「Branching Paths」
(※)を手がけた映像ディレクター・
Anne Ferrero(アン・フェレロ)氏が監督する番組
「toco toco」。この番組は,フランスのテレビ,そしてYouTubeで,日本のアーティストやクリエイターを海外に紹介するという内容である。
その夏休みの企画として「ゲームクリエイター特集」が組まれており,その第1弾は,グラスホッパー・マニファクチュア(以下,GhM)の
ゲームデザイナー・須田剛一氏だ。
※……Branching Pathsは“日本のインディーズゲーム界をフランス人が追う”という内容のドキュメンタリー映像(関連記事)。Ferrero氏が2013年から2年間,日本のインディーズゲーム界を取材して映像としてまとめたもので,PLAYISMとSteamで2016年7月29日より配信されている
映像は須田氏の語り付きで,須田氏自身の1日を追うという内容である。ロケーションは,須田氏が“一人になれる場所”として訪れるというバッティングセンター,丸の内にあるGhMのオフィス,いきつけの“ロックのそば屋”,GhMの“第3会議室”にあたるという飲み屋などとさまざま。これらの場所へ実際に足を運ぶ須田氏の映像を眺めつつ,ゲームデザイナー・須田剛一(SUDA51)に迫っていくというわけだ。
ゲームがどんなジャンルになろうと「個,都市,社会の関係性を描く」という須田氏自身が持つテーマの話などは,ファンならかなりグッとくる内容だろう。映像そのものも美しく,情緒ある東京の風景は見ていて飽きない。須田氏のファンならずとも楽しめそうな内容だ。
なお特集の第2弾は,
「GUILTY GEAR」の生みの親としても知られる,アークシステムワークスのデザイナーの
石渡太輔氏であるとのこと。こちらも楽しみにしておこう。