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  • NCSOFT
  • 発売日:2007/05/24
  • 価格:基本プレイ料金無料(月額4.99ドルのプレミアムサービスもあり)
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[台北ゲームショウ#4]突如発表された新作RPG「Dungeon Runners」の狙いどころは?
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印刷2006/02/18 03:27

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[台北ゲームショウ#4]突如発表された新作RPG「Dungeon Runners」の狙いどころは?

■一見,なんの変哲もないアクションRPGだが……?

 現在NCsoftが開発中の「Dungeon Runners」(以下,DR)は,極めてオーソドックスな作りのアクションRPGである。クリックタイプの基本システム面は「Diablo II」から,そしてキャラクターデザインやウィンドウそしてアイコンといったグラフィックス面は,「World of Warcraft」からの強い影響を感じさせる。さらにプレイ人数に関しては,拠点エリアではMMO形式,冒険エリアではプライベートエリアによるMO形式と,これも現在オーソドックスなモノだ。

 DRでキャラクターが選べるクラスは,近接攻撃のWarrior,魔法攻撃のWarlock,そして弓を操るRangerの3種類。ただし現段階でWarlockは選べず,またフェイスタイプの変更も,メニューは存在するもののまだ機能していない。試遊台ではプレイ中に視点変更が行えなくなる,突然強制終了するなどといった不具合も多く,全体的にはまだ荒削りな印象だ。

 例えばWebzenの「SUN(Soul of Ultimate Nation)」やNexonの「ZerA」のように,グラフィックス関連にとくに力が入っているわけでもなく,DRならではの独自システムも,実はほとんど見当たらない。正直なところ,2006年に発売されるオンラインゲームの仕様としては,いささか物足りない。

 だが,すでにLineage IIやGuild Warsなど,数多くのオンラインRPGの運営実績があるNCsoftが,なんの変哲もないアクションRPGを新たに手がけるとは考えにくい。そこでNC Taiwanの関係者に声をかけ,DRの狙いについて根掘り葉掘り聞いてみることにした。

クエストは頭上に「!」の付いたNPCを探して遂行していくスタイルだ。インタフェースは全体的にWoWに似ている。インベントリの画面は,Diablo2のものにかなり似ている。本作ならではの要素はあまり見いだせなかった


■Play NCで気軽に楽しめる定番タイプのアクションRPG


今回インタビューに応じていただいた,NC TaiwanのSean S. Kim氏
 今回,話を伺ったのはNC Taiwanのマーケティング担当,Sean S. Kim氏である。

4gamer編集部(以下,4G):本日はよろしくお願いします。今回のDR発表は青天の霹靂でしたが,台北ゲームショウで突然発表するに至った経緯について聞かせてください。

Sean S. Kim氏(以下,NC):現在,台湾版のPlay NC向けに,6タイトルを公開できるよう準備を整えています。Play NCの公開日にスケジュール的に間に合うタイトルを探した結果,DRを選んだ次第です。台北ゲームショウで初公開となった理由は,台湾でもいずれDRの運営を行うので,発表するのに適切だと判断したからです。

4G:現在運営を予定している国は,台湾のほかにはどの国がありますか?

NC:台湾のほかにほぼ確定しているのは北米とヨーロッパで,いずれもPlay NC用コンテンツとなります。ほかには,韓国と日本について現在検討中です。

4G:なるほど,最初からPlay NC用のコンテンツだったわけですね。DRの基本的なゲームコンセプトについて教えてください。

NC:根強い人気のあるオーソドックスなタイプのアクションRPGを,手軽にプレイしてもらうことです。ゲームシステム面が,Diablo2に代表される定番スタイルなのは我々も承知していますが,しかしDiablo2よりも優れた点もあります。例えばDRでは,クライアントの容量を200MBまで減らすことを目標としました。それによって,パッケージ販売のみならず,Play NC経由でのダウンロード販売も可能となっています。
 200MBという容量が気になるかもしれませんが,DRのゲームとしてのボリュームが少ないというわけでは決してありません。例えばこの容量でも,Diablo2よりもトータルエリアが広いんですよ。単純に容量を減らすのではなく,コストパフォーマンスの追求がDRでとくにこだわっている部分です。

4G:DRの開発作業はどのメーカーが行っているのですか?

NC:完全に自社開発です。弊社の,米国テキサス州オースティンにあるチームが担当しており,北米でも受け入れられるテイストにしています。

4G:プレイ時の人数規模は,大きく分けてソロ・1グループ・Raidの3種類に分けられますが,DRはどのあたりをメインとして考えていますか?

NC:ソロと1グループの2通りで,それぞれ別の形でメリットをもたらします。現在はこのあたりのシステムを煮詰めている段階で,詳しくはE3で公開できると思います。

4G:すでにNCsoftは,数多くのオンラインRPGのラインナップがあります。これらのタイトルとDRの住み分けについてはどう考えていますか?

NC:DRでは,Play NCも含めた手軽さを前面に押し出していきます。ユーザー層が重なるという心配はしておらず,今後もありとあらゆるオンラインRPGをカバーしていくつもりです。

4G:手軽さを売りとするタイトルなら,ビジネスモデルも相応なものになりそうですね。どのようなプランを考えていますか?

NC:課金形式については,現時点ではまだ公表できる段階ではありません。

4G:今後の,βテストおよび発売に向けての大まかなスケジュールを教えてください。

NC:今年(2006年)の夏に英語版をリリース,そして今年下半期から来年初頭にかけて台湾版をリリースしていく予定です。

4G:今日はありがとうございました。


 DRは,最初から深いゲーム性を求めているわけではない。Play NCを用いてマスターゲットを狙うのであれば,そうした展開もアリのように思える。(ライター:川崎 政一郎)

拠点エリアにある巨大なクリスタルを通じて,複製エリアへ移動できる。混雑対策として一般的なシステムが採用されている。クラス用のスキルは,キャラクターレベルの条件を満たすと手に入る“Skill Point”を割り振ることで強化できる。現時点ではマウス入力のレスポンスが鈍く,戦闘時に爽快感を得られないのは残念なところだ
  • 関連タイトル:

    Dungeon Runners

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