションゲームとしての打撃感を重視しており,PS5版ではDualSenseとの相乗効果などに期待しているようだ。
UltiZeroGamesのYang Bing氏
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※以上の画像は配信映像をキャプチャしたものです
なお,Lost Soul Asideに関しては,今回の発表会とは別に18分に及ぶ最新プレイムービーがYouTubeで公開されている。現在確認できる情報と合わせて本作を紹介しよう。
Lost Soul Asideは,最初はYang Bing氏個人によるインディーズゲームとして,2016年に開発がスタートしたタイトルである。その後,SIESHが中国ゲームメーカーを支援する「China Hero Project」(
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本作の主人公は,ファイナルファンタジーシリーズに登場しそうな雰囲気の青年で,ドラゴンの化身のようなパートナーと行動を共にしている。このパートナーがユニークで,平常時は鬼火のように主人公の周囲を漂っているが,敵と遭遇すると剣や盾などに変身して一緒に戦う。
また,このパートナーはホバーボードや翼などにも変身でき,主人公が置かれた状況によってレースやウォールランなど,多彩なアクションを楽しめる。
詳しくは動画を見てもらいたいが,思わず自分の手で自在に操ってみたくなる日本のゲーマーも多いはず。日本展開も含めた今後の動向に注目しよう。
China Hero Projectに関して,今回の発表会ではLost Soul Asideのみがフィーチャーされる結果となったが,そのほかにも複数のタイトルが開発中とのこと。中国発のゲームは今後さらに存在感を増しそうだ。