［CJ 2008＃19］中国版「真・三國無双 Online」がプレイアブル出展。中国での知名度の高さにはスーパースターの影響が？

　ChinaJoy 2008の天希ブースで大々的に出展されていたのは，日本で7月15日に大型アップデート「Revolution 2」が実装されたオンラインアクション「真・三國無双 Online」。2007年11月に，CJ InternetのCEOであるYoungjong Jung氏が，インタビューで中国での展開について話していたが，その現状が明らかになった。

（※記事中で「正式サービスに近いテスト中」とありましたが，現在正式サービス中と判明したため修正しました）


　本作は，3月に中国でのクローズドβテストを実施，オープンβテストを4月に開始した。現在はローカライズも完成し，完全に中国語で遊べる正式サービスが行われている。
　ブース内には，中国語版「真・三國無双 Online」の試遊機が十数台並んでいたが，そのすべてで来場者達がプレイしており，中国での注目度はなかなかに高いようだ。なお，現在のクライアントのバージョンは“Revolution 2”導入前のシナリオ「飛将呂布」となっているようだ。

プレイヤーには慣れ親しんだ画面が中国語になるとこのとおり

　正式サービスがすでに実施中とのことなので，どのくらい同時接続数があるのかブースの担当者に聞いてみた。正確な数字は教えてもらえなかったが，本作は中国で話題になっており知名度も高く，相当数のプレイヤーがいるとのことだ。

周杰倫さんは中国語版の主題歌「無双」も歌っている

　その引き金になったのが，台湾の人気歌手である周杰倫さんをプロモーションに起用したことらしい。日本でも多くのファンがいる周さんなのでご存じの方もいると思うが，日本の漫画「頭文字D」の実写版映画で，藤原拓海役を演じた人物だ。
　彼の人気は中国でも相当なもので，「若い有名人といえば？」と質問すれば最も名前が出てくるほどとのことだ。そんな有名人が主題歌を歌い，さらにキャラクターに扮して，実写のミュージックビデオまで出ているとなれば，「真・三國無双 Online」の知名度が高くなるのは想像にかたくない。

　「三国志」の本場である中国で，出だしは上々といったところの「真・三國無双 Online」。そのほか，「三國志 Online」の中国でのサービス展開については，上海に本社を置くICE Entertainmentとライセンス契約を締結したとの発表が7月18日にあった。「大航海時代Online」をはじめ，コーエーのオンラインゲームでの中国進出の本気度がうかがえる。今後，どのように展開していくのかにも注目したい

ブースの一角にはなぜかパンチングマシンが……。プレイヤーの無双パワーでも測定するのだろうか