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再開「キネマ51」:第4回上映作品は「ヒグマ!!」
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グラスホッパー・マニファクチュアの須田剛一氏がオーナーを務める架空の映画館,「キネマ51」。この劇場では新作映画を中心としたさまざまな映像作品が上映される。復活第4回の上映作品は,グラスホッパー・マニファクチュアとも縁のある「ヒグマ!!」。
まるで人気コンテンツ! まさかの公開トークイベント!?
須田:
キネマ51オーナーの須田です。
関根:
キネマ51の支配人,関根です。夜はbar plastic modelというバーを営んでおります。今日は公開収録ということで,お店に来ていただいたことのある方もちらほら見えて安心感がありますね。
須田:
関根さんのお店には,海外の僕のファンが聖地巡礼として訪れる方もいるとか。いろいろとご迷惑をおかけしていませんか?
関根:
いやいやとんでもないです。須田ゲーファンの皆さんは温かい,いや熱い方ばかりで楽しい限りです。本当にいつもありがとうございます。
しかし,こんなにお客様がいらっしゃるところでしゃべることになるとはびっくりです。
須田:
それだけキネマ51も認知度が上がってきたということで。
関根:
あえてきっぱり言いますが,それはないと思います!
須田:
ありゃりゃ。
関根:
普段は後楽園にある秘密基地での対談ですが,一体どういうわけでこのようなことになったのかと。
須田:
はい,実はここは渋谷PARCOなのですが,新作ゲーム「ROMEO IS A DEAD MAN」(PC / PlayStation 5 / Xbox Series X|S)発売記念イベント「ROMEO IS A PARCO MAN」の会場なんです。
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お客様:
パチパチパチパチ(拍手)。
関根:
発売おめでとうございます。
須田:
ありがとうございます。
お客様:
パチパチパチパチ(拍手)。
関根:
でも,あの,何と言いますか,非常に申し上げにくいのですが,この収録……新作ゲームと何の関係もないですよね……?
須田:
そうですねぇ……。今日,一日中楽しめるイベントになっているんですよ。なので,休憩も必要ではないかと。
関根:
確かにトイレにも行きたいですしね……ってトイレ休憩タイムですかこれ! 乱一世さんじゃないっつーの![1]
須田:
古すぎー。
本日の作品は,いろいろ時代にドンピシャすぎるホラー映画
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で,今回はどんな映画をご紹介するかと言いますと。
関根:
今回は「ヒグマ!!」です。
須田:
はい,これから皆さんに2時間,ヒグマの生態をじっくりご覧いただこうと……。
関根:
そうそう,実は可愛いところもあるんですよー,なんてね。
須田:
なんてね。
関根:
なんてね,なわけないじゃないですか!
須田:
うふふふ。
関根:
何,このやりとりを楽しんでいるんですか。作品の説明をしますよ。
須田:
はい,お願いします。
関根:
使い捨て闇バイトに手を染めた,ゲームディレクターを夢見る青年が,なんやかんやあってヒグマと戦うことになるという映画です。
須田:
そのとおり! その主人公の青年が鈴木 福くんなんですよね。言うなれば,「福! 対 クマ!」。
関根:
熱いですね。
須田:
熱いです。
関根:
作品の話に入る前に。これ,よく公開したなと。
須田:
そうそう紆余曲折があったんですよね。
関根:
本当は昨年の11月に公開予定だったんですが,全国レベルのクマ被害が影響して延期となってしまったんです。
須田:
そうなんですよね。なので,なかなかな挑戦作なんです。
関根:
「クマ」と「闇バイト」という現代日本の大問題を1作品にパックしちゃったんですから。18歳の福くんが父親の借金のせいで未来を閉ざされてしまい,切羽詰まって闇バイトに手を出してしまいます。
いくつかの犯罪に手を染めてしまい,抜けられなくなっていた福くんのところに来た新たな仕事が,ある女性の殺害。福くんが女性を森に連れ込み,まさに殺害しようというそのとき,森の奥に怪しく光る目が福くんをじっと見ていた……。
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須田:
ドキドキする展開なんですが,何か,いちいち「福くん」が入っていると緊張感が緩むと言いますか。そもそもなぜ役名ではなくて福くんと言うんですか。
関根:
はっ! 確かに,自分でも気付いていませんでした。何か福くんと言ってしまっていました。だって,福くんにしか見えないんですもの。
須田:
確かに,福くんの顔を見ると,もう福くんにしか見えなくなりますよね。
グラスホッパースタッフ:
あの,お二人とも何を言っているのか全然分からないんですけど……。
2人:
いや,分かるでしょ!
グラスホッパースタッフ:
逆ギレでしょ!
実はグラスホッパー・マニファクチュアと縁のある作品とか。
関根:
ところで,今回福くんという以外にこの作品を紹介する理由があるんですよね。
須田:
そうなんです。先ほども言っていましたが,主人公の福くんがゲーム好き,グラスホッパー好きという設定で,彼の部屋がそういう趣味の部屋になっているんです。
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関根:
確かにゲーム機がいっぱいありましたよね。
須田:
そこの小道具類をグラスホッパーからうちのスタッフが勝手に持ち出しているんですよ。
関根:
ワハハ,勝手にですか,えーそうだったんですね。[2]
須田:
はい。なのでよく見てもらうとおなじみのグッズを見つけ出すことができるかもしれませんよ。劇中に福くんが作った設定のインディーゲームが出てくるんですが,このゲームもうちのスタッフがお手伝いして作ったんです。
関根:
えーそれはすごい,ぜひ販売してほしいですよね。あのゲーム気になっていたんですよ。3Dアクションゲームで,セガサターンをほうふつとさせるビジュアルのCGがたまらないんですよね。
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須田:
それからヒグマですよ。ノーCG。CG使っていないですから。
関根:
そう,迫力満点のクマ,CGを使っていないから人との対峙もリアルなんですよね。
須田:
しかもこの映画の特殊メイクの方,百武 朋さんなんですが,「ROMEO IS A DEADMAN」にも参加していただいているんです。あるシーンで溶ける顔を作っていただいていますので,ぜひプレイして確認してみてください。
こんなふうに,弊社とはすごく親和性の高い映画なんです。
関根:
エンドロールにもちゃんと名前が入っているそうですから,ファンの皆さんは要チェックです。
スプラッター+ホラー+コメディ=?
関根:
で,作品はどうでしたか? 突っ込みどころはいっぱいある映画で僕は面白かったです。コメディ・ホラーというんですかね。
須田:
そうそうそうそう,笑えるホラー映画。でも,クマが襲ってくるだけにそこは笑えないという空気感もある。
関根:
1980年代に大流行したスプラッタームービーをほうふつとさせるシーンは思わず笑ってしまいました。[3]
須田:
スプラッターシーンも恐怖だったのですが,僕が一番恐怖だったのはカーチェイスシーンですよ。
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関根:
あー,カーというかカー&ベアーチェイスですね。自動車 vs. クマ!
須田:
そうです。ドリフトシーンで思わず「おぉ!」ってなりました。
関根:
車じゃなくてクマのドリフト! 恐怖と笑いで涙が出ました。
須田:
福くんとスプラッターとカーチェイスという組み合わせが絶妙ですね。もちろんほかにも迫力満点のシーン,例えば宇梶さん扮するマタギとクマの戦いとか,謎のゲーム少年と福くんの戦いとか。
関根:
福くんと闇バイトというのも,なんでしょう,この映画,福くんがやっちゃいけないこと全部やっている映画ですね。
須田:
そうなんですよ。福くん,そんなことしちゃだめーって思いながら見ているんだけど,だんだん福くんが,福くんらしからぬ感じになってきたりしてぞわっとしたり。
関根:
お茶の間におなじみの福くんだけに,闇バイトに落ちていく姿を見ると,むしろ身近な問題としてすごくリアルに感じてきました。
須田:
基本はシリアスなテーマなんです。展開もシリアス。でも途中でちょっとコメディ要素を入れることで,その後のシリアス展開が,また怖く見える。
関根:
いろいろなジャンルの要素を含んだ映画でしたが,どうでしょう,この映画のジャンルを一言で表すなら。
須田:
うーん。
2人:
福くん!
須田:
ですね。
関根:
ですよね。いや間違いなく,この映画のジャンルは「福くん」ですね。
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須田:
福くんのいろいろな表情を堪能できるし,いろんなことあるけど福くんだからきっと大丈夫みたいな謎の安心感もあるし。
関根:
きっと帰ってくる,むしろ帰ってこなくちゃ絶対だめ,泣いちゃう! そこまで思わせるすごい役者さんだと。
須田:
イメージを貫いていますよね。子役出身の方とか,最初にいい人のイメージがついた俳優さんとか,そのイメージがイヤでイメチェンしたりする人もいるじゃないですか。
でも,福くんはイメージを変えない。
関根:
貫くの,大変だと思うんですよ。でもこの映画,全部福くんでした。「福くん・ザ・ムービー 危機一髪!」でした![4]
須田:
何ですか,それ?
関根:
ということで,公開トークイベント,これにて終了です。
須田:
後は注釈でご確認ください。皆さんありがとうございました。次回のキネマ51でお会いしましょうー。
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