連載
マフィア梶田の二次元が来い!:第116回「教習中のタイムトラベラーと秘密の世界」
学科ビデオの,恐らく6番目くらいからだったと思うんですが,なぜかこのあたりから,交通違反や事故の再現VTRに,笑いの要素が取り入れられているんですよ。歩きながらアイス食ってるオッサンをガン見していたばかりに事故る若者とか,停車して突然エッチな行為をおっ始めるカップルとか……まぁ,残念なのはそのどれもが,唐突かつ意味不明な展開で,スベり倒していることなんですけどね。
しかも,そんな三文芝居のあとに続けて,「結婚直前に幼い子供を轢き殺してしまった男」という鬱ストーリーを見せられるという謎コンボ。腹立たしいのは,なぜかそこだけプロの役者さんを使っていて,妙にクオリティが高いことですよ。教習生を本気でビビらせにかかってますわ……。
まぁ,そんなこんなで,ある意味貴重な経験をさせてくれた学科ビデオ。やっと全部消化できました。今後はいよいよ,実地での教習に入ります。ついにバイクに乗れるってことですよ! まだテストや特別講習も残っていて先は長いですけど……なるべく早く免許を取って旅に出たいです。
本作は,「3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!」や「428 〜封鎖された渋谷で〜」といった名作アドベンチャーゲームを数多く手掛けてきたイシイジロウ氏が,レベルファイブに移籍して,初めてディレクターを務めたタイトルです。2031年の東京を舞台に,“タイムトラベル”をテーマとした壮大なストーリーが展開する“プレイングシネマ”となっています。
番組では,イシイジロウ氏にシステムの概要やこだわりのポイントを紹介してもらいつつ,実際にゲームをプレイしてきました。
本作はアドベンチャーゲームですが,キャラクター達が生き生きと動き回り,ストーリーがフルボイスで展開されるのが大きな魅力。カメラワークも,プレイヤーを飽きさせないように上手く工夫されていて,まさに“プレイする映画”といった趣のゲームになっています。タイムトラベル物に目がない俺としては,買わないわけにはいかないタイトルですわ。
さて,今回取り上げるタイトルは,ノルウェーのゲームメーカーFuncomのMMORPG「The Secret World」。現代社会を舞台としつつも,神話や伝承,都市伝説の中で語られる異形の存在がすべて実在しているという設定の,独特な世界観が大きな特徴です。
それら異形の存在は,各地の秘密結社によって闇の中へ封じられていたのですが,世界のバランスが崩れたことにより現代社会に姿を現し,一般人に隠し通すことが不可能な状況になっています。
そこで,不思議なパワーに目覚めたプレイヤーが秘密結社の新たな一員として,怪異の解決に乗り出していく……というのが本作のストーリーとなっています。
なんとチュートリアルステージは日本の地下鉄駅。謎の触手に侵食された怪物だらけの地獄と化しています。路線名がおかしいのはご愛嬌 |
俺はゾンビ相手にショットガンをぶっ放せるというだけで大興奮できる人種なんですよ |
なお秘密結社は,イギリスのロンドンに拠点を置く“Templar”,アメリカのニューヨークに拠点を置く“Illuminati”,そして韓国のソウルを拠点とする“Dragon”の3種類があり,それぞれ協力して怪異に立ち向かいつつも,裏では激しい勢力争いを繰り広げています。
各秘密結社の特徴を日本のゲーマー向けに説明するならば……Templarがメシア教,Illuminatiがニュートラル,Dragonがガイア教といった感じでしょうか。「真・女神転生」が好きな人ならピンとくるでしょ。ちなみに,現時点では所属を乗り換えるようなことはできないので,それぞれの教義やスタイルを吟味し,自分に合った秘密結社をチョイスするのが無難です。
使用できる武器も多彩で,刀やハンマーといった近接武器から,ピストル,ショットガンといった銃火器,さらには魔法まで駆使できるというのが大きな魅力。プレイヤーは2種類の武器を使い分けながら戦えるんですが,俺はピストルとショットガンを選びました。近代兵器でモンスターと戦うのってロマンだよね……。
ペットも連れて歩けます。俺のカラスちゃん,なんもしてくれないけど…… |
センサーに少しでも触れればボンッとなる緊張感溢れるミッション |
ゾンビ映画ではお馴染み,警察署での立てこもり |
手に入れたピストルが,どう見ても南部式自動拳銃。随所に謎の日本リスペクトが散りばめられています |
ちなみに,本作にはレベルの概念が存在せず,覚えたスキルの組み合わせによってキャラクターの個性付けができるようになっています。アクション性も高めで,緊急回避を駆使して敵のスキルを避けたり,ジャンプで高所に登ったりと,いわゆる“クリックゲー”とはひと味違ったプレイ感覚になっています。
あと,特筆すべきはミッションの面白さですね。MMORPGにありがちな単純な“お使いクエスト”があまりなく,謎解き要素がふんだんに盛り込まれていて,“人智を超えた怪異に挑んでいる感”にワクワクとゾクゾクが止まりません。雰囲気的には「クトゥルフ神話TRPG」をプレイしている感覚に近いですね。俺は英語がサッパリなので,毎回ミッション攻略には苦労していますが,それでも十分楽しいです。
スキルの組み方次第でどんな役割でもこなせる自由度の高さが魅力 |
ミッションの内容はサッパリ分からんが,俺はこういう女キャラが大好きです |
残念ながら,日本でのサービス予定は今のところないですし,パッケージ有料+月額課金制と,プレイするまでのハードルは少々高いんですが……この世界観にピンとくるものがあるなら,ぜひオススメしたいタイトルです。恐らく,オカルト好きのゲーマーにとっては,かなり理想に近いMMORPGになっていますよ。だってクトゥルフ神話の邪神とガチバトルできるんだぜ!? 「俺がタイタス・クロウだ!」ってやりたい人は,俺や担当編集者のように,大慌てでクライアントをダウンロード購入しましょう。HuldraサーバーのIlluminati本部で,マフィア梶田は新たな同志の到着を待っています。
「The Secret World」公式サイト
ミッションのボスモンスター。造形が超グロいです |
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