「LEGEND of CHUSEN 2」運営プロデューサーに聞く3周年記念の展開。2012年初頭に実装予定の新種族の画像も独占入手！

「LEGEND of CHUSEN 2 -新世界-」運営プロデューサー森下竜登氏

　シーアンドシーメディアが運営するMMORPG「LEGEND of CHUSEN 2 -新世界-」（以下LC2）は，2011年11月18日をもってサービス3周年を迎えた。この記念すべき節目にあたり，これまでLC2をプレイし，タイトルを支えてくれたプレイヤー達に向けたイベントやキャンペーンが数多く実施されており，ゲーム内はお祭りのような賑わいを見せている。

　今回はLC2の運営プロデューサー森下竜登氏に，3周年のイベントの内容を聞きつつ，4年目に向けた意気込みをインタビューしてきた。

プレイヤーへの感謝の気持ちを込めた参加型の3周年イベント

　今回の3周年イベントを企画するうえで重要視したのは，「運営チームとプレイヤーの“絆”を記録に残していくこと」だと森下氏は語る。LC2ではGMイベントなどを通じて，運営チームとプレイヤーが触れ合う機会が多くあるわけだが，これらを双方の思い出を共有し，形にして残していくのが狙いだ。

　その最たるものが「みんなでつくる3周年記念動画プロジェクト」だ。
　2周年記念のときは，サービス開始からの歴史を振り返れるムービーを運営側が作成して公開していたのだが，3周年となる今回は，プレイヤーあってのLC2であるとの思いから，「プレイヤーを出演者にしたムービー制作」を決定。
　公式サイトで参加者を募り，撮影日には50名以上のプレイヤーが集まったという。撮影会は無事終了し，11月18日に特設ページにてムービーが公開されている。エンドロールには撮影に参加したプレイヤーの名前が流れ，参加者には記念になる動画に仕上がっているのではないだろうか。


　続く，「LC2あるあるコンテスト」は，思わず“あるある”と頷いてしまうようなネタを，公式サイトでプレイヤーから投稿してもらうイベント。「PT申請かと思って！マークをクリックしたら　イベント会場に飛ばされたこと」などなど，連日さまざまなネタが投稿されている。なかには運営チームへの要望なども書かれているが，LC2ならではのネタもアップされており，現役でプレイしている人なら思わずニヤリとできるようなコンテンツとなっている。

　「本当の『CHUSEN 3年間のヒストリー』」と題された企画では，運営チームとプレイヤーの双方が，今まで歩んできたLC2の歴史を「思い出」を投稿して，公式サイトにアルバムのようなコンテンツを作り上げていく。投稿されたSSやテキストは，コルクボードに貼られた感じで時系列順に並べられる仕組みになっており，「昔はこんなことがあったなと，懐かしい出来事を思い出していただけると思います。現役のプレイヤーはもちろんですが，現在離脱されている方にもぜひ見ていただきたいコンテンツです」と森下氏。比較的長期間にわたって投稿を受け付けているようなので，最終的にはLC2の膨大な歴史がここに記録されることになるのだろう。


　以上のようなゲーム外のイベントだけではなく，もちろんゲーム内のイベントも行われている。2010年と2011年と過去2回の世界大会などで対人戦も盛り上がっているLC2。3周年を記念して，6vs.6のパーティバトルによる「PvPバトルトーナメント」も行われている。こちらは毎週土日に試合が行われており，決勝戦は12月4日を予定している。
　世界大会出場経験を持つ日本代表メンバーが，参加10チームに散らばる形になっており，どのチームが勝利するのか予想もつかない激戦が繰り広げられている。LC2には観戦機能が搭載されているので，気になる人はリアルタイムで試合を観戦してみよう。

　ここで紹介したもの以外にも，GMイベントを含めてさまざまな企画が行われるので，実際にゲームにログインして，お祭り騒ぎを体験してもらいたい。

3周年を記念した大型アップデート「幻月星宮」を11月22日に実装

　アップデートのプロジェクト名は，実装される新ダンジョンの名称「幻月星宮（げんげつせいきゅう）」からきている。このダンジョンは，LC2独特の少人数コミュニティである“家族”で挑むことを考慮したもので，既存のダンジョンとは少し趣向が異なる。
　幻月星宮に入るには，専用のアイテムが必要になるのだが，こちらは家族長にのみ毎週1個が配布される。ダンジョンの攻略は，家族の人数制限に合わせられて最小5名から最大15名で行えるものとなっている。家族チャットを使えば指示もスムーズなので，家族単位で遊ぶのに適したコンテンツといえるだろう。しかし，家族単位でしか楽しめないわけではない。家族以外のメンバーの参加も可能なので，人数が足りない場合などは外部の人に加勢を頼むのもよいだろう。
　中国でもコミュニティ要素の強化は必須課題とされているようで，こういった協力プレイが必須な家族ダンジョンは今後も増えていくのではないかと，森下氏はいう。


　また，幻月星宮で見逃せないのは，これがダンジョンの奥へ潜入してボスを倒すのではなく，押し寄せるモンスターからダンジョン中央にいるNPCの白麗（物語の主人公の1人）を守るという，いわゆる拠点防衛戦の体裁になっているところだろう。FPSなどではよく見られるゲームモードだが，MMORPGでは珍しいタイプの大規模PvEコンテンツに仕上がっているのだ。
　幻月星宮は，マップ内に3か所ある敵の出現地点から，大量の敵が白麗に向かって集結してくるので，これを仲間と協力しながら，いかに撃退していくかがポイントとなる。
　白麗が倒されてしまうか，ダンジョン内の敵の数が一定数（180体）を超えてしまうとその時点でミッション失敗となるので，できるだけ多くのメンバーで挑戦したほうがよさそうだ。

　攻略のポイントとしては，敵の出現地点から出てくる敵を即座に倒していくか，白麗近くに敵が集まったところを範囲攻撃で一網打尽にするかをメンバーの構成によって変えていくことだろうか。
　また，敵を倒していくと，稀にボスが出現する隠し部屋への扉が出現することがあり，このボスからは貴重なアイテムを入手できることも。ただ，ボス討伐に人数を割きすぎると白麗の身が危うくなるので，何人でボスを倒しにいくのかも攻略のポイントとなってくるだろう。


　家族の中には，レベルの低いメンバーもいるかもしれない。そういった低レベルプレイヤーでも活躍できるように，幻月星宮専用アイテムも用意されている。敵からのドロップアイテムを集めると交換できるというこの専用アイテムを装備すれば，レベルが低くても高レベル用のスキルが使用可能となり，誰でも防衛戦で活躍することができるのだ（ただし，このダンジョン外では使用不可能）。
　ちなみに，ダンジョンのクリア報酬としては，例えば結婚しているパートナーの姿を変えることができるなど，一風変わったお遊び要素の強いものも用意されているとか。
　とにかく，大量に敵が押し寄せてくる全16ウェーブの攻防戦になっており，1ウェーブしのぐごとに，より強い敵の一群が湧き出てくる。最後まで守り抜けばクリアなのだが，戦闘中に得られる経験値も相当に大きいとのことで，どこまで倒せるかに挑戦するだけでも楽しめるコンテンツになりそうだ。家族同士の絆を深める意味でも，ぜひ活用してほしい。

ついにアクセサリも強化できるようになった「宝石システム」の特徴

宝石システム関係のNPC

　幻月星宮のアップデートでは，新しいキャラクターの強化システムとして「宝石システム」も実装される。
　こちらは，既存の装備品であるアクセサリー類を強化できるようにするもので，まずアクセサリに3つの“宝石スロット”を追加できるようになる。さらに，そこに“宝石”をはめ込むことで，アクセサリを強化していくというものとなっている。

スロットと宝石の属性が一致していると，追加ステータスが付与される

　宝石には12種類の属性があり，スロットにはめ込むことでステータスを変化させることができる。また，スロットにも属性が12種類あり，こちらはスロットを空ける段階でランダムで種類が決まる。スロット単体ではなんの効果もないのだが，スロットと同じ属性の宝石をはめ込むと追加のステータスが付与されるという仕組みになっている。


　さらに，毎日クエストで入手できる専用のアイテムを使って，宝石をレベルアップさせていくこともできる。キャラクターの方向性にあったスロットと宝石を入手し，それをどんどん強化させていくイメージだ。なお，宝石の強化や付け直しでは，アイテムの消失は発生しないので，低レベルからでも気軽に取り組める新しい強化システムといえるだろう。

　また，課金アイテムではあるが，強力なスキルが付いた「主人公ファッション（3周年版）」が期間限定で販売される。LC2の主人公である，緑蘭，絶影，白麗の3人のイメージそのままのファッションアイテムで，サービス初期に販売された同種のものから細部がリファインされ，違ったスキルが付与されているとのこと。初期版は，見た目だけでなく優秀なスキルが付いた装備ゆえ，現在でも着用している人を多く見かける人気装備だった。3周年版の性能は……一度自分の目で確かめ，気に入ったら購入してみるのもよいだろう。

●絶影

●白麗

●緑蘭

4年目の展開は新種族の登場からスタート

仙人族に追加される新種族

　サービス4周年目となる2012年は，その年の初めに大規模なアップデートが行われる予定になっているとのこと。プロジェクト名などはまだ未定だが，新種族，それも一気に2種族の追加が行われることは決まっているらしい。

　実装されるのは，仙人族1種と神族1種だ。仙人族のほうは炎華マップから登場する種族で，双剣を使い，炎の攻撃に特化した派閥となりそうだ。強力な範囲攻撃と対象人数の変化によって威力が変わるという，ちょっと変わった支援系スキルを使い，得物の双剣を華麗に操るテクニカルなキャラクターで，イメージイラストで描かれているような，背後に浮遊する複数の剣が特徴だ。

神族に追加される新種族

　神族で追加される種族のほうは，1対1での戦いに優れたスキルを多く保有するインファイターだ。
　単純に攻撃するだけでなく，相手を引き寄せたり遠ざけたり，あるいは動けなくしたりといったスキルを駆使して戦うテクニカルなキャラクターのようだ。武器はナックルのような形状のもので，敵に近づいてから本領を発揮しそうである。
　さらに，自身のステータスと体の大きさを変化させるという特殊なスキルも持っている（大きくなったときに強化/弱化されるパラメータ，小さくなったときに強化/弱化されるパラメータがある）。


　仙人族のほうは，炎華谷（中国名は焚香谷）出身ということから，中国では“焚香”と呼ばれており，神族のほうは，古代中国の皇帝の名を示す「太昊」という名称になっている。ただし，日本版での名称は未定であり，細かい仕様などもまだ不明な部分が多い。先行入手した画像と動画を掲載しておくので，これを見ながら実装を待とう。


　現役プレイヤーには，“もう”3周年かと感慨深くなる人もいるかもしれないが，運営チームは“まだ”3周年と，感じているようだ。「今後もLC2はどんどん成長していきます，攻めていきます」と力強く語る森下氏のメッセージを最後に掲載しておこう。
　「今まで3年間，LC2をプレイしていただいたプレイヤーの皆様，本当にありがとうございます。3周年を節目としてお祝いをしつつも，4周年に向けて運営チーム一同，一層励んでまいります。今までに寄せられているプレイヤー様のご意見、ご要望を1つでも実現できるよう，そしてプレイヤー様はもちろん我々運営チームも楽しめるようなタイトルにしていきたいと思います。今後もLC2をよろしくお願いします」（森下氏）