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イベント
こんなに踊れて歌が上手くていいわけがない! 頭を抱えた「VOLTACTION 1st LIVE“Dynamic VOLT”」レポート
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VOLTACTIONは,バーチャルライバーグループ「にじさんじ」に所属する,風楽奏斗さん,渡会雲雀さん,四季凪アキラさん,セラフ・ダズルガーデンさんの4人で構成されている同期ユニットだ。ライブタイトルにもあるとおり,本公演はVOLTACTIONにとって初めての単独ライブとなる。
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演出とともに,ステージ下から飛び出すように登場した4人。ライブのセットリスト,1曲目を飾ったのは「TAKE ACTION」だった。この楽曲は,2025年に発売されたミニアルバム「Action!!!!!!!!!!!!」に収録されており,本公演でダンスパフォーマンスが初披露となった。
キレのある振りや,音ハメに美しく乗っていくパフォーマンスは,“狙うはNo.1ダンスボーカルユニット!”というキャッチコピーにふさわしい完成度だった。
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続いて披露されたのは「Watercolor」。青春ソングを爽やかに歌い上げる4人の姿に,思わずしっとりと聞き入ってしまう。VOLTACTIONは,踊れるだけでも,歌えるだけでもない。歌って踊れて,どちらも高いレベルでこなす――そんなユニットなのだとあらためて実感させられた。
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自己紹介やコール&レスポンスのMCを挟み,披露されたのは「De Lu Lu」と「インレイド -Dance Remix-」の2曲。どちらもダンスパフォーマンスのある楽曲だが,そのテイストはまったく異なる。
「De Lu Lu」はラブソングで,心がときめき跳ねるような柔らかな表現が特徴的なのに対し,「インレイド -Dance Remix-」は,力強く“男らしいかっこよさ”を感じさせる楽曲だ。
個人的には,「De Lu Lu」のような優しいラブソングに,ここまで動きのある振付が合うものなのかと,驚きを隠せなかった。
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このあとは,1回目のソロパートとユニットパートへ突入。先陣を切ったのは渡会さんだ。
渡会さんが歌ったのは,ぱなまんさん(作詞作曲:カラスヤサボウ)の「バッド・ダンス・ホール」。ステージには踏み台が登場し,足をかけたり乗り上げたりしながら,ノリノリで歌い上げる姿が印象的だった。
この楽曲には,「結んで、開いて」というフレーズが繰り返し登場し,コール&レスポンスのパートもある。会場のファンも声を合わせ,渡会さんと一体となってステージを盛り上げていた。
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続いて風楽さんが登場し,歌い上げたのは米津玄師さんの「ピースサイン」。アニメ「僕のヒーローアカデミア」で使用された楽曲ということもあり,間奏では「ひとりじゃこんな舞台立てなかった,ありがとう。お前ら全員最高のヒーローだよ!」と叫び,会場を大いに沸かせた。
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風楽さんのソロが終わると,渡会さんが合流し,Zeffiro組が揃った。歌われたのは,この2人だからこそ映える楽曲「Checkmate」。歌詞に合わせて手を合わせるなど,息ぴったりのパフォーマンスを見せながら,治安悪めな雰囲気で力強く歌い上げた。
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ステージには再び4人が揃い,歌われたのは「Crazy World」だ。
ステージ上にスタンドマイクが登場したため,歌唱に集中する楽曲かと思いきや,スタンドマイクを巧みに使いながら,華麗なダンスパフォーマンスを披露してくれた。
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続いて披露されたのは「Desert Diamond」。ステージ上には街灯が設置され,炎や光の演出も加わり,ファビュラスな雰囲気を演出していた。
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ライブは2回目のソロパートとユニットパートへ突入。登場したのは四季凪さんだ。
彼が歌い上げたのは,Vaundyさんの「踊り子」。普段は低音パートを担当することが多い四季凪さんだが,この曲ではいつもとは違う一面を見せ,高めの音域を披露した。さらに,「とぅるるる」とウキウキで口ずさむ姿に,配信のコメント欄は「かわいい」で埋め尽くされた。
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ここでセラフさんが合流し,Room 4Sが揃った。「ネオンライトの海に沈む」を歌い上げ,踏み台に2人で座るなどのパフォーマンスと,美しいハーモニーで,会場は一気にチルな雰囲気に包まれた。
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「ネオンライトの海に沈む」を歌い上げた四季凪さんが,「まだソロ曲をやっていない人がいるよね?」と話を振ると,セラフさんが「みんなにやってほしいことがあるので,練習しよう」と観客とのコーラス練習を提案。四季凪さんも手伝い,次に歌うであろう楽曲のコーラスを,観客とともにみっちり練習した。
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そして,セラフさんのソロパートで披露されたのは,SUPER BEAVERの「秘密」。ときには観客に語りかけるように,ときにはコーラスに耳を傾けながら,情熱的に歌い上げた。
会場が一体となったこの景色は,ステージからどのように映っていたのだろうか。セラフ・ダズルガーデン――まさに,熱い男である。
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4人が再びステージに揃い,披露されたのは,なんとGRe4N BOYZの「キセキ」。まるで,4人の絆の強さを示すかのような選曲だ。力強い歌声が響き渡り,会場はエモーショナルな空気に包まれた。
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続いて披露されたのは,「I can be the One」。ステージの右端から左端までを目いっぱい使ったダンスは,まさに「かわいい」の一言。それぞれが自由に動いているようでありながら,しっかりと統制が取れており,その技術の高さに圧倒された。
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MCのあと,披露されたのは「RELOAD!!!!」。スクリーンにはMVとともに,これまでの足跡を振り返るような映像が映し出された。まるでエンディングを迎えるかのような演出に,いよいよライブの終わりが近づいていることを感じさせた。
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ここでライブは一旦終了。しかし,会場には熱のこもったアンコールの声が響き続けていた。
アンコールに応えて再びステージに戻った4人。そこで披露されたのは,なんとST☆RISHの「マジLOVE1000%」。しかも,ダンスまで完コピという本気ぶりだ。会場のボルテージは一気に最高潮に達し,なぜか完璧なコール&レスポンスまで響き渡っていた。
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会場の熱気が冷めやらぬなか,告知タイムがスタート。新たな情報として,これから春,夏,秋,冬の四季をテーマにした恋の新曲が,1年をかけて4曲披露されることが発表された。さらに,それぞれの楽曲でメンバーのひとりがセンターに選出されるという。
「じゃあ,春の1曲目を楽しみに待つとするか」と思った矢先,なんとこのライブで1曲,先行披露されることに。春をテーマにした楽曲のタイトルは「Sanctuary」,そしてセンターを務めるのはセラフさんだった。
セラフさんの得意な高音の伸びを活かした,穏やかで心地よい楽曲ながら,間奏にはキレのあるダンスパートも盛り込まれている。春の始まりを感じさせながらも,夏へ向かっていくような疾走感のあるナンバーだった。
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そして,ついにライブ最後の1曲へ。披露されたのは,VOLTACTIONの始まりの曲でもある「インレイド」。4人は全力を振り絞るように,パワフルな歌声を響かせた。会場の応援も最高潮に達し,熱気に包まれるなか,クライマックスを迎えた。
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全18曲が披露され,VOLTACTION初の単独ライブはついに幕を下ろした。その圧倒的な歌唱力とダンスパフォーマンスのレベルの高さは,見た人の脳裏に深く刻まれたことだろう。
「どうしてこんなに歌いながら踊れるのか?」――何度そう呟いたか分からない。
本公演の配信視聴チケットは,3月9日23:59まで購入可能で,視聴期間は3月13日23:59までだ。気になった人は,ぜひチェックしてみてほしい(視聴ページはこちら)。
また,本公演のあとには,VOLTACTIONのメンバーによる振り返り配信も行われている。ライブを楽しんだあとは,この配信を視聴しながら余韻に浸ってみてはいかがだろうか。
「にじさんじ 7th Anniversary Festival」公式サイト
「VOLTACTION 1st LIVE “Dynamic VOLT”」概要
◆開催日
2025年2月23日(日)
◆開催場所
幕張イベントホール
◆出演者(敬称略)
VOLTACTION
風楽奏斗
渡会雲雀
四季凪アキラ
セラフ・ダズルガーデン
◆セットリスト
TAKE ACTION
Watercolor
De Lu Lu
インレイド -Dance Remix-
バッド・ダンス・ホール
ピースサイン
Checkmate
Crazy World
Desert Diamond
踊り子
ネオンライトの海に沈む
秘密
キセキ
I can be the One
RELOAD!!!!
マジLOVE1000%
Sanctuary
インレイド
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