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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第856回「動機なんて何でもいい」
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私,男色ディーノは幕張メッセの現場に行っているかどうかはさておき,オンライン出演などで毎年参加はしています。ここ数年,ずっと言ってるんですけども,TGSそのものの立ち位置が試されている,と私は思ってるんですね。
これは決して否定的な意味ではなく。かつてのTGSはゲイムの最新情報が集まる場でした。ですが,情報という意味ではもう,各メーカーが独自の情報プラットフォームを持つ時代になってしまった。
つまり,TGSに合わせて情報を出す,という必要性がなくなってしまったんですね。じゃあ,TGSってどういう場なのか。これがまさに今,試されているんだと思います。
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インターネットが発達したことの利点は多いです。離れた場所からでも現地と同じものを見ることができる。ですが,これは「その場に行くこと,集まること」を必要としないことでもあります。
これね,実はプロレス界でも同じことが問われていました。なんなら,解ケツまでには至っていませんけども。でも,ある一定の方向性を提示するところまでは成功したように思います。
それは,「推し活文化に乗った」という点にあると私は思っています。
プロレスはね,そもそも生で見たほうが面白いんですよ。それは,迫力であったり,音であったり,雰囲気であったり。配信でも生でも見たことがある人には,身を持って分かってもらえると思うのですが。
やはり,映像と生では違いがあります。ですが,新型コロナウイルスという世界的な現象があり,人が集まることに対して抵抗感が生まれた。これはプロレスだけでなく,興行型のエンターテインメントに多大なダメージを与えました。
そこで,配信という手法が一気に世の中に出回った。それはそれで,当時のエンタメにとっては必要な手法だったと思います。
それはそれとて。その後ですよね。アフターコロナ。もう,今や集客の難しさを新型コロナのせいにしているジャンルはないと思います。次のフェーズに入りました。
ここからは勝手な私の推論ですが,コロナ後に「推し活」が一般的な文化として定着したように思います。推し活とは,簡単にいうと「誰かやコンテンツを応援すること」ですね。
それ自体,まったくもって悪いことではありません。応援することで自分も頑張れるっていう面がありますから。昔は,誰かの応援といえば,ヲタク趣味的なイメージを持たれてしまうこともありましたが,最近はそうでもなくなってきました。
誰の意向でそうなったかは分かりません。ですが,「誰かを推す」という行為が当たり前になってきている時代であることは確かです。
もちろん,昔からあった文化ですが,当たり前までになったのは最近じゃないですかね。それは,集客型エンターテインメントにとっては非常にいい流れです。だって,応援しに会場にまで来てくれるわけですから。「配信でいいや」となっていた世の中の流れを,「現場に来なきゃ」までに変化させてくれた。
で,問題はここから。じゃあ,ライブで何を提供できるか。幸いプロレスは前述のとおり,配信と生では違いを生み出しやすいコンテンツではあります。それに加え,選手個人にフォーカスして応援しやすい環境を提供していると思っています。
もちろん,すべてのプロレス団体がそうであるわけではありません。ただ,お客さんが集まっている団体はそれができているんじゃないかなと私は捉えています。お客さんを集めるのに,選手個人にフォーカスするというやり方は今のトレンドなのかもしれません。
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TGSに話を戻します。TGSって,どんな場なのでしょうか。単純に私が願うのは,ゲイム好きの人たちが「会場に来て良かった」と思えるようなイベントになることです。
もうね,動機なんて何でもいいです。好きなゲイムが出展されるでもいいし,好きな声優さんやクリエイター,YouTuberと会えるかもしれないからでもいい。なんとなく来てみた,でも問題ない。
「会場に来て良かった」がイベントとしては最高なんですよ。そして,TGSはゲイム業界最大のイベントなんです。楽しい場所として一般メディアに報じられて,実際にそうであってほしい。本当にそう思います。
最新情報を得られる場としては,もはやそこまで幕張メッセの地でなくても成立します。なんなら,4Gamerをはじめとしたネット記事のほうが早いまであります。
だからこそ,情報ではない何か。私は「TGSならではの体験」だと思っているのですが,それを味わえるTGS 2025であってほしいなと心から望むばかりです。
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……ところで……今年も私,アレやるんですかね? まさに,TGSでしか味わえないアレを……。
今のところ,ハッキリした予定を聞いてはいないのですが,もしやるとしたら全力で人混みを切り裂きたいと思っています! 何はともあれ,TGS 2025を楽しもうじゃありませんか!
そんなこんなでまた来週。幕張メッセで会えるといいね!
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第806回「TGS 2024のぽっちゃり中年枠」

今年の東京ゲームショウでは初日と3日目,幕張メッセを訪れていたディーノ選手。今回の「男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ」では,ライターとして記事を書いたり,4Gamerブースで行なわれた撮影会の被写体になったりしたことを振り返ります。
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