「特殊忍者部隊 Special Ninja Squad」，デモ版をPCエンジンとNES向けに配信中。忍者が悪の組織と戦う横スクロールACT

　海外のインディーデベロッパであるFG Softwareは，新作ソフト「特殊忍者部隊 Special Ninja Squad」のPCエンジン向けデモ版をitch.toで公開しているが，2025年4月1日にNES（海外版ファミコン）向けデモ版の配信開始した。



　FG SoftwareはPCエンジンやNESのゲームを開発するインディーデベロッパだ。参加者同士で勝敗を決めるゲームジャムLudum Dareに参加するほか，毎年のエイプリルフールにはユニークなゲームを公開している。

Ludum Dareの出展作「The Convoy」は，トラックの上に乗って危険物質を守って戦う。敵の中でも忍者は「カージャックの術（carjacking-no-jutsu）」でトラックを乗っ取ろうとするため，特に危険だ

2024年のエイプリルフールに配信した「Clouds'n Crows: Complete Version」はPCエンジンとNESの両対応を謳っている

　そんなFG Softwareが2月14日にデモ版を公開したのが「特殊忍者部隊 Special Ninja Squad」である。
　舞台はインフレや飢餓にあえぐ令和十×年だ。闇の「悪組織」が人々を恐怖に陥れる中，日本の伊賀市に古代忍術を学ぶ人々が集い「特殊忍者部隊」を立ち上げた。最も有望な忍者である剣持隼人は，世界中の悪組織に対抗するため，まずは闇リーダーの野口・ジョーを倒す任務に就いた。


　隼人は刀に加え，飛び道具の手裏剣や，刺さった位置で爆発する苦無（くない），投げるとバウンドする爆弾といった武器で戦う。また，「攻」や「防」といった「忍術タイル」を3枚集めると，その組み合わせによって8種類の「オプション魂」を召喚できる。さらに，忍術タイルを同じ組み合わせで2回集めると，スペシャルパワーで無敵化が可能だ。
　このほか，壁を足場にジャンプをしたり，「おかね」を集めて鳥居で買い物をしたりといったさまざまな要素が取り入れられている。


　“完全手打ちドット絵”を謳うグラフィックスは，ちょっと頭身が高めなあたりに海外ゲームらしい雰囲気が漂い，PCエンジンが活躍した1980年代後半をリアルタイムで知る人にはたまらないはず。PVに挿入される「かっこいいラスターもいっぱい入ってるよ！」という日本語コピーからは，制作者の熱意が伝わってくるかのようだ。


　FG Softwareのvectrex28氏いわく，NES版は「デメイクのようなもの」であり，ステージはPCエンジン版から作り直しているとのことである。

NES版の「特殊忍者部隊 Special Ninja Squad」

　本作は2026年の完成を目指しているとのこと。vectrex28氏は「著作権のある作品を無断で複製するようなことをしないクリエイターと協力し，自分で物理版を作る予定」だと語っている。FG SoftwareのXアカウント（リンク）では日本語でのポストも行われているため，日本語対応にも期待できそうだ。

itch.to「特殊忍者部隊 Special Ninja Squad」PCエンジン版

itch.to「特殊忍者部隊 Special Ninja Squad」NES版