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[G★2008#50]プロ/アマ問わずワールドワイドでイラストの腕を競い合う「Dominance War」
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印刷2008/11/21 15:46

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[G★2008#50]プロ/アマ問わずワールドワイドでイラストの腕を競い合う「Dominance War」

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 G★2008会場の片隅に数多くのイラストを展示しているブースがあった。見たところダークファンタジー系の作品が多く,絵にそれほど詳しくない筆者でも,クオリティの高さは一目で分かる。仮にこれらの作品が,有名オンラインゲームのコンセプトアートや,「ウィザードリィ」のモンスターとして採用されていたとしても,ほとんど違和感はないだろう。
 末弥純氏や加藤直之氏あたりの絵が好きな自分は,しばしの間取材を忘れ作品に見入ってしまった。その後,興味半分でブースを出展していたCG LandのPark Sung Jin氏に話を聞いてみた。

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 これは「Dominance War」といい,プロ/アマ問わずにワールドワイドでイラストを募集し,定期的にコンテストを開くという試みだそうだ。特徴的なのは,参加する国別に代表選手(イラスト)を決め,そのプロセスを通じてアーティスト同士のコミュニティ形成を促していること。これまで合計3回のコンテストが行われており,7か国で延べ2000作品が応募されているようだ。

 募集が行われているのは“2D”と“3D”の2部門のみで,細かなジャンルは決められておらず,アーティストがテーマを自由に選べる。展示されている作品にダークファンタジー風のものが多い理由は,結果的に上位に入賞する作品にそのジャンルを扱ったものが多いからのようだ。

 このプロジェクトを興したきっかけについてPark氏に尋ねると,フリーランスのクリエイターはソロ志向が強いせいか,横のつながりが出来にくい傾向があるとのこと。Dominance Warを通じてクリエイター同士がコミュニティを形成し,国別代表者になるために切磋琢磨することで,さまざまな方面へよい影響が出てきているようだ。

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 このようにして形成された良質のコミュニティは,ユーザーのみならずメーカーにとっても魅力的である。実はDominance Warには,Blizzard EntertainmentやElectronic Arts,Infinity Wardなどといった有名どころがスポンサーとして名を連ねているのだ。Dominance Warの公式サイトを確認してみると,Blizzardが求人募集のバナーを張っており,このコンテストを通じて実際にメーカーに就職した人も結構いるとのこと。世界的にはかなりの盛り上がりを見せているようで,日本からのアーティストが参加していない,というのは非常にもったいないように思えた。

 ブースの作品を見ると相当ハイレベルな人達の集まりのように思われるが,実際にはアマチュアも気軽に参加しており,これら全部ひっくるめてDominance Warという大きなコミュニティが出来上がっているようだ。それにしても2000作品というのは相当な規模である。

 とりあえず,ファンタジー系のイラストに興味がある人は,Dominance Warの公式サイトを一度チェックしてみる価値はあるだろう。いつの日か日本人の有能なクリエイター達が,この場で活躍するという光景が見れたらいいなぁ……,なんてことを思いながら,ブースをあとにした次第だ。

「Dominance War」公式サイト

http://www.gameartisans.org/dominancewar/index.htm

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