2015年11月19日,東京・秋葉原のソフマップ秋葉原本館4階に,Mad Catz製ゲーマー向けデバイス専門店「
Mad Catz ファイティングストア」が,ショップインショップとしてオープンした。Mad Catzのマウスやキーボード,ヘッドセットを中心に,さまざまな同社製デバイスを試用したり,購入できたりする場である。
オープン当日には,開店記念のイベントとして,Mad Catz所属のプロゲーマーであるウメハラ選手,マゴ選手,ときど選手の3人による店頭サイン会が行われ,平日にも関わらず驚くほど多くのファンが詰めかけた。本稿では店舗の概要と,サイン会の様子を簡単にレポートしよう。
Mad Catzのシンボルカラーである赤と黒で彩られたMad Catz ファイティングストア
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商品はキーボードやマウスがメイン。Saitekのフライトスティックをゲームで体験するコーナーもあり
Mad Catz ファイティングストアは,ソフマップ秋葉原本館4階にオープンするショップインショップ型専門店としては,2015年8月にオープンした「
ロジクールGアリーナ」に続く2店目となる。
もともと同店4階は,PC周辺機器やPCサプライを扱っていたフロアであるが,今やエスカレータやエレベータの周囲は,ゲーマー向け周辺機器で占められているといっても過言ではない。
Mad Catz ファイティングストアで扱っている製品は,キーボードとマウスが多めで,ヘッドセットやゲームパッドも手に取りやすいところに多く並んでいる。TRITTONブランドのヘッドセットがずらりと並んでいたり,実機を試せる場の少ないSaitekブランドのフライト系アイテムが充実したりしているのも,Mad Catz専門店ならではの特徴だろう。
店内で目立つのは,キーボードやマウスが非常に豊富なこと。ここなら在庫切れの心配もなさそうだ
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Saitekブランドのフライトスティックや,関連周辺機器も豊富に扱っていた(左)。コックピット型試遊コーナーもあり,Pro Flightシリーズのフライトスティックやスロットルレバー,ペダルをフライトシミュレータ(写真に写っているゲームは「Microsoft Flight Simulator X」)で体験できる
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ずらりと並んだTRITTONブランドのヘッドセット。ただし,PCにはつながっていないので,この棚では試聴できない
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ただ,展示機材の多くは触りやすい形で置かれてはいるものの,PCにつながっているものが少ないのは,少し気になった。とくにマウスやヘッドセットは,実際にPCで使うとどうなるのかを体験しやすい形の展示が増えると,自分に適した製品を選びやすくなるのではないだろうか。
ファイティングストアという店名にも関わらず,アーケードスティックの試遊台がないのも残念に思えた。
店内には3台のPCを使った試遊コーナーがあり,発売となったばかりの「Star Wars Battlefront」をプレイできるようになっていた。ちなみに,右写真の右端でStar Wars Battlefrontをプレイしているのは,Mad Catzの顔役でもあるマークマンことMark Julio(マーク・フリオ)氏だったりする。先生,なに遊んでるんすか……
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なお,Mad Catz ファイティングストアではオープン記念として,国内では正式発表前となる製品を,数量限定で先行販売している。たとえば,カスタマイズ重視のハイエンドゲーマー向けマウス「
R.A.T. PRO X」(
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2万4800円,パーツの変形や合体が売りのワイヤレスゲームパッド「
L.Y.N.X. 9」(
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3万6800円(いずれも税別)といった具合だ。いち早く手に入れたい人は,足を運んでみるといいだろう。
国内未発表製品の先行販売コーナー(左)。R.A.T. PRO Xのように高価な製品が多いが(右),他では買えないものがいち早く手に入るのは魅力だろう
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世界の頂点で戦う格闘ゲーマーの人気を再確認したプロゲーマーサイン会
サインに応じるマゴ選手(左),ときど選手(中央),ウメハラ選手(右)。用意された色紙ではなく,持ち込んだ本にサインしてもらう来場者もいた
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18時から行われた,Mad Catz所属の3選手によるサイン会は,驚くほど盛況だった。正直に言うと筆者は,「開催直前の告知で,しかも平日。お客さんは少ないんじゃないか」と他人事ながら不安だったのだが,実際はまったくの杞憂に終わる。
開演30分前くらいから,Mad Catz ファイティングストアの周囲に多くの人が集まり始め,開演時には30人ほどのファンが詰めかけて,狭いスペースを埋め尽くしていたほど。世界のトップで戦う3選手の人気を再確認した次第だ。
12月6日に米国サンフランシスコで開催される「Capcom Cup Finals 2015」に出場する3選手は,大会に向けての抱負を述べた(左)。会場は黒山の人だかりで,右写真の画面外にも多くのファンがいる
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サイン後は,来場者と3選手の記念撮影も行われた
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秋葉原には,ゲーマー向け周辺機器を多数扱うショップは少なくないものの,ショップインショップ形式で数多くのMad Catz製品をじっくり見られる場というのは,今のところソフマップ秋葉原本館4階のほかにない。また,いくつものメーカーが集まって,ゲーマー向け周辺機器をまとめてチェックできる店舗ができることは,ゲーマーにもメリットがある。こうした取り組みが,より一層進むことを期待したい。