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「パンドラサーガ」で導入された大規模PvPコンテンツ,「セイカヴァリエ攻城戦」を紹介
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印刷2009/09/11 14:26

プレイレポート

「パンドラサーガ」で導入された大規模PvPコンテンツ,「セイカヴァリエ攻城戦」を紹介

 ゴンゾロッソがサービス中のMMORPG「パンドラサーガ」では,8月27日のアップデートで,大規模PvPコンテンツの「セイカヴァリエ攻城戦」実装された。

画像集#001のサムネイル/「パンドラサーガ」で導入された大規模PvPコンテンツ,「セイカヴァリエ攻城戦」を紹介

 本作は,サービスイン当初よりPvP関連に力を入れており,これまでも「廃都三国戦」や「ジークヘイム攻防戦」といった大規模PvPコンテンツが実装されている。
 これらの2コンテンツは,国家単位で争う内容であったが,新たに追加されたセイカヴァリエ攻城戦は,クラン同士が“城”の支配権をかけて戦うという設定。
 プレイヤーにとっては国家の枠にとらわれず参加できるのが魅力で,PvPとしても新しい遊び方が提供されているのだ。

 セイカヴァリエ攻城戦はかなりのボリュームがあるため,正式実装の前に,8月上旬から下旬にかけて“事前公開テスト”が行なわれている。4Gamerではその公開テストの最終日に,ゴンゾロッソ本社にてテストサーバーの模様を直接見ることができた。本作の運営プロデューサーを務める板倉 健氏のコメントも交えつつ,セイカヴァリエ攻城戦の特徴や魅力,そして今後のアップデートプランなどを紹介していきたい。


クラン同士が激戦を繰り広げる「セイカヴァリエ攻城戦」


画像集#002のサムネイル/「パンドラサーガ」で導入された大規模PvPコンテンツ,「セイカヴァリエ攻城戦」を紹介
 セイカヴァリエ攻城戦とは,クラン同士が城の支配権をめぐって戦う大規模PvPコンテンツである。
 攻城戦で勝利したクランは,最低1週間はその城を支配下に治めることができ,クランに所属するメンバーはさまざまな恩恵が受けられる。例えば,1日に1回褒章アイテムが得られたり,特別なNPCから優れたアイテムが購入できたり,城をアップグレードできたりするのだ。

 だが城を所有しているクランは,次に開催される攻城戦では,敵から城を防衛しなければならない。もし敵対クランに敗れてしまうと,城の支配権は奪われてしまい,これまで注ぎ込んだアップグレードなどもすべて失ってしまうのだ。

 攻城戦におけるもう一つの大きな特徴といえるのは,クランメンバー以外の同国に所属している一般プレイヤーを,“傭兵”として雇えること。クラン側は傭兵に対する報酬額を任意で設定できるのだが,これは傭兵側から見ると,同国であればどこで働いても構わないということ。つまり,より稼げるクランに多くの傭兵が集まるといったことも,十分に起こりうるのだ。
 普段はクランに所属していないプレイヤーでも,攻城戦を楽しめるのは,大きな魅力といえるだろう。

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攻城戦は毎週土曜の21時に開催


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 攻城戦は,毎週土曜日の21:00〜23:00に行なわれる。各クランへの傭兵登録をはじめとした準備作業は前もって行なわれるので,この2時間はひたすらバトルが繰り広げられるというわけだ。
 定時開催であるため,参加するプレイヤーにとってはスケジュールを調整しやすいメリットがあり,ひいては大人数が集まりやすいという側面もあるだろう。

 攻城戦の勝敗条件は,城壁や城門などを破壊し,城に多くのダメージを与えていくことだ。城には耐久度と呼ばれるものが設定されているが,その耐久度を一番減らすことができたクランが,城の所有権を得られる。
 なお,城の中枢部には“コア”と呼ばれるものがあり,コアが破壊されると耐久度は一気に0となってしまう。城壁や城門を破壊されることでも耐久度は減っていくので,コアだけを守っていれば良い,というわけではないのだ。
 防衛側クランの理想は,城にたどり着かれる前に攻撃側を一掃してしまうことだろう。だがもちろん,攻撃側クランも全力をあげて攻めてくる。いかに城の耐久度を維持するか。この判断が戦局の要となる。

 コアは城の最奥部に設置されているが,攻撃側のクランにとってはそこまで辿りつくだけでも困難である。例えばマップ内の要所は“城門”によって塞がれており,これを打ち破っていかねば奥へは進めない。また,城の内部は迷路のように入り組んだ構造となっている。そして道中の至るところに,防衛側クランのプレイヤーキャラクター(PC)が立ちはだかっているのだ。
 こういった数多くの障害を乗り越え,2時間という制限時間で城を破壊せねばならないとなると,攻撃側にとってはかなり過酷な戦いといえそうだ。

 ちなみに攻城戦のバトルは「六騎士の巌鎧 セイカヴァリエ」というマップにて行なわれる。マップはかなり広く,この中だけで四つの城が配置されている。それぞれの城では,現在支配しているクランのメンバーが待ち受けており,この4か所で同時多発的なバトルが繰り広げられるというのがポイントだ。
 つまり攻撃側のクランは,四つある城のうち,どれに攻め込んでも構わないのである。例えばそれぞれの城の様子を見に行き,手薄なところを選んで攻め込む,というのもアリだろう。

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絶大な破壊力を秘める“攻城兵器”の運用がポイント


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 攻城戦では,従来のPvPコンテンツ同様,各プレイヤーのテクニックやチームワークが何より重要。そしてその上で,“攻城兵器”の運用が勝敗を分ける大きな要素となる。これらは通常のPCよりも遠距離から攻撃できたり,建造物やキャラクターに大ダメージを与えられたりといった特性を持ち合わせているのだ。

 攻城兵器のカテゴリは,固定型と移動型の二つに大きく分けられている。例えば前者だと,遠距離攻撃が行なえる“バリスタ”や,“設置型投石器”といったものがある。これらを城壁や城内に設置すれば,防衛時に強い味方となってくれるだろう。
 一方,移動型のカテゴリには“破城槌”や“移動型投石器”といったものが存在する。とくに攻撃側のクランにとって,これらの兵器は大いに役立つだろう。

 ただし攻城兵器の数は限られており,使いどころを見極めねばならない。攻撃側および防御側の各クランマスターのみが,これらの攻城兵器を作成できるのである。
 作成できる数は,最初はクランマスターごとに1個で,特別なパッシブスキルを使うことで,最大4個まで増やせる。ちなみに作成した攻城兵器は,作成してからある程度の時間までは同じクラン,または傭兵のキャラクターが使用可能。その後は,敵国のキャラクターであっても使用できる。

 攻城兵器が戦局に与える影響は大きいため,もしも敵の中にこれらを見かけたら,早めに潰しておく必要があるだろう。2時間という長丁場の中で移り行く戦局を見極め,どのタイミングで,どの攻城兵器を作成するか,という判断が重要になってきそうだ。

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報酬&城の経営システム


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 城を支配しているクランは,城内のさまざまな機能を強化できる。これはクランマスターが,現実世界の1日につき2回,金銭を支払うことで可能となる。城の強化を行なうと,所属メンバーが受けられる恩恵が増えたり,次回の攻城戦で防衛できる確率が上昇したりするのである。

 城には現在五つのパラメータが用意されているのだが,それぞれを上昇させることで得られる恩恵をまとめると下記のとおり。強化できる回数が限られているので,どの順番で行なっていくのかが,なかなか悩ましそうだ。

・耐久値:城内における各オブジェクトのLPと防御力が上昇
・褒賞値:支配しているクランに所属し,攻城戦に参加したメンバーが毎日貰える“宝箱”の数が増加
・商業値:城内にいるショップの価格/転送時の費用が安くなり,商品ラインナップも増加
・発展値:獲得できるクランポイント量が増加
・国家値:同じ国家に属する城でこのポイントを合計。その値によって,国家に所属するPCの名誉獲得量が増加

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運営側からのコメントを紹介


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 パンドラサーガの運営プロデューサーを務める板倉 健氏から,セイカヴァリエ攻城戦に関するコメントをいくつかいただくことができた。今後のアップデート構想なども語ってもらったので最後に紹介していこう。


●攻城戦テストプレイを通じての運営視点での感想

 攻城戦テストプレイでの反響は,正直良いとはいえない状態でした。スキルの調整や攻城戦のオブジェクトのパラメータなどの調整は比較的順調な状態ではありましたが,最もクリティカルなサーバーダウンの不具合や,クライアント切断の不具合が解消されないままの状態でテストを重ねることとなってしまいました。
 テストに参加していただいた皆さんに対して,たいへん申し訳ないと思う気持ちと,そんな環境の中,テストにご協力いただいたことへの感謝の気持ちで一杯です。ぜひ,今回のテストの結果を良い形で反映しなければと強く思いました。


●攻城戦に関連したアップデートなど

 「爵位の恩恵」が9月10日に実装されました。
これは攻城戦に関連しているというか,PvP全般に関連するアップデートです。PvPを行うことで得られる「名誉」というポイントを一定値以上集めることで,自身の爵位が上がります。

 爵位が高くなると,オリジナルラインナップの商品からアイテムを入手できます。また,一度選択すると変更はできませんが強力なパッシブスキルを取得できるようになります。

 さらに国家の中で,名誉の所有量が上位15位内となった方には,特別なマントが貸与されます。そしてそのマントは戦争中に特別な効果を発揮します。最も名誉が高かった方は,国家でただ一つだけのマントを身に着けられます。


●現在パンドラサーガを遊んでいるユーザーへのコメント

 先日は,公開テストにご協力いただきありがとうございます。皆様のご協力により,攻城戦の実装は8月27日に完了しました。現在も不具合が残っている状態ではありますが,開発会社のヘッドロックさんと協力し1日も早い解決を目指しております。

 今後は,「廃都三国戦」や「ジークヘイム攻防戦」などで問題になっている,勢力ごとの人数差に起因する勝敗の偏りを改善したいと考えています。

 また,ゲーム序盤についても改修を行い,現在パンドラサーガを楽しんでいただいている皆様と新規でゲームを始めた方々が自然と交流でき,一緒に遊んでいただけるようにコミュニケーションのとりやすい環境を提供したいと考えています。

 さらにその先の構想としては,レベルキャップの開放を考えています。Lv60までのキャップを開放し,新たな成長要素と技能値90や,さらにその上のスキルの実装を計画中です。

 もちろん,そのタイミングで新エリアの導入や,3次職業の皆様にも戦いがいのあるモンスター,魅力的な新装備品なども実装できればと思っています。

 そのほか,演習の新ルールや新たな演習MAPの追加などの要望についても,力の及ぶ限り実装を検討していきたいと思います。


●新たにパンドラサーガに興味を持つ読者へのコメント

 パンドラサーガはオーソドックスなゲームとしての要素を持ちながら,新しいアクション性を取り入れることに成功したタイトルだと思っています。
 敵をターゲットして,自動攻撃を行い,あとはモンスターが倒れるまで放置するといった,多くのオンラインゲームに定着している流れを,ターゲットしなくても武器を振るうことができる「その場攻撃」や,攻撃を加える方向によってダメージ量が増減する「サイドアタック,バックアタック」という概念により打ち破っています。つまり,モンスターとの戦闘においても,判断力が問われることがあります。

 もちろん,敵をターゲットして自動攻撃でも十分楽しむことが可能なつくりにもなっています。ただ,そういった戦闘スタイルに飽きてしまったときに,戦闘の方法を工夫することにより,さらなるプレイヤースキルの向上を実感できるタイトルです。
 この機会にぜひ,パンドラサーガをお試しください。

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 このように,パンドラサーガにおいて攻城戦は,従来のPvPコンテンツとは大分違った内容となっていることが分かる。とくに,開催期間が毎週土曜日の夜ということで,例えば社会人などの週末プレイヤーでも参加しやすいというのは魅力的なポイントだ。
 また,最初は傭兵としてクランに参加して,気に入ったら正式メンバーとして加入するという道もあるかもしれない。そういった意味でも,ゲーム内コミュニティの活性化につながりそうなシステムといえるだろう。
 なお,攻城戦システム自体は今後も拡張される予定ということなので,次の一手がどんなものになるのかも含めて,注目していきたい。

「パンドラサーガ」公式サイト

  • 関連タイトル:

    パンドラサーガ

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