［TGS 2011］PS Vitaの機能を駆使して簡単操作とゴルフプレイへのこだわりを両立。「みんなのGOLF 6」インプレッション

　東京ゲームショウ2011のソニー・コンピュータエンタテインメントブースで，2011年12月17日発売予定のPlayStation Vita用ソフト「みんなのGOLF 6」がプレイアブル出展されている。“誰もが楽しめる国民的ゴルフゲーム”のキャッチコピーでおなじみのシリーズが，PS Vita専用となってどう変わったのか，そのインプレッションをお伝えしよう。

「みんなのGOLF 6」公式サイト

　プレイアブル版では，最初にキャラクターを選択する。江戸っ子気質の男の子「ヤマト」と，17歳のアイドルという女の子「ユウナ」の二人のどちらかを選べるのだが，前者は球筋がフェード，後者は球筋がストレート，そして両者ともアプローチが得意と，どちらも比較的使いやすいキャラとなっている。

江戸っ子気質の「ヤマト」

　次に選択するのはショットの方法で，ゲージでパワーとインパクトのタイミングを決める「ゲージショット」と，ゲージでパワーを決めサークルの最も小さくなった瞬間に合わせて打つ「サークルショット」の二つがある。これは各自の好みがあるのでどちらがいいという話はできないが，両方試したところ，筆者にはゲージショットの方が相性がよかった。

　このプレイアブル版はシングルプレイ専用で，コースは固定されており，1キャラで3ホール分プレイするといったん終了となる。大まかな進行は，極めてオーソドックスなゴルフゲームであり，操作も簡単で，難しいこと考えなくともサクサクと遊べてしまう。

　その一方では，一打ごとにこだわることも可能で，例えば本作ではティショットの際にティの位置を左右に動かせる。また，デフォルトではボールとカップの距離に応じた飛距離のクラブが自動選択されるが，これをカップではなく，タップした任意の地点に置き換えることも可能だ。


　またアングルもタッチ操作や△ボタンで切り替えられ，さまざまな角度からどうショットを打てばいいか検討できる。
　さらにはインパクトの瞬間にタイミングよく□ボタンを押すと「火の玉ショット」などの必殺技を打てるとのことだったが，残念ながらタイミングが合わず，筆者は見られなかった。


　PS Vitaの機能を活かした演出としては，ショットの合間にキャラクターやコース上のオブジェクトをタップすると，さまざまな反応が返ってくる点が挙げられる。例えばヤマトに触れるとガッツポーズで応えてくれるし，ユウナに触れるとまた別の反応がある。また木々に触ると，「ガサ」という書き文字が表示されたりもする。
　さらには背景の空の部分を指でスライドすることで，青空を夕焼け空にしたり，またその逆にしたりといったこともできる。もちろん，それに合わせてコース全体のトーンも変わるので，プレイヤーの気分に合わせたプレイが可能だ。

17歳のアイドル「ユウナ」は，タップすると手を振ってくれる

　そのほか，プレイを続けていると，コースに小動物が現れることもある。筆者がプレイしたときは3匹のリスが現れ，ボールがグリーンにオンすると逃げていくという可愛らしい演出がなされた。ほかにはトンビが空を飛んでいたりすることもあるそうだ。

　人気シリーズを正統進化させた最新作となる本作は，初めて遊ぶ人もスムースに遊べ，こだわろうと思えばとことんこだわった本格プレイのできる非常に間口の広いタイトルといえるだろう。

「みんなのGOLF 6」公式サイト