連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第247回「PlayStation 4は発売日に買います」
せっかく幕張まで来ているのに,私は一体何をしているのだろう……そう思い悩みつつ,私は嘘で塗り固めた笑顔で視聴者に情報を届け続けたわ。仕事って一体何なんだろう? 働くって,一体何なんだろう? このスタジオという名の小さな小屋の外では,みんなが大好きなゲイムの未来を感じながら一喜一憂しているのに,私は……。
この檻をぶち破って,ゲイムにまみれた自由空間に羽ばたこうと思ったことも,一度や二度ではなかった。「生放送中に生まれたまんまの姿をさらせば,いっそ自由になれる!」。そう思った私が,何度パンツに手を伸ばしかけたことか。
しかし,私は耐えたわ。なぜなら,みんなに情報を届けたかったから。TGSの最新情報を,4Gamerの読者,そして動画配信の視聴者に届けたかったから! 僕は死にません! あなたが好きだから! ……それが,ここ数年の私のゲイムショウ。
しかし! 今年は違ったわ。今年の4Gamerの動画配信スタイルが,ゲイムショウの会場に飛び出して各ブースを巡り,試遊した動画を撮影し,それを夜に配信するというものだったの。それで,夜中には同じ部屋に泊まっていた梶やんとあんなことやこんなこと(現場写真 ※閲覧注意)になったり,最終的にはカメラの前で梶やんと接吻する羽目になったり。だから要するに,昼も夜もフル稼働なんだけれども,果たしてこれでもかというくらい試遊はできたのよ。
というわけで今週は,久しぶりにTGS自体を堪能した思い出を振り返りつつ,思ったことを吐き出してイこうと思うわ。先に言っとくけど,情報的に目新しいものはないわよ。もうすでに発表されたものについて,私がどう思ったかっていうことを綴るだけ。ゲイマー視点で。
ホラ,私は一応連載こそ持っているものの,基本的にはゲイのプロレスラーであって,マスコミではないわけ。だから,思ったことを素直に言うことができるのね。もちろん,あくまで個人の意見だから,偏ってはいるけれども。その点を踏まえたうえで読んでいただけるとこれ幸い。
まず,今年のTGSの注目は,何と言ってもPlayStation 4でしょうな。私も触ってきましたよ。結局のところ,興味はあるけど幕張に行けなかった人はみんな思っているのよ。「で,実際のところPlayStation 4はどうなの? 即買いなの?」って。
正直に言いましょうか。ケツ論は「ソフト次第」。身も蓋もない意見ですまんね。でも,そうとしか言いようがないのよ。タッチパッドが搭載されたコントローラ「DUALSHOCK4」のフィット感というか,操作における違和感のなさは凄いわよ。
そして,グラフィックスも凄い。我々常人には計り知れないほど,もの凄いマシンパワーがあるんでしょうね。それは十二分に伝わってきたわ。おそらく,このハードから凄いゲイムが産まれてくる。その可能性も見えた。
ただ! この圧倒的なマシンパワーを使いこなせるソフトが現れるのか。プレイしながらそこが気になったわ。どういうことかっていうとね,マシンの凄さが想像を超えすぎていて,ライトゲイマーはピンとこない可能性がある気がしたの。
例えば,「ドラゴンクエスト」シリーズとか「モンスターハンター」シリーズとか,そういった国民的ゲイムだけをプレイする人達に,ゲイム産業が支えられている側面ってあるわけじゃない? でも彼らにしてみれば,PlayStation 3でも十分「凄い!」って思える作品が,きっちりリリースされているのよ。だからPlayStation 3でも,母親をして「最近のファミコンはリアルだねえ」と言わしめるに十分なわけ。
ということは,この方向だけでいくら凄くなっても,目新しさを感じない人が少なくないのよ。どんなに技術的に高度なことになっていたとしても,ね。
そして,PlayStation 2はPlayStationのソフトを遊べたし,初期型PlayStation 3もPlayStation 2のソフトを遊べる。でも,PlayStation 4ではPlayStation 3のソフトが遊べない。だから,「とりあえず買っとけ」とはなりにくい。
私に関して言うなら,PlayStation 4と同時に「龍が如く 維新!」が発売されるから,本体ごと買うことを決めているのね。ただ,ヤりたいゲイムが無い場合は互換性がないぶん「とりあえず」気分では買えないと思う。とにかく,買い時は「ソフト次第」。逆に言うと,ヤってみたいソフトが見つかるのであれば,即買いしても差し支えないんじゃないかしら。
もう一方の次世代機,Xbox Oneも触ってきたわよ。こちらも「で,結局どうなの?」って疑問,あると思うのね。実は私,Microsoftが標榜する「オールインワンのエンターテイメント」っていうものの意味が分からなかったの。TGSが始まるまで,プレスリリースやインタビュー記事を読んでも,いまいちイメージできないというか。
オールインワンと聞いて,どうしても一打目でカップインさせることや,シャンプーとリンスが一本のボトルになったものが頭に浮かんじゃうのよ。イヤ,言葉の意味としては分かるのよ。すべてが一つにまとまっているという意味は。
でも,文字からはうっすら分かるんだけど,例えばゲイムしながらSkypeができると言われても,「それで?」って思っちゃう私がいるの。ホラ,プレイヤーなんて作り手の苦労のことなんて考えずにものを言ってしまう生き物だから,どんなに技術的に難しいことを実現してくれていても,結局「それが一体自分に何をもたらしてくれるのか?」っていうことがハッキリしないと,テンションが上がらないわけね。
Xbox Oneに関しては,そういう状態でTGSを迎えたわけ。で,正直に言ってしまうと,TGSで試遊しただけの私には,そこらへんが解ケツできなかった。Xbox Oneのオールインワンが何をもたらしてくれるのか。そこは今でもあんまり分かってはいない。
ただ! 実際に触ってみた結果,声を大にして言いたいことが一つだけ生まれたの。それは,試遊した「Forza Motorsport 5」が,やたらと面白いということ。だから単純に,プレイしてみたゲイムが面白くて,ほかのXbox One用ゲイムもこのクオリティなのであれば,普通にゲイムマシンとして楽しみだなぁっていう答えは自分の中で出たわ。
Forza Motorsport 5は,言わずと知れた世界的なレースゲイムなんだけど,思っていた以上にリアルなのよ。今まではゲイムに必要なリアルさだけがあれば良かったと思うんだけど,Xbox Oneがもたらすリアルさは,実際に運転するときのリアルさ。逆光のうっとうしさであったり,フロントガラスに反射した運転席だったり,空を飛ぶ鳥であったり。そういうところまで作り込むことができるのがXbox Oneなんだな,と。
Xbox Oneでは,こんな面白いゲイムがプレイできるんだなっていうことが,試遊を通じて分かったってわけ。ステージイベントなんかも見れば,ひょっとしたらオールインワンがどういうものなのかも理解できたのかもしれないけどね。
あ,あと個人的注目ソフト,とくにPlayStation 4の発売日に合わせてきた龍が如く 維新!についても,来週触れてみようかなーと思っているわ。思いのほかPlayStation 4とXbox Oneで文字数使っちゃったからね。けっこう言いたいことがあるのよ。TGS期間中に配信していた動画番組「4Gamerステーション」に来てくれた,龍が如く 維新!の横山昌義プロデューサーの言葉には,再検証したいこともあったしね。
ひとまず,「モンスターハンター4」と「三國志」と「信長の野望」というニンテンドー3DS用の新作3タイトルが,どれも面白いもんだから結局どれも進んでいないという近況を報告しつつ,今週はこれで。アディオス。
今週のハマりゲイム
(文字通りゲイムスロットにハマっているゲイム)
PlayStation 3:「Farming Simulator」
PlayStation Vita:「CONCEPTION II 七星の導きとマズルの悪夢」
PSP:「サモンナイト5」
Wii U:「The Wonderful 101」
Wii:「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」
ニンテンドー3DS:「モンスターハンター4」
Xbox 360:「Minecraft:Xbox 360 Edition」
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