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「BLAZBLUE」シリーズでの初開催となった「GODSGARDEN #5」。12時間以上にわたり熱戦が繰り広げられた会場からのフォトレポートを掲載
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印刷2012/02/04 00:00

イベント

「BLAZBLUE」シリーズでの初開催となった「GODSGARDEN #5」。12時間以上にわたり熱戦が繰り広げられた会場からのフォトレポートを掲載

秋葉原のメインストリートからも近い場所にあるイベントスペースAKIHABARA85。ちなみに1Fはバーになっている 
画像集#001のサムネイル/「BLAZBLUE」シリーズでの初開催となった「GODSGARDEN #5」。12時間以上にわたり熱戦が繰り広げられた会場からのフォトレポートを掲載
 冬の寒さも厳しさを増す2012年1月28日,東京・秋葉原のイベントスペースAKIHABARA85(通称:アキバコ)にて格闘ゲームイベント「GODSGARDEN #5」が開催された。これまではストリートファイターIVシリーズ,鉄拳シリーズが中心だった同イベントだが,今回はアークシステムワークスの人気シリーズ「BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT EXTEND」PlayStation 3 / Xbox 360 / PlayStation Vita)(以下,BBEX)が競技種目として選ばれている。同作のファンにとっては待望のイベントということで,会場には多くのプレイヤーと観客が集結した。

 白熱の当日予選,ハイレベルな戦いが展開されたレディース大会,そして当日予選をくぐり抜けた5名の強豪プレイヤー達に3名の招待選手に加えた決勝トーナメントと,見どころ満載のイベントとなった当日の模様を,本稿ではフォトレポートでお届けしていこう。

会場内は今回の大会に向けてBLAZBLUE一色に彩られていた
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■関連記事:

「GODSGARDEN」公式サイト

「BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT EXTEND」公式サイト

公式全国大会「ぶるれぼ」公式サイト



全国レベルの強豪が日本各地から集結。超ハイレベルの当日予選


 プレイヤー間では「キャラランクをつけたなら,SランクとAランクしかいない」と評される,シリーズ最高と言われるバランスを誇るBBEX。さらにアークシステムワークスの公式大会「ぶるれぼ」の開催中ということもあって,集まったプレイヤー達のやり込み度もMAXを迎える中での開催となった本イベント。数多く集まった当日エントリーの中から,当日予選参加者を決めるために行われた予備トーナメントでは,さまざまなキャラクターによる超絶プレイが早くも展開されていた。
 例えば闘劇2011覇者のコナン選手(ツバキ)や,BBEXでは貴重なマコト使いごろー選手(マコト)など,猛者達による試合も次々とスクリーンに映し出され,ギャラリーは息もつけないほどの熱狂ぶりで大会は進行していった。

当日予選に参加するための予備トーナメント。この時点ですでに,ハイレベルな戦いが次々と繰り広げられていた
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ゲームチャリオットの名物店長にしてトッププレイヤーでもあるかきゅん氏。イベントを定期的に開催し,BBEXの盛り上がりにも一役買っている
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 予備トーナメントを通過しても,待ち受けているのは全国レベルの猛者達が名を連ねる当日予選。ここには最強アラクネ使いソウジ選手(アラクネ),四国のファンタジスタ少年選手(ライチ),投げキャラをこよなく愛する伝説のテイガー使いアキラ選手(テイガー),お祭り男ドラことドラゴン紫龍選手(バング)と注目選手が集結している。
 この当日予選では5ブロックに分けられた総当りリーグ戦から上位2名,計10人が選出される。さらに予選決勝トーナメントで半数の5名がふるいにかけられ,勝ち残った5名がようやく決勝の舞台へと進めるといった流れだ。

 この全国大会決勝クラスの激しい戦いを制して,見事決勝へと勝ち上がったのは……

  • ねず選手(バング)
  • ソウジ選手(アラクネ)
  • 客選手(カルル)
  • 少年選手(ライチ)
  • マトイ選手(タオカカ)

の5名。ここに人気投票で選出された,ぶっぱ選手(ラグナ),辻川選手(タオカカ),レン選手(ジン)が加わり,計8名での決勝トーナメントが行われる。
 ここでの注目ポイントは,人気投票で選出されたぶっぱ選手のラグナを除けば,いわゆる“3強”のキャラクターと注目されていたラグナ,ヴァルケンハイン,ハクメンの3キャラクターが目立った活躍を残せなかった点だろう。やり込みの前には,もはやキャラクターの些細な性能差などは問題ではなく,人間力――いわゆる“プレイヤー性能”が前面に出た結果といえるのではないだろうか。

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当日予選も注目の対決が満載。素晴らしいテクニックを見逃すまいと,観客の視線もスクリーンに釘付けとなっていた
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テイガーを操り,数々の逆転劇で大会を盛り上げてくれたアキラ選手(テイガー)。当日予選決勝まで勝ち上がり本戦出場に期待がかかったが,あと一歩足りず敗退

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当日予選を突破したソウジ選手。大会への意気込みを聞くと「ネコに当たらなければ……」とコメント
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風林火山のスペシャリストであるバング使いのねず選手。「カルルvs.バングはカルル側が有利だと思って指名してくると思うので,それは間違いだとキッチリ分からせてやります」
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「このゲームをやり込んできて本当に良かった」と,本戦出場の喜びを語ったマトイ選手。「優勝して10万円持って帰ります!」
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予選リーグでは5勝2敗と,けっこうギリギリで緊張したという少年選手。強キャラへの対策は万全と,本戦への意気込みを語った
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カルル使いの客選手は「勝って帰ります」と力強いコメント。でもできればアラクネには当たりたくない,とのこと


男性プレイヤー顔負けの実力!? レディーストーナメントも開催


 当日予選の合間には,女性プレイヤー限定のレディーストーナメントも開催された。24名の女性がしのぎを削ったトーナメントは,殺伐とした男性陣とはまた違った,和気あいあいな雰囲気で進んだ一方で,プレイ内容は男性顔負けのハイレベルな展開を見せる。そのなかでまゆ選手のジンを下し,見事優勝したのはきずぎさう選手のタオカカ。操作が難しいタオカカというキャラクターを自在に使いこなすだけでなく,ダンシングエッジやねこっとびを活用した投げ抜け誘いなど,高等テクニックを存分に見せつけての勝利となった。



■きずぎさう選手インタビュー


きずぎさう選手
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4Gamer:
 本日は優勝おめでとうございます。GODSGARDENという大舞台での優勝となりましたが,まず感想をお聞かせください。

きずぎさう選手:
 普段と違う形式の大会だったので緊張しました。動きも,思いどおりにいかない場面もあって,後悔も多かったのですが,最高の結果が出て嬉しいです。

4Gamer:
 一番厳しかった相手は誰でしたか?

きずぎさう選手:
 一条選手のハザマです。戦っている間はいつ負けてもおかしくないと考えていました。いつもよく対戦している相手で,「ぶるれぼ」でもチームを組んでいる良きライバルです。

4Gamer:
 男性プレイヤー顔負けのテクニックが続出でしたが,普段はどのような練習をしているのでしょうか。

きずぎさう選手:
 普段からいろいろなプレイヤーに戦術やコンボを教えてもらって,それを地道に練習しています。ゲームセンターでもよくプレイしていますね。

4Gamer:
 BBEXをプレイしている女性プレイヤーに向けて一言をお願いします

きずぎさう選手:
 これからも一緒に精進していきましょう!

4Gamer:
 ぶるれぼでの活躍も期待しています。ありがとうございました。

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優勝者のきすぎさう選手(タオカカ),準優勝のまゆ選手(ジン),3位の一条選手(ハザマ)。いずれも高い技術と卓越した精神力で勝ち上がってきた
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上位入賞者にはプランナーのパチ氏から賞品が手渡された


ついに本戦がスタート。注目の対決が続々


 日付も変わった深夜26時(29日2時),人気投票で選出された3名に当日予選を通過した5名を加え,計8名による決勝トーナメントがいよいよ開幕した。本戦トーナメントはGODSGARDEN恒例ともいえる「ダブルエリミネーション+フォーチュンボックス制」ルールで進行するが,BBEXプレイヤーにとっては初めてのルールであるため,指名フェイズでの駆け引きに注目が集まる。ここで台風の目になったのが,“爆弾キャラ”として誰もが警戒する“アラクネ使い”ソウジ選手だ。
 本戦の1st STAGEではぶっぱ選手が意外や意外,なんとソウジ選手を指名する。だがソウジ選手はこの挑戦を拒否し,自らの指名フェイズでレン選手を指名。だがここも拒否となって,1回戦の指名フェイズは荒れに荒れる。各人の思惑が交錯した組み合わせの結果は次のとおり。なんと最強タオカカこと辻川選手vs.最強アラクネことソウジ選手という,全国大会決勝で行われてもおかしくない組み合わせが,1st STAGEから発生することに。

※ダブルエリミネーション……GODSGARDENでは定番のトーナメントルール。プレイヤーは2つのライフを持っており,1度負けただけでは即敗退とならない。ライフを1失った選手はLOSER'Sトーナメントで敗者復活戦を行い,その勝者はWINEER'Sを勝ち上がった選手とのGRAND FINALに挑むことができる。
※フォーチュンボックス……対戦相手を決定する際の手順。プレイヤーはくじ引きで決まった順に,対戦相手を任意に指名できる。ただしプレイヤーは1人につき1回の拒否権を持っており,やりたくない相手から指名されても,1度までなら回避できる。


  • 客選手(カルル) vs. ねず選手(バング)
  • レン選手(ジン) vs. 少年選手(ライチ)
  • 辻川選手(タオカカ) vs. ソウジ選手(アラクネ)
  • ぶっぱ選手 vs. マトイ選手(タオカカ)

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BBプレイヤーにとってダブルイリミネーション&フォーチュンボックス形式の大会は初めてのこと。各プレイヤーとも選択にかなり悩んでいた模様だ
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実況解説で会場,生放送をを大きく盛り上げたA-92氏と超氏。超氏は闘劇でも優勝に輝いたことがある強豪プレイヤーだ

 というわけで1st STAGEでの注目は,やはり辻川選手(タオカカ)vs.ソウジ選手(アラクネ)。この組み合わせはタオカカ側が立ち回りを優位に展開できる半面,体力は少ないためノーミスで立ち回りを続ける精神力が問われる。アラクネ側は逆に逃げまわるタオカカをいかに捕らえるか,事故らせるかというのがポイントとなる。
 1ラウンド目は体力の9割を残すタオカカに対し,アラクネは残り1割とタオカカ有利に試合が展開するが,残り20カウント近くでアラクネ側の烙印ゲージがMAXに。蟲が画面中に降り注ぐドライブ能力「クリムゾン」を利用してガードクラッシュを誘発させたソウジ選手は,その後一瞬でタオカカの体力を奪って1本を先取する。そのままの勢いで2本目も勝利して1試合目を取り流れにのるソウジ選手だが,辻川選手も黙ってはいない。1試合目を落として火が付いたのか,その後は一切のミスなくアラクネを追い詰め,1st STAGEの勝利をもぎ取った。

■1st STAGE
  • ○客選手(カルル)vs.ねず選手(バング)×
  • ×レン選手(ジン)vs.少年選手(ライチ)○
  • ○辻川選手(タオカカ)vs.ソウジ選手(アラクネ)×
  • ○ぶっぱ選手(ラグナ)vs.マトイ選手(タオカカ)×

■WINNER'S2
  • ○辻川選手(タオカカ)vs.客選手(カルル)×
  • ○少年選手(ライチ)vs.ぶっぱ選手(ラグナ)×

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いきなり東日本と西日本の最高峰が激突。触れれば終わるアラクネに,細かくダメージを与えるタオカカと,対照的なキャラクター特性が名勝負を生んだ
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直前インタビューの予告どおり,レン選手は少年選手を指名。破れはしたが素晴らしい戦いを見せてくれた


■ハイレベルな戦い続出で観客も固唾を呑んだ中盤戦〜前編〜


 1st STAGEでソウジ選手がLOSER'Sに落とされるという意外な展開でスタートを切った本戦トーナメント。だが1st STAGEが終わっただけでは,まだ全員に優勝の可能性が残されている。その後も好勝負は続出で,WINNERS2では辻川選手vs.客選手,少年選手vs.ぶっぱ選手という,どちらも関東勢vs.地方勢という図式となった。
 ここでは辻川選手,少年選手が関東勢の牙城を打ち破ってWINNER'S FINALへ。一方,LOSER'S1ではねず選手の風林火山に特化したスタイルのまえに,人気投票で選出されたレン選手が崩れ去る展開に。またソウジ選手は,マトイ選手との一戦で再びタオカカ戦を強いられ精神力が問われる流れとなったが,見事にリベンジを果たしてLOSER'S2へと勝ち名乗りを上げた。

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アークシステムワークスの名作「ギルティギア」シリーズからのライバルである二人。ここで激突することになるのもまた因縁か
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獅子神忍法・究極奥義・「萬駆風林火山」を積極的に発動するねず選手。バングとしては珍しいプレイスタイルだが,操作精度が高く凄まじいコンボで会場を沸かせた

 WINNER'Sトーナメントを見事勝ち上がっていく“四国のファンタジスタ”少年選手と“猫神”辻川選手。事実上の西日本代表決定戦となったこのWINNER'S FINALでは,もはや“神業”と呼ぶことがふさわしい,各々のキャラクターを極めた者同士の対決がスタートした。攻撃範囲が広い各種棒発射と東西南北を上手く使いこなして立ち回る少年選手のライチと,その棒の弾幕をかいくぐりつつ奇襲を仕掛ける辻川選手のタオカカ。いずれもハイレベルなやり込みで一進一退のバトルが続き,勝負は3試合目の第3ラウンドまでもつれこんだ。
 そして迎えた最終ラウンド,国士無双を使った強力な起き攻めを仕掛ける少年選手だったが,ここで辻川選手のタオカカが中段攻撃と投げの連続攻撃を凌ぎ切るという,神がかった守りを見せる。これで大きく流れを変えた辻川選手,そのまま1ラウンド,2ラウンドと連取。WINNER'Sトーナメントの頂点へと上り詰め,LOSER'Sトーナメントの結果を待つことに。

■LOSER'S1回戦
  • ×レン選手(ジン)vs.ねず選手(バング)○
  • ×マトイ選手(タオカカ)vs.ソウジ選手(アラクネ)○

■WINNER'S FINAL
  • ×少年選手(ライチ)vs.辻川選手(タオカカ)○

本大会のベストバウトのひとつ辻川選手vs.少年選手。ライチとタオカカを極めた者による究極の対戦がここに
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■GRAND FINAL挑戦権をめぐって争われた中盤戦〜後編〜


 辻川選手への挑戦権を争うLOSER'Sトーナメント,まずLOSER'S2ではスタンダードキャラクターの最高峰,ぶっぱ選手のラグナと,2大荒らしキャラクターの片翼,客選手のカルルが対決する。
 インフェルノディバイダーという高性能無敵技を持つラグナには固めの連係を仕掛けにくいカルルだが,それを無効化するガード不能連係を展開して互角の戦いを見せる客選手。対するぶっぱ選手も脅威的な対応能力を見せ,1試合ずつを取り合う五分の展開で第3試合へ。勝負をかけた第3試合最終ラウンド,序盤は優位に戦いを展開したラグナ側だったが,カルルのインフェルノディバイダーを無効化するガード不能連係から,最大級のコンボを叩き込まれて体力が一気に消滅。客選手がLOSER'S3へと進んだ。

鋭い視線でモニターを見つめるぶっぱ選手,客選手の両名
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 LOSER'S2の2試合目は“Mr.風林火山”ことねず選手のバングvs.“アラクネマスター”ソウジ選手の対決。1試合目,烙印ゲージがMAXになって危険な状況に追い詰められたねず選手だったが,なんとここで獅子神忍法・究極奥義・「萬駆風林火山」を発動。風林火山中はガードができないデメリットがあるにもかかわらず,降り注ぐ蟲の雨を巧みにかわして大逆襲,1ラウンドを奪取する。しかしここからソウジ選手が“アラクネマスター”の名に恥じない徹底した立ち回りを展開,一切バング側にペースを握らせず,凄まじい威力の連続技を次々と叩き込んで,残るラウンド,そして2試合目までを一気に奪取,LOSER'S3へと進む。

 LOSER'S3は客選手のカルルとソウジ選手のアラクネ。どちらも得意な展開に持ち込めば一瞬で勝負が決まるキャラクター同士,取っては取り返すシーソーゲームになるのかと思いきや,アラクネ対策を極めた客選手のカルルが試合を連取。ニルヴァーナのコンブリオを巧みに使い,アラクネを自由に立ち回らせず,辻川選手への挑戦権をかけたLOSER'S FINALへと駒を進めた。

■LOSER'S2
  • ×ぶっぱ選手(ラグナ)vs.客選手(カルル)○
  • ×ねず選手(バング)vs.ソウジ選手(アラクネ)○

■LOSER'S3
  • ○客選手(カルル)vs.ソウジ選手(アラクネ)×

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風林火山で一矢報いるものの,ソウジ選手のアラクネの前に散ったねず選手。しかしその華やかなプレイスタイルは,会場中の喝采を浴びた
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荒らし系キャラ使いの両翼を担う,職人プレイヤー同士の対決。一瞬で体力差が逆転するため,目の離せない展開が続いた


「GODSGARDEN #5」BBEX初代王者が決定。その名は……


 GRAND FINALへの最終切符をかけたLOSER'S FINAL。少年選手のライチと客選手のカルルの対決は,ニルヴァーナと萬天棒でけん制し合うジリジリとした戦いに。
 ライチ側は東南西北を利用してニルヴァーナの体力を的確に奪い,ニルヴァーナの起動停止を狙うが,客選手は巧みな人形操作でそれをギリギリの状態で防ぐ。1ラウンドずつを取り合った最終ラウンドの終盤戦。タイムカウントが残りわずかの状況で怒涛のラッシュを駆ける少年選手だったが,客選手がネガティブワーニングのプレッシャーに負けず鉄壁のガードを見せ,僅かな体力差でタイムオーバー勝利。
 2試合目の終盤は逆に少年選手側が体力リードしてガードに徹するが,ここで客選手が残りタイムカウント3秒の状態で,スローリジェクトミスを誘うしゃがみA→通常投げを決めて大逆転。2試合連取で辻川選手とのGRAND FINALへ。

GRAND FINAL進出をかけての一戦。ここまでですでに11時間以上が経過。GODSGARDENでは,プレイヤーは自分のモチベーション,集中力とも戦わなくてはならないのだ
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 関東勢の客選手vs.東海勢の辻川選手による決戦となったGRAND FINAL。ただしこれまで無敗の辻川選手はライフを2残しているのに対し,LOSER'Sを上がってきた客選手はライフ残り1,都合4試合を先取しなければ優勝することができない。
 しかし当日予選を勝ち上がり,さらに本戦でもソウジ選手,少年選手と,並み居る強豪を倒してきた客選手,そのまま波に乗って試合を優勢に進め,第3試合を終えて2勝1敗,辻川選手を同じ土俵へと引きずり下ろす。
 今大会で初めて土をつけられた形の辻川選手。この1敗で火が付いたのか,息を吹き返したように立ち回るが,客選手の勢いも半端ではない。お互い残りライフ1,優勝をかけた最終決戦は,まさにGRAND FINALにふさわしい,互いの体力と精神力,技術の粋を尽くしたベストバウトとなった。

12時間戦い続けてもこの集中力。今大会に参加した選手の精神力は,称賛してもしきれないほど。その頂点に立つこの二人は,どのような頭脳戦を繰り広げていたのだろうか
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 徹底した逃げと様子見を軸とした立ち回りに加えて,ここに来ても「ほぼ二匹になる!」を使用した連続技を失敗しない辻川選手に対し,徹底したガードから逆転のチャンスをうかがう客選手。観客のテンションと実況の超氏の声が最高潮を迎えるなか,勝負はついに決着を迎える。最後はヴィヴァーチェで画面中央に逃げようとしたカルルに,しゃがみAからの連続技を冷静に決めた辻川選手が,2on2で開催された闘劇2010に続き,シングルでも大舞台を制すこととなった。

■LOSER'SFINAL
  • ○客選手(カルル)vs.少年選手(ライチ)×

■GRANDFINAL
  • ○×客選手(カルル)vs.辻川選手(タオカカ)×○



■「GODSGARDEN #5」優勝者・辻川選手インタビュー


辻川選手
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4Gamer:
 GODSGARDEN #5,優勝おめでとうございます。まずは率直な気持ちを教えてください。

辻川選手:
 最高です,嬉しくて,楽しくて……。こんなイベントはそうそうないので,結果出せて本当に嬉しいです。

4Gamer:
 闘劇,そして今回のGODSGARDENと,その大会での強さの秘訣は何だと思いますか?

辻川選手:
 自分の最善を尽くせるように,トレーニングモードでひたすら練習して自信をつけています。あとは,大会に出まくって度胸をつけるのが大事ですね。読み,スタイルなど,戦術を自分に合わせることも重要です。

4Gamer:
 GRANDFINALまでは無敗で来て,そして客選手に1回負けましたよね。あの時はどのように気持ちを切り替えたのでしょうか?

辻川選手:
 1回負けた時点で次は同じ手は食らわないぞ,と考えて落ち着けました。あとは,客選手と少年選手の試合を見て,僕の戦いでもこれぐらい観客を沸かせられるのか,観客を沸かせたいという気持ちが強かったです。

4Gamer:
 シングル,タッグの大会を制し,次はいよいよ3on3……「ぶるれぼ」ですね。チームメイトはサトシ選手(ラグナ),Blacky選手(ハクメン)ですが,その大会に向けての意気込みを教えて下さい。

辻川選手:
 すごい楽しみですね。もちろん勝つつもりで出場します。チーム戦は体力やゲージの状況を掛け声でチームメイトに伝えるなど,協力できるのがすごい楽しいです。いいムードで参加したいですね。

4Gamer:
 期待しています。ありがとうございました。


優勝が決まった瞬間「ぶるれぼ」のパートナーであるサトシ選手と喜びを分かち合う。
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初代GODS王者辻川誕生。次の戦いの舞台は3月の「ぶるれぼ」へ……


 大会終了後の表彰式では,3月24日にディファ有明にて開催されるアークシステムワークス公式3on3大会「ぶるれぼ」の優先出場権をはじめ,数多くの豪華賞品が,プライベートで観戦に訪れていたアークシステムワークスの森プロデューサーから優勝者の辻川選手に進呈された。
 またそのほかにもハイレベルなバトルで魅了してくれた上位入賞者達に,数多くのBLAZBLUEグッズ,またHORI,Mad Catz,Razerの各社から提供された賞品が手渡された。
 そして辻川選手の優勝コメントでは,次に挑む「ぶるれぼ」への意気込みが語られる。3on3での開催となる同大会に向け,パートナーとなるサトシ選手,Blacky選手とともに,新たな目標に向けて歩き出すとのことである。

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各社が提供してくれた豪華賞品を受けとる選手達
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優勝の祝杯を上げる辻川選手と,サポートする森プロデューサー
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大会の進行役,総師範KSK氏と総師範見習いのかみちゃん氏

 こうして12時間を超える長丁場となった「GODSGARDEN#5」は,大きな盛り上がりのうちに幕を閉じた。BBEXでの初開催ということで,これまでのGODSGARDEN同様の盛り上がりになるか,若干の不安はあったものの,蓋をあけてみれば大成功のイベントだったと言えるだろう。とくにレディース大会などは,ほかのタイトルでは見られないようなハイレベルさで,あらためて格闘ゲームというコンテンツの底力,可能性が感じられた思いだ。
 アーケード,コンシューマを問わず,格闘ゲームシーンの盛り上げに一役買わんとするアークシステムワークスとGODSGARDEN。今後の活躍にも,ぜひ期待したい。

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「GODSGARDEN」公式サイト

「BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT EXTEND」公式サイト

公式全国大会「ぶるれぼ」公式サイト

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    BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT EXTEND

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    BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT II

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