［G-Star 2011］オンラインFPS「MERCURY RED」の戦場は，走行中の車にも注意が必要。最新プロモーションムービーを4GamerにUp

　2011年8月末に韓国で第2次クローズドβテストが行われた，CHOIROCK GamesのオンラインFPS「Project MERCURY」が，「MERCURY RED」とタイトル名を改めて，「G-Star 2011」の同社ブースでプレイアブル出展されていた。

　本作は，近未来の東アジアが舞台の“連邦警察”と“ギャング連合”の戦いを描いた作品だ。とはいってもシリアスなタイプではなく，コミカルなキャラクターが，さまざまな形状をした武器――ハリセンのようなメレー武器も――を手に戦うカジュアルなイメージになっている。

　また，これまでもお伝えしたように，本作はRPG的な要素を持っており，キャラクター育成やアイテム強化のほか，3人称視点（戦闘中は1人称）でプレイヤーキャラクターを操作して，NPCから武器や服（有料アイテム）を購入したり，さまざまなコンテンツへ移動したりできる“広場”も存在する。一般的なFPSとは違って，お互いのキャラクターを見ながらコミュニケーションがとれるのは面白いところだ。
　なお，同社のマーケティングチームのキム・ギュヨン氏によれば，PvEモードもほぼ完成しており，プレイヤー同士で協力してのボス戦が楽しめるとのことだ。


　さて，会場の試遊台では，高速道路の料金所らしき場所をモチーフとしたマップでプレイできた。FPSで高速道路が舞台となれば，道路には火の手が上がり，封鎖されているような戦場を思い浮かべるが，本作では大小さまざまな車が，減速することもなく普通に通り抜けていく。しかも，ただの背景ではなく，轢かれたらしっかりと死んでしまうこともあるのだ。
　そんな危険極まりないシチュエーションなので，主戦場は高速道路下の通路がメインになるのだが，とにかく道が狭く，隠れられる場所は少ない。多少の危険を覚悟して（幸いにも交通量も多くはないので）道路を横切って，別の入り口から敵の背後を狙ってみるのも良いだろう。もっとも，そんな筆者と同じ考えの相手とばったり出会ってしまい，焦って車に轢かれてしまったのは，いろいろな意味で残念すぎたのだが。


　全体的に，見た目と同様にカジュアル指向で，スピーディに遊べる印象の本作。PvEやキャラクター育成要素など，未実装のものや，試遊ではなく実際にしばらく遊んでみないと評価しづらいところもある。ちなみに海外での展開については，キム氏は分からないとのことだったが，何らかのビジネス的な交流はあったらしいとのこと。それが日本のパブリッシャだったのかは分からないが，今後の動向が気になる作品だ。

　なお，会場で公開されていた最新プロモーションムービーと，防御力が高い大柄なキャラクター“ビッグフット”をフィーチャーしたムービーを入手したので，合わせて内容を確認してほしい。