DOOMの主人公が博物館を巡る「DOOM: The Gallery Experience」を公開。ワイン片手に名画を鑑賞しつつ，チーズとお金を集めよう

　「DOOM」の主人公が博物館を巡る「DOOM: The Gallery Experience」がitch.to（リンク）で公開された。いつもは銃を撃って悪魔どもを蹴散らす主人公ドゥームガイだが，本作ではワインを片手に名画や文化遺産を鑑賞。博物館のあちこちにあるチーズやお金を集め，お土産を買って帰る……と本編とのギャップが面白い。


　「DOOM」は1993年に発表されたFPSだ。ひょんなことから火星に地獄へのゲートが開いてしまい，来襲する無数の悪魔と戦うドゥームガイの活躍を描く。のちに同作はオープンソース化され，ファンの手で芝刈り機や妊娠検査キット，「ニンテンドーサウンドクロック Alarmo（アラーモ）」など，さまざまな環境に移植され続けている（関連記事）。

「ニンテンドーサウンドクロック Alarmo（アラーモ）」（上写真）や妊娠検査キット（下写真）に移植された「DOOM」

　「DOOM: The Gallery Experience」は，こうした“無茶移植”とは違い，ゲームの内容をアレンジしたものだ。ドゥームガイも眼鏡をかけ，手には銃ではなくワイングラスを持ち，戦うことなく博物館を鑑賞する。展示品の前でインタラクションボタンを押すと概要を見られ，落ちているチーズやお金を回収することでクリア時の評価が上がる。

　いつものドゥームガイはアイテムを手に入れると「HEALTH（体力）」を回復するが，美術館でお金を取ると一文字違いの「WEALTH（富）」が増える……と，小粋なジョークも用意されており，本編を知っている人ならより楽しめるだろう。

　博物館の出口にはお土産物屋が店を開いており，お金を使って買い物もできる。隠しエリアもあるようで，いろいろと探してみるのも面白いはずだ。


　本作を制作したSCUM DOGは，ゲーム好きの仲間たちが集まったグループ。これまでに，雨雲や炎を召喚して人々をからかうブラック系アクション「Scummoner」を発表している。「DOOM: The Gallery Experience」が評判となったことから，オーストラリアにあるNational Communication Museumからインタビューの依頼も舞い込んでいるそうだ。

SCUM DOGがゲームジャム向けに制作した「Scummoner」

　本作はitch.toにアクセスすればブラウザからもプレイできる。たまには優雅に美術品鑑賞としゃれ込むのも楽しいのではないだろうか。

itch.to「DOOM: The Gallery Experience」

SCUM DOG公式サイト