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バンダイから発売されたゲーム機「光速船」がミニ版として復活。「Vectrex Mini」のクラウドファンディングがKickstarterで実施中
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印刷2025/11/05 14:52

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バンダイから発売されたゲーム機「光速船」がミニ版として復活。「Vectrex Mini」のクラウドファンディングがKickstarterで実施中

 日本では「光速船」として発売されたゲーム機「Vectrex」のミニ版「Vectrex Mini」のクラウドファンディングが,Kickstarterで2025年11月4日にスタートした。目標額11万ユーロ(約1940万円)を瞬時にクリア(関連リンク)し,原稿執筆時点での支援額は約59万ユーロ(約1億400万円)に達し,大きな注目を集めている。

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 「Vectrex(光速船)」はベクタースキャンのディスプレイを搭載するゲーム機だ。アメリカでは1982年に,日本では1983年にバンダイから発売され,当時の価格は5万4800円だった。

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 現在クラウドファンディングを実施中のミニ版は,Vectrexの実機をキャプチャして筐体サイズを1/2に縮小したほか,現代の電子部品を収めるためにカスタマイズしたものが用いられているという。ディスプレイは実機の9インチCRTから5インチのAMOLED(アクティブマトリクス式有機EL),コントローラは有線接続からBluetooth接続となり,当時を再現した「Vectrex」「光速船」など各国バージョンのステッカーが付属する。
 さらにHDMI端子とWi-Fiを備えており,外部ディスプレイやネットへの接続による新規の時計モード「Vector Clock」を利用可能という。

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「Vectrex」実機と「Vectrex Mini」の比較
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gamescom 2025における「Vectrex Mini」出展の様子(公式動画より)
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コントローラや本体に貼るためのステッカーは,新規デザインのものと,当時使われていたロゴを再現したものが用意されている
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「Vector Clock」は,Wi-Fiを使って時刻や気温を表示する。復刻ミニゲーム機にありがちな「しばらくプレイしたあとは,ホコリを被るばかりになってしまう」という状況を避けるため,実用性を付与したのだという

 またミニ版には,「MineStorm II(内蔵ゲーム「マインストーム」の修正版)」「Bedlam」「Hyperchase」「Spinball」など12本のゲームがプリインストールされるとのこと。
 これらに加えて,内蔵のSDカードスロットを使ってコミュニティが制作した自作ゲームの追加にも対応するという。Vectrexはディスプレイの上にオーバーレイという半透明のシートを被せてプレイしていたが,このオーバーレイもVectrex Miniの5インチディスプレイ用となって物理的に再現されている。

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 クラウドファンディングは149ユーロ(約2万6600円)からとなっており,一部は完売もしくは在庫僅小となっており,人気のほどがうかがえる。なお,ゲーム機本体のほかにも,Tシャツや書籍などグッズもラインナップされている。
 公式サイトには各アイテムの価格が円で表記されており,日本への発送も可能なようだ。

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 ベクタースキャンによるグラフィックスは現在見ても未来的な趣があり,縦型ディスプレイを内蔵したボディと併せて強烈な個性を発揮しているといえるだろう。1983年に5万円超えのゲーム機というのはかなり高価だ。当時玩具店で指をくわえて眺めていたゲーム機が半額ほどと現実的な価格になり,多くのソフトを内蔵して復活するというのは技術の進歩を感じさせる。

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