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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第830回「生き抜いてきた同士だから」
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印刷2025/03/27 11:00

連載

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第830回「生き抜いてきた同士だから」

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著者近影
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 あらためましてですね。「龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii」PC / PS5 / Xbox Series X|S / Xbox One)が面白いです。ついに,ちゃんと始めました。
 とはいえ,「真・三國無双 ORIGINS」PC / PlayStation 5 / Xbox Series X|S)も同時に進めています。比率を変えただけです。

 まだ2章なんですけどね。なんで,こんなにワクワクするんだろう。これは,私が「龍が如く」シリーズが好きだからなのか,それとも今作がワクワクさせる設計だからなのか,もう冷静な判断はできないんです。その程度に私は「龍が如く」の世界が好きですし,実際楽しいです。

 今作は真島の兄さん(真島吾朗)が主人公なんですが,桐生一馬以上に「そんなバカな」がまかり通っちゃうキャラなんですよ。ゲイムを始める前は正直,一抹の不安がありました。
 というのも,かつての「龍が如く」シリーズの持ち味ってリアリティだったんです。例えば新宿の街をリアルに描写したり,実際に存在する企業とコラボして市販されているアイテムが出てきたり。実際の飲食店のメニューがゲイム内に登場したり。シリーズが続いても,ある種のリアリティは担保されてたんです。
 ですが,さすがに海賊ってどうなんだろ? リアリティが損なわれるんじゃないか? そう思っていたのですが,ケツ論を言ってしまうと,それは杞憂でした。厳密に言うと,どうでもいい心配でした。

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 プレイして思ったんですが,「龍が如くシリーズ」は全然先のフェーズに進んでいる。つまり,もうリアリティの土俵では戦ってないんですよ。これは,リアリティが失われたって意味ではありません。そこはもう当然のものとして,ゲイムとしていかに楽しいかという原点かつ究極の課題に取り組んでるんだなって。
 確かに,ゲイムを取り巻く環境として,映像的リアリティはもはやアドバンテージになりづらい要素になってしまっています。グラフィックスが綺麗なゲイムなんて,世界中数多く存在します。それでも「龍が如く」は面白くあり続けている。それは,リアリティに依存してないからです。

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 ストーリーが面白いっていうのもあります。ただ,それはただ単にストーリーが面白いのではなく,人間を描いているところにあると思うんです。最近の作品では,桐生一馬がよく涙を見せていました。自分の人生において,背負ってきたもの,背負いきれなかったもの。それらを総決算するストーリーだったからです。
 あの強い桐生一馬も,涙を見せるんです。その人間の心の叫びに,私は胸を打たれたんです。
 ここで重要なのは,桐生一馬の人生がプレイヤー(ここでは私)に刷り込まれているってことです。シリーズを通していろんな人間と交わり,関係を構築してきた。プレイヤーである私も,桐生一馬と歳を重ねてきた。本来,ゲイムのいちキャラクターに過ぎないはずの桐生一馬に感情移入できているってことなんです。

 「龍が如く」は「もうリアリティで勝負していない」と述べましたが,実はここで利いているのがリアリティなんです。過去作で積み上げてきたリアリティが,街も人も年齢を重ねて時間を共有している意識にさせてくれてるんですね。桐生一馬もいろいろあったわけですが,プレイヤーである我々もいろいろあるんですよ。だって,生きてるんだから。
 今年の12月8日,龍が如くは20周年を迎えます。ということは,私が桐生一馬を操作し始めて20年が経つわけですよ。その中でいろんな出会いがあり,いろんな別れがありました。いいこともあり,悪いこともありました。日本が未曾有の災害に見舞われ,世界中に未知の病気が蔓延した。そんな20年でした。

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 私個人も,20年前はプロレスラーになって駆け出しの頃でした。別に最強を目指していたわけではありません。でも,今までにいないタイプのプロレスラーになってやろうとは思っていました。良くも悪くも,それは達成できた気がします。
 でも,20年後もプロレスラーとして生き残っているとまでは思ってませんでした。そんな私の人生と,桐生一馬の人生,春日一番の人生が重なり合って,プレイしてるんです。そりゃまあ,思い入れもできるってもんですよ。

 で,「龍が如く8外伝」。真島の兄さんも,この20年を共に生き抜いた同士です。真島の兄さんが海賊をやるって言うんだったら,それはもう海賊やるんですよ。全然受け入れます。
 「龍が如く8」のハワイは,舞台としてとても面白かった記憶があります。日本じゃないので,日本の価値観ではない話も盛り込まれています。なので,まだ2章なんだけど,とても楽しみです。
 海賊の文化なんて,日本にはあまりないんですよね。私,瀬戸内海の島出身なので海賊がいた土地なんですけど。でもやっぱり,ゲイムを通して自分の知らない世界を知れるのは,ワクワクします。

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 今週の話をまとめると,「龍が如く8外伝,始めました」っていうただ一言に集約されます。ただ,20年を積み重ねてきた「龍が如く」が面白くないわけがない。なぜなら,この20年を生き抜いてきた同士だから。
 ここから数週間,楽しませてもらいますよ。そんな感じで,また来週。

今週のハマりゲイム
PlayStation 5:「龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii
PlayStation 5:「真・三國無双 ORIGINS
Nintendo Switch:「プロレスリング物語
iOS:「ロードモバイル
iOS:「ウイニングイレブン カードコレクション

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
ディーノ選手が所属するDDTプロレスは,3月29日(土)17:00より愛知・中日ホール&カンファレンス大会「尾張WARS 2025」を,30日(日)14:00より岐阜・センティール・ラ・セゾン岐阜大会「結婚式場プロレス春祭り in センティール・ラ・セゾン岐阜」を,同日同会場にて17:00より「DDT&センティール・ラ・セゾン岐阜 presents 結婚式プロレス」を開催します。ディーノ選手は愛知大会でHARASHIMA 選手&平田一喜選手&正田壮史選手とのタッグで,上野勇希選手&MAO選手&勝俣瞬馬選手&To-y選手と対戦予定。この試合はMAO選手にとって所属ユニットThe37KAMIINAのメンバーとして最後の試合ということもあって,ディーノ選手は「温かく見守るしかない」とコメント。翌日に結婚式プロレスについてもやはり「温かく見守るしかない」と語っていました。
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