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[AMショー]カードシステムと立体視が開くアーケードの未来。画像で振り返る“第48回アミューズメントマシンショー”総まとめ
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印刷2010/09/13 14:25

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[AMショー]カードシステムと立体視が開くアーケードの未来。画像で振り返る“第48回アミューズメントマシンショー”総まとめ

 9月9日から11日にかけ,千葉県の幕張メッセにて開催された,第48回アミューズメントマシンショー(以下,AMショー)。すでに主要なブースについてはレポートをお伝えしているが,それ以外にも多数の中小メーカーがブースを構えていた。本稿ではAMショー全体のまとめとして,気になったものピックアップしつつ,雑感を交えてお伝えしていこう。

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統合を目指すアーケード用カードシステム


追加キャラクター“ヴァルケンハイン=R=ヘルシング”が,プレイアブルで出展されていた「BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT II」
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 今回のAMショーで一番の話題といえば,なんといってもタイトーの新コンテンツ配信システム「NESiCAxLive」。その詳細についてはすでに「こちら」の記事でお伝えしているが,賑わいを見せる「BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT II」(以下,BBCS2)の試遊台の裏で,商談用に設置されたNESiCAxLiveのデモ機を発見したので,続報としてお伝えしておこう。

 基本的にTAITO TypeX/X2(以下,TypeX/X2)対応のゲームなら動くとされているNESiCAxLiveだが,デモ機上では,すでにいくつかのタイトルが稼動済。筆者が確認できたのは,「KOF SKY STAGE」「トラブル☆ウィッチーズAC アマルガムの娘たち」「雷電IV」「THE KING OF FIGHTERS '98 ULTIMATE MATCH」「豪傑寺一族 先祖供養」「サムライスピリッツ閃」「バトルファンタジア」「KOF MAXIMUM IMPACT REGULATION"A"」「旋光の輪舞 Dis-United Order」「SPICA☆ADVENTURE」といったタイトルだ。

タイトー筐体以外にも対応する「NESiCAxLive」。たとえばセガ製なら「ブラストシティ」以上で導入できるそうだ
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 その場にいた担当者にいろいろと疑問をぶつけてみたところ,Type X/X2で発売済みのタイトルであれば,移植はたやすいとのこと。それ以外だとType X2への移植が必要になるが,必要とあらばタイトー側も協力は惜しまない姿勢だそうだ。
 タイトルの切り替えインタフェースもほぼ完成しているようで,実際に切り替えているところも見ることができた。設定によってはこの画面を開放し,プレイヤー側に選択させることも可能だが,アドバタイズなどを考えると,あまりオススメはできない様子。確かにせっかく対戦しようと思って行ったら,他の人がすでに別のゲームで遊んでいた,となると少し寂しい。各ゲームによってコンパネのインタフェースが違うこともあり,業態にもよるが,実際の運用に当たっては店舗側の理解が必要になるだろう。

 なお店舗側とメーカー側で7:3といわれるレベニューシェアの料率については,タイトルごとに設定していく方針とのことで,一律に決まっているものでもないらしい。ここにタイトーの取り分が設定されていないのがちょっと不思議に思えたのだが,アーケードの復興を第一義とするこのプロジェクトでは,タイトー側は儲けを出すことを考えていないという。ウーン,ホントだとしたらすごい話である。

システム構築の初期費用も,タイトーとしてはかなり思い切った値段設定とのことだが……
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 またコンテンツ配信のほうに目を向けがちなNESiCAxLiveだが,対応タイトルのすべてで同じカードシステムを利用できるのも,大きなトピックスだろう。先に挙げたタイトルを含め,BBCS2をはじめとした新規タイトルでも,複数のカードを持ち歩かなくて済むようになる。NESiCAカードのサイトはPC/携帯両対応とのことなので,iPhoneをはじめとしたスマートフォンからも利用ができそうだ。

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「NESiCAxLive」公式サイト


 同日に公開されたセガの新カードシステム「Aime(アイミー)」も,バンダイナムコゲームスとの相互乗り入れを発表。こちらは非接触型のICカードシステムで,モバイルSuicaなどと同じく,携帯電話からも利用ができ,電子マネー機能も備えている。まもなく稼動予定の「戦国大戦」から対応を開始するそうで,こちらもかなり便利になりそうな予感だ。

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「Aime」公式サイト


 なお同様のカードシステムでは,KONAMIの電子マネーカードシステム「PASELI(パセリ)」がすでに稼動しており,こちらはKONAMIのタイトルで共通して使うことができる。NESiCAとAime,そしてPASELIと,これまでタイトルごとに別だったカードシステムが,統合の動きを見せ,かなり便利になってきた。プレイヤーとしては,あと一歩統合を進めて1枚にしてほしいものなのだが……。

「PASELI」公式サイト



アーケードに広がる立体視対応の波


 実際に稼動しているタイトルこそなかったものの,立体視対応も今回の大きな流れの一つだ。すでに記事でお伝えしている,加賀アミューズメント/エスアイエレクトロニクスの新基板「SYSTEM BOARD Y3」をはじめ,今回のショーでは立体視に対応した機器の展示が相次いでいた。

「SYSTEM BOARD Y3」による裸眼立体視デモ
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「エスアイエレクトロニクス」公式サイト


PureDepth製のディスプレイによる立体視デモ
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 タイトーブースでは,新基板「TAITO Type X ZERO」を用いた裸眼立体視のデモがひっそりと行われていた。TAITO Type X ZEROは,スペックの面ではTAITO Type X2に劣るものの,コストパフォーマンスを重視した基板とのことで,SYSTEM BOARD Y3と同じくデジタルサイネージ端末(電子看板)としての用途なども視野に入れているという。
 とくに立体視対応を謡う記述は見られなかったが,こんなこともできるという一例だろう。


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「TAITO Type X ZERO」公式サイト


 またバンダイナムコゲームスブースでは,参考出展にとどまりながらも,立体視に対応した新作レースゲーム「MAXIMUM HEAT」の展示が行われていた。こちらはバイザー型の3Dメガネをかけるタイプのようで,広報担当者に詳細を聞いてみたが,残念ながら教えてはもらえなかった。続報に期待しよう。

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 なお今回はKONAMIのブース出展がなかったため見ることができなかったが,立体視対応のアーケードゲームでは,「METAL GEAR ARCADE」が先行している形だ。同作は今冬の稼動に向け,すでにロケテストも行っているので,全国のアミューズメント施設でも,もうまもなく目にすることになるはずだ。

渋谷で行われた「METAL GEAR ARCADE」のロケテスト風景
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 コンシューマゲームとの差別化の中で,アミューズメント施設ならではのゲーム体験を模索するアーケードゲーム業界。今後は立体視環境をいち早く体験できる場として,賑わいを見せることになりそうだ。


そのほか気になったものをいくつか。マインズブースに設置されていた「VULCAN・M」。実際に砲身が回転するガトリング砲を操作するガンシューだ。韓国メーカーの開発とのことで,そういえばG★で同じものを見たような気がする。フゥハハハーハァー
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同じくマインズに展示されていた,オンラインゲーム用筐体「NETGAME STATION」。時間制限による従量課金制で,時間が来るとキーボードやマウスが操作できなくなるとのこと。会場では「FAINAL FANTASY XIV」のデモが流されていた
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加賀アミューズメントの「Ducky Splash」。二組の水鉄砲を操作してアヒルを倒して(?)いく
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プライズ系はやっぱり人気。ビジネスデーにもかかわらず,キャッチャー機には子供達を中心に人だかりが

一部の人にはお馴染みの業務用パーツメーカー,三和電子とセイミツ工業もブースを構える。色とりどりのボタンやレバーが美しい
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ビジネスデーの午後の様子。昨年に比べると,若干活気が戻ってきた……かな?
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    戦国大戦 -1477 破府、六十六州の欠片へ-

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