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Irisワールドの”Greensleeves”が国内最強ギルドの栄冠を勝ち取った,RJC2011の全7試合を振り返る
準決勝第1試合/+Nirvana+ vs. Greensleeves
+Nirvana+(0勝2敗)
アサシンクロス
クラウン
クリエイター
ハイウィザード
ハイプリースト
パラディン
プロフェッサーGreensleeves(2勝0敗)
クラウン
クリエイター
チャンピオン
ハイウィザード
ハイプリースト
パラディン
プロフェッサー
+Nirvana+の構成はアサシンクロス/クラウン/クリエイター/ハイウィザード/ハイプリースト/パラディン/プロフェッサー。対するGreensleevesは,クラウン/クリエイター/チャンピオン/ハイウィザード/ハイプリースト/パラディン/プロフェッサーという構成だ。
最初のラウンドは,ルーレット台を挟んでスキルが飛び交う攻防から始まった。隙をついて飛び出したGreensleevesのチャンピオンが+Nirvana+のハイウィザードを阿修羅覇凰拳で落とすものの,そのチャンピオンは+Nirvana+の返り討ちにあい,人数的にはイーブンとなる。
攻撃役が一人減ってしまったGreensleevesだが,クリエイターが突っ込んで+Nirvana+側の詠唱をカートレボリューションで潰し,すぐさま体勢を立て直す。そのまま攻撃に転じ,+Nirvana+のアサシンクロスとハイプリーストの撃破に成功する。
+Nirvana+は,運命のタロットカードなどを使いながら後方へ下がり体勢を整えようとするが,Greensleevesの圧力を受けきることができず全滅してしまい,Greensleevesが1本目を勝ち取った。
2ラウンド目も,ルーレット台付近でアシッドデモンストレーションやソウルブレイカーが飛び交う激しい戦いとなる。なかなか戦況に動きが出なかったが,Greensleevesのチャンピオンが阿修羅覇凰拳で,+Nirvana+の攻撃の要であるアサシンクロスを落とす。さらにクラウンの撃破に成功したGreensleevesは,ここでヒドラを撒きながら後方に下がり,守りの体勢を固めた。
このままでは人数差で敗北が決定してしまう+Nirvana+。少ない人数ながら攻め込むが,Greensleevesのチャンピオンに迎撃され,プロフェッサー/クリエイター/ハイウィザードを失ってしまう。この攻防で大勢は決し,残る敵を危なげなく撃破したGreensleevesが勝利し,決勝戦へ進むこととなった。
準決勝第2試合/くまー将軍 vs. Dramatically Defeat Sky
くまー将軍
(2勝1敗)
アサシンクロス
クラウン
クリエイター
チャンピオン
ハイウィザード
パラディン
プロフェッサーDramatically Defeat Sky
(1勝2敗)
アサシンクロス
クラウン
クリエイター
ハイウィザード
ハイプリースト
パラディン
プロフェッサー
試合が始まると,両チームとも速やかに中央に移動してランドプロテクターを展開。くまー将軍がやや前に出て,Dramatically Defeat Skyが迎え撃つ形となった。
くまー将軍とDramatically Defeat Skyがそれぞれ一人ずつ失って膠着状態になるかと思われたが,その後はくまー将軍が勢いに乗る。瞬く間にDramatically Defeat Skyのメンバー3人を倒し,6対3の圧倒的有利な状況に持ち込み,残り3人も危なげなく倒し,くまー将軍が決勝戦にリーチをかける。
2ラウンド目では,先行されたDramatically Defeat Skyが,くまー将軍と同じくハイプリーストを抜いてチャンピオンを入れる攻撃的な布陣に変更。
試合開始直後に,くまー将軍のクリエイターとDramatically Defeat Skyのパラディンが同時に落ちる。防御の要を失いDramatically Defeat Sky不利かと思われたが,そこから互角以上の戦いを見せ,くまー将軍のハイウィザード,パラディン,アサシンクロスを落とした。
たまらず後方に下がったくまー将軍を追う,Dramatically Defeat Sky。途中,くまー将軍のチャンピオンに阿修羅覇凰拳でパラディンを落とされてしまったが,そのまま押し切る形で相手を全滅させ,Dramatically Defeat Skyが勝利。1対1のイーブンに持ち込んだ。
そして3ラウンド目。最初はマップ中央でがっぷり四つという状態となった。その後,飛び出したくまー将軍のチャンピオンが,阿修羅覇凰拳でDramatically Defeat Skyのパラディンを撃破。防御役を一枚欠くDramatically Defeat Skyの不利は否めず,これを機に徐々にくまー将軍が前に出る。
互いのチャンピオンが相打つ形で脱落したあと,Dramatically Defeat Skyのハイウィザード,クリエイター,アサシンクロスが一気に倒され,そのまま全滅。結果,くまー将軍が2本を奪取し,決勝戦進出を決めた。
3位決定戦/+Nirvana+ vs. Dramatically Defeat Sky
+Nirvana+
(2勝0敗)
アサシンクロス
クラウン
クリエイター
ジプシー
ハイプリースト
パラディン
プロフェッサーDramatically Defeat Sky
(0勝2敗)
アサシンクロス
クラウン
クリエイター
ハイウィザード
ハイプリースト
パラディン
プロフェッサー
+Nirvana+は,アサシンクロス/クラウン/クリエイター/ジプシー/ハイプリースト/パラディン/プロフェッサーという,ちょっと珍しい構成。Dramatically Defeat Skyは,アサシンクロス/クラウン/クリエイター/ハイウィザード/ハイプリースト/パラディン/プロフェッサーというオーソドックスな構成だった。
1ラウンド目は,開始早々マップ中央で両ギルドが激しくぶつかり合う。+Nirvana+の波状攻撃を受けてDramatically Defeat Skyのアサシンクロスが沈んだことをきっかけに,+Nirvana+がじわじわと圧力をかけるように攻め込んでいく。
Dramatically Defeat Skyもしばらく持ちこたえたが,アシッドデモンストレーションやソウルブレイカーを受けて,プロフェッサーが撃沈。それを機に+Nirvana+が一気に攻勢に出て,Dramatically Defeat Skyのクリエイター,ハイウィザード,クラウンを立て続けに倒した。
2ラウンド目も,+Nirvana+が1ラウンド目の勢いそのままに,開始直後から前に出てプレッシャーをかけるが,裏目に出たのか,パラディンとジプシーを落とされてしまう。しかし+Nirvana+は,すかさずDramatically Defeat Skyのアサシンクロスとハイウィザードを倒し,人数的にはイーブンに巻き返した。
防御の要を失った+Nirvana+と,攻撃の要を失ったDramatically Defeat Skyのどちらが勝つのか予断を許さない状況だったが,+Nirvana+は,アシッドデモンストレーションが切れたあともアサシンクロスとともにクリエイターがメマーナイトで果敢に攻め,クラウンがブラギの詩を展開しつつ運命のタロットカードで状況打破を図るなど,何が何でも勝利をもぎ取るという執念を感じられる怒涛の攻めを見せる。結果,Dramatically Defeat Skyは敗れ,+Nirvana+が3位の栄冠に輝いた。
決勝戦/Greensleeves vs. くまー将軍
Greensleeves(3勝2敗)
アサシンクロス
クラウン
クリエイター
ハイウィザード
ハイプリースト
パラディン
プロフェッサーくまー将軍(2勝3敗)
アサシンクロス
クラウン
クリエイター
ジプシー
ハイプリースト
パラディン
プロフェッサー
Greensleevesは,アサシンクロス/クラウン/クリエイター/ハイウィザード/ハイプリースト/パラディン/プロフェッサーというオーソドックスな構成。一方のくまー将軍は,何か策があるのか,アサシンクロス/クラウン/クリエイター/ジプシー/ハイプリースト/パラディン/プロフェッサーという構成だった。くまー将軍が初の栄冠を手に入れるか,それともGreensleevesが実力を見せつける結果となるか。
1ラウンド目は,くまー将軍が先に飛び出しマップ中央を占拠,そこでGreensleevesを待ち受ける形となった。しかし,Greensleevesの的確なアシッドデモンストレーションとソウルブレイカーにより,くまー将軍のハイプリーストが倒されたのを皮切りに,次々とメンバーが脱落していく。気が付くとくまー将軍は全滅しており,まずGreensleevesが1本目を手にする。
2ラウンド目,くまー将軍はジプシーとハイウィザードを入れ替えて挑む。1ラウンド目同様に早々とハイプリーストを倒されてしまった。その後しばらく持ちこたえたが,Greensleevesの集中攻撃を受け,アサシンクロス,クリエイター,パラディン,クラウン,ハイウィザードと,立て続けに倒されてしまう。
唯一残ったプロフェッサーは生き残ろうと必死に抵抗するが,多勢に無勢,あえなく倒されてしまい,Greensleevesが2勝をあげ,優勝にリーチをかけた。
3ラウンド目は,双方ともに2ラウンド目と同じ構成でスタート。
中央で激突した両ギルドのパラディンが落ち,さらに双方のクリエイターも脱落。一進一退の攻防が続く中,Greensleevesのアサシンクロスが落とされたことで,戦況は一変する。
Greensleevesの攻撃の手段をもぎ取って数的優位に立ったくまー将軍は,無理に攻め込まず敵を迎え撃つ作戦を取った。攻めざるを得ないGreensleevesを巧みにいなし,アサシンクロスで撃破していき,くまー将軍がやっと1本を取り返した。
俄然面白くなってきた第4ラウンド。2ラウンド目から同じ構成で戦い続ける両ギルドは,今回も開始直後からマップ中央で激突する。
アシッドデモンストレーションとソウルブレイカーが飛び交う中,Greensleevesはアサシンクロスとパラディンが,くまー将軍はアサシンクロスが倒れる。
攻撃と防御の要を失ったGreensleevesは,ここでくまー将軍の周囲を回るように移動を始め,くまー将軍がそれを追いかける。
くまー将軍は,攻撃の要であるアサシンクロスを失ったものの,積極的にメマーナイトや運命のタロットカード,パンボイスを使いGreensleeveをマップ右上に追いつめ,一人も欠けずに相手を倒していき,2勝目を手にする。
2対2のイーブンとなった最終ラウンド,絶望的な状況から巻き返したくまー将軍が,この勢いのまま勝利するのか,それともGreensleevesが前半の実力を再び発揮するのか,まさに決勝戦にふさわしい,手に汗握る展開だ。
まずは,くまー将軍が中央に躍り出て,Greensleevesは少し引きぎみに戦うという陣形が広がった。両ギルドの接触と同時に,アシッドデモンストレーションとソウルブレイカーが乱れ飛ぶが決定打は出ず,双方ともアシッドデモンストレーションを撃ち尽くしてしまう。
ストームガストとランドプロテクターを挟んで,激しい攻防を繰り返すGreensleevesとくまー将軍。使えるスキルはすべて使い,まさに総力戦といった様相になったが,Greensleevesがくまー将軍のアサシンクロスを倒し均衡を破った。
攻撃の要を失ったくまー将軍はこの後巻き返しを図れずにパラディン,クリエイターと次々にメンバーを失い,Greensleevesが勝利。この瞬間,RJC2011の優勝ギルドが決定した。
大会後,優勝したGreensleevesと準優勝のくまー将軍から,それぞれ大会の感想を聞いてきたので,以下に掲載しておこう。
優勝 Greensleeves
最後は本当に辛かったんですが,勝てて本当に嬉しいです。
本音では,俺たちが一番強い! って言いたいところなんですが,今回は練習でも結構負けていたし,いままでのRJCで一番厳しかったと思います。いままでのルールでは1勝すれば上に行けたので,奇抜な構成で勝てることも少なくありませんでした。でもそれだと,練習する意味がなくなっちゃうんですよね。
今回のルールでは,本当に実力のあるギルドが残るという,競技性が高い大会になってよかったです。ただ,震災の影響でスケジュールが合わず,ギルドマスターが会場に来られなかったのが残念ですね。でも,代わりとして出場したメンバーもかなりの実力を持ってますし,誰が出場してもそれなりに戦える層の厚さが,ウチのギルドの強さかもしれません。
一番辛かったのは,やっぱり決勝戦ですね。最初に2本取ったあと,逆に2本取られてしまったので精神的ダメージが大きかったです。1回負けるのはまだいいんですが,2回負けると後がなくなってしまうので。
1,2ラウンドで,パラディンを狙ってくるという相手の攻め手が分かったので,3ラウンド目からは少し待ち気味にして,相手の攻め手を潰そうと考えました。5ラウンド目はうまく耐えきって勝ったという感じですね。
その一方で,3戦目から相手のキャラクターがアシッドデモンストレーションで倒れないことから,VITを下げたのが分かったので,スタン武器で突撃してサイドからアサシンクロスで攻撃,という戦術をとりました。
RWCに出られるかは分かりませんが,出るなら優勝! 昨年のRWCでタイの選手から「俺達は待っている」と言われたので,今度はウチが勝ちに行きたいですね。
準優勝 くまー将軍
正直,ここまで勝てるとは思っていませんでした。
長らくRJCに参加してますが,主軸となるメンバーは変わらず,なんとなくですがRJCの勝ち方も分かってきた感じがします。プレイヤースキルも大事ですが,チームワークと戦術でカバーしていく練習をしていました。アクシデントも含めて,対応策をすべてマニュアル化し,柔軟に対応できたのがよかったかなと思います。
ただ,震災の影響でRJCが伸びたため,春休みなどで練習するはずだったのができなくなり,時間が取りづらくなってしまったのが痛かったですね。
決勝戦のガーデンよりも,1回戦のクロスや2回戦のカジノの方を重点的に練習しました。緊張したという意味では,2回戦が一番緊張しましたね。
決勝戦については,1ラウンド目は失敗,2ラウンド目も実力を出し切ることはできませんでした。
3ラウンド目からパラ落とし(パラディンを倒すため,レックスエーテルナとアシッドデモンストレーション,ソウルブレイカーを被せるように叩き込む)を重視する戦術に切り替えたらうまく決まり,良い感じに展開していきました。
メンバー構成の使い分けは,マップに適しているかどうか,そして練習で得た情報から相手の構成を読み,それに対応した構成を当てました。
決勝戦の第1ラウンドはバクチを賭けてあの構成で出たのですが,ちょっと甘かったです(笑)。練習では何度か,5回に1回ぐらいは勝ててたんですけどね。あの構成は負けるときは非常に脆いんです。
みんなのスケジュールもあるし,出られるかはまだ分かりませんが,もしRWCに出るのであれば,世界一を目指したいですね。
頂上決戦にふさわしい素晴らしい戦いを見せてくれたRJC2011。今回のルールは,出場したギルドにおおむね好評だったのだが,筆者個人としては,練習した成果がきちんと出せたという,勝ち負けを問わず実力を出し切ったうえでの結果だったのが,最大の理由なのではないかと思う。ちなみにGreensleevesのメンバーは,2010年のRWCで敗北したあと,競技性を高めるようなルール作りをガンホーに提案したという。
一発勝負には一発勝負なりの面白さもあるが,地力のある実力者同士の戦いは,やはり面白いの一言に尽きる。公平な条件での戦いで切磋琢磨し底上げされる実力は,この先のRJCやRWCにも繋がっていくのではないだろうか。
2011年10月5日には,「ラグナロクオンライン」における世界一のギルドを決める,RAGNAROK WORLD CHAMPIONSHIP 2011(RWC2011)が韓国で開催される。
2010年のRWCで準優勝し今回のRJCで優勝したGreensleevesはもちろん,今回のRJC2011を見ると,日本のギルドの実力が高まってきている印象を受けた。どのギルドが出場するかはまだ未定だが,RWC2011での活躍を期待したいところだ。
「ラグナロクオンライン」公式サイト
「RJC2011」公式サイト
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ラグナロクオンライン ギルドマスターズ
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