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インタビュー

「遙かなる時空の中で5 風花記」のメインキャスト10人にインタビュー。アフレコ収録後に「風花記」の見どころを聞いてきた

鈴村健一さん(坂本龍馬役)インタビュー


――最初に,アフレコを終えた感想をお願いします。

画像集#019のサムネイル/「遙かなる時空の中で5 風花記」のメインキャスト10人にインタビュー。アフレコ収録後に「風花記」の見どころを聞いてきた
画像集#020のサムネイル/「遙かなる時空の中で5 風花記」のメインキャスト10人にインタビュー。アフレコ収録後に「風花記」の見どころを聞いてきた
鈴村さん:
 なんとなく,久しぶりに演じたなと思いつつも,久しぶり感がなかったのは,イベントで朗読をしたりしているからだ,定期的に声を発しているんだなということに,収録中に気づきました(笑)。
 イベントで発している声も龍馬ではあるんですけど,ゲームのほうが元祖ですから,故郷に帰ってきたというか。懐かしいような,でも新しいことをやっているような,そんな収録になったなと思います。

――龍馬を久しぶりに演じたときの戸惑いなどはありませんでしたか?

鈴村さん:
 僕はありませんでした。スタッフさんがどう感じたかは分かりませんが(笑)。すんなり役に入り込めて,楽しい収録でした。

――今回,あらためて龍馬を演じて,新しい発見などはありましたか?

鈴村さん:
 演じるうえでの新しさを感じることはもちろんありましたが,劇的な変化はなかったですね。最初の「遙か」の収録では,誰がどの役をやっているか分からなかったので,皆がどんな声なのか分からないまま演じていたんです。
 でも,イベントとかでいろいろな人と顔を合わせることで,「このキャラはこういう声なんだ」「こういうキャラクターなんだ」ということが,より明確になりました。
 今回は,それが分かった状態で演じたので,そこはすごく新鮮でしたね。
 龍馬は恋愛ルートについてもすごく真っ直ぐで,いつも前向きと言うか,終始爽やかという感じで。そこは,踏襲しているなと思いました。
 若干,前のシナリオと違って,パラレルワールドのような感じになっています。あとは,新キャラが出てくるのも新しいところ……なんですけど,あまり絡まないんですよね(笑)。

――ご自身と龍馬で,共通点を感じる部分はありますか?

鈴村さん:
 共通点ですって……。前向きなところでしょう。前にもしゃべっていますが,キャラが変わっていないですからね(笑)。

――今回,命をかけて大事なものを守るというのが,ゲームのコンセプトとなっていますが,ご自身が守りたいものはありますか?

鈴村さん:
 家族(犬2匹含む)ですね。

――本作の見どころ,注目してほしいところを教えてください。

鈴村さん:
 長いシリーズですから,安心感がすごくある鉄板の作品だと思います。シリーズをプレイしたことのある人なら,安心して手に取っていただけると思います。
 また,シリーズを重ねているということは,それだけ皆さんに支持していただけている作品とも言えます。まだ「遙か」シリーズをやったことのないという人も,「5」のバージョンアップ版の「風花記」からでもいいので,ぜひ始めてみてください。

――龍馬以外の気になるキャラクター,演じてみたいキャラクターはいますか?

鈴村さん:
 竹ぽんがやっている,福地桜智ですね。
 いつもイベントで,竹ぽんがすごく楽しそうに演じていて,一言しゃべると会場に笑いが起きるんですよ。あの感じがいいなあって思っています。僕もやりたいです(笑)。
 龍馬って,王道と言うかいつもスタンダードなので,イベントのお客さんも「そうだよね」って雰囲気なんですよ。安牌というか。
 こういう飛び道具キャラと言うか,個性が飛び抜けたキャラをやってみたいですね。

※竹本英史さん

――今回気をつけた点や,難しいと思ったところはありますか?

鈴村さん:
 若い頃にお嬢と出会うエピソードがあるんですが,その演じ分けが難しいですけど,面白くやりがいがあるシーンでした。
 その頃の龍馬と今の龍馬の理念の違いみたいなところがあって,大志は抱いているんですけど,若い頃は純粋にまっすぐに向かっている,今は大志は膨らんでいて,もう少し世の中を広く見られるようになっているという感じですね。

――「5」との違い,見どころなどあれば教えてください。

鈴村さん:
 それはまだ言えないですね。
 すごく微妙なんですが,前の作品をプレイした方なら,ニヤリとできるような違いはあります。ですから,たとえば「爆死したんだけど,残った右目から龍馬はクローンとして復活した」みたいな話じゃないんですよ。
 個人的には,そういうのもあったら面白いと思うんですけど(笑)。

――今回の龍馬ルートを一言で表現するとどんな感じになりますか。

鈴村さん:
 そうですね……「はじける爽やかさ」でしょうか。○ツ矢サイダーみたいな感じです(笑)。

――龍馬ルートで,ゆき以外に接点のあるキャラクターはいますか?

鈴村さん:
 ないんですよ。新キャラのリンドウさんとも,紹介を受けたシーンがある程度で。そのあとはほぼ接点もなく,マブダチにはなれませんでした。

――鈴村さんと龍馬が友人だとして,一緒に出かけるとしたら,どのような場所だと思いますか?

鈴村さん:
 そういうことなら,僕は自宅に呼びますね。そして僕は,撮りためておいた「JIN-仁-」を一緒に観ます。「どう,これ合ってる?」って聞きながら。「いや,違うぜよ」とか言われるんでしょうね(笑)。

――読者に向けて,メッセージをお願いします。

鈴村さん:
 皆さん待望の,「遙かなる時空の中で5」の新作が発売となります。首を長くして待っているでしょう。もうちょっとだけ,首を長くして待ってください。そうするときっと,それだけ待った甲斐があったなあと思える日が来るでしょう。それが発売日です(笑)。
 発売日には,怒涛のごとくプレイをなさるでしょうが,ぜひ坂本龍馬に清き一票を入れてやってください。
 面白いキャラがいっぱいいますから,ついふらっと面白いキャラにいきそうになるでしょう。でもまずは,スタンダードな龍馬からやってみてはいかがかなと,僕は強く言っていきたいです。
 去年は流行っていましたけど,今年は下火だと思いますんで(笑),なんとかもう一度龍馬を盛り上げるために,皆さんお力を貸していただければと思います。
 皆さん一つ,龍馬をよろしくお願いしますゼヨ。

――ありがとうございました。


竹本英史さん(福地桜智役)インタビュー


――アフレコを終えた感想を聞かせてください。

画像集#021のサムネイル/「遙かなる時空の中で5 風花記」のメインキャスト10人にインタビュー。アフレコ収録後に「風花記」の見どころを聞いてきた
画像集#022のサムネイル/「遙かなる時空の中で5 風花記」のメインキャスト10人にインタビュー。アフレコ収録後に「風花記」の見どころを聞いてきた
竹本さん:
 久しぶりに桜智との再会になりました。
 イベントを通じて,ファンの皆さんには福地桜智というキャラクターを認知してもらいましたが,実は,演技をやり過ぎていたのではないか,という不安があったんです。
 今回収録を行ってみて,桜智なら奇想天外な芝居でもすべて飲み込んでくれるので,すごく演じやすかったですね。「福地桜智は幅が広い,何をやっても大丈夫なんだ」ということに気付くことができました。

――「遙かなる時空の中で5」の時よりも,キャラクターの新しい面が見えたりしたのでしょうか?

竹本さん:
 オリジナルの「遙かなる時空の中で5」のときは,福地桜智というキャラクターの振り幅が分からなかったので,演出の方に逐一聞いていましした。今回は僕がつかんでいるイメージでお芝居をしたんですが,演技に微調整を入れるくらいで済みましたね。
 今回の収録は,桜智が僕の中にすっと入っているのを確認できるものになりました。

――ご自身と,福地桜智との共通点を見つけたりはしましたか?

竹本さん:
 共通点は絶対にないですね。僕はこんなに変態ではないですし(笑)。
 桜智は一般的な人と比べてぶっ飛んでいますし,主人公に対する気持ちが,「愛している」というレベルを超えていると思うんです。そこまで強い思いというのはなかなか持ち得ないものですが,そういったものがある分,桜智はキャラクターを掴みやすく,演じやすかったですね。

――「風花記」には,「命をかけて大切な人を守る」というテーマがありますが,竹本さんが今一番守りたいものはなんでしょうか?

竹本さん:
 自宅で飼っているネコですね。僕とは生活時間が正反対で,僕が寝ようとすると彼女が活発に動き出すんです。それによって僕の体力は日々消耗していってるんですが,それでも彼女の要求に応えたいという愛情・熱意がふつふつと湧いてきます。桜智のレベルまではいきませんが,それに近いものがあるかもしれません。

――本作品の見どころや,注目ポイントはどこですか?

竹本さん:
 神子と桜智の関係性はお客さんにも伝わっていて,周知の事実だと思うんです。
 ゲームでは主人公にべったりな桜智に対する,ほかのキャラクターの反応をぜひ楽しんでいただきたいですね。「そんな冷たい言い方しなくてもいいじゃん」とか「そんな目で見なくていいじゃん」って目で見られている桜智を,逆に楽しんでほしいです。

――どのような反応なのでしょうか?

竹本さん:
 「今なんて言った?」というようなことを言われることもあり,そういった言葉のチョイスを楽しんでもらえればと思います。僕だったら傷つくけど,桜智はそんなこと気にしないので大丈夫なんでしょうね。

――「遙かなる時空の中で」はシリーズが開始して11年目を迎えた,歴史ある作品ですが,それにキャスティングされているというのは,どういう気持ちなのでしょうか?

竹本さん:
 「遙かなる時空の中で5 風花記」は,これまでのシリーズの流れを踏襲している作品になっています。僕もその伝統にのっとり,さらに僕なりにこの世界に魅力を入れようと思い,一生懸命演じさせてもらいました。歴史ある重いタイトルですし,僕の中では妥協せずにお芝居をしようと思わせてくれるタイトルですね。
 キャスティングが決まったときは,その気持ちに自分の心が追いつかなかったこともありましたが,前回のアフレコやイベント出演など,時を追うごとに冷静な気持ちでこの作品に関われるようになりました。これからも,もっと盛り上げられるようがんばりたいと思います。まだまだできることがあると感じています。

――本作で演じるうえで気をつけた点や,難しく感じたことはありましたか?

竹本さん:
 今回の「遙かなる時空の中で5 風花記」では,オリジナル版では描かれなかった福地桜智の別の一面が描かれていて,プレイされる方も「えっ!?」と思うシーンがあるんです。
 これまでのほんわりとしていて,主人公のことが大好きっていう桜智とは,まったく異なる一面を出さなければいけませんでした。今までの桜智が好きって言ってくださっているファンの方の期待を,いい意味で裏切るお芝居をやらせていただいています。難しかったし気を遣いました。皆さんがどういう反応をするか気になりますね。

――「遙かなる時空の中で5」の甘さを100とすると,「風花記」の甘さはどれくらいになりますか?

竹本さん:
 桜智の主人公に対する思いは,最初から最後までMAXなんですよね(笑)。ユーザーの方が味わえる分量としては,1.5倍に増えたといってもよいのではないでしょうか。

――福地桜智以外で気になったり,演じてみたいキャラクターはいますか?

竹本さん:
 桐生 祟かな。彼はオリジナル版では,とても悲しい運命を背負ったままお話が終わったんですが,今回は祟に関する新しいシーンが追加されています。僕も「祟ってかわいそうだなあ」って思っていたんですが,彼にスポットライトが当たり,どういう結末を迎えるのかは興味がありますね。
 主人公は「みんなを幸せにしたい」っていう思いを持っていて,それがストーリーの根本にあるんだけど,祟をどのように救っていくかは気になりますね。
 ほかに演じてみたいキャラクターはいないかな。僕は福地桜智を演じるのが気持ち良く感じているので,十分満足していますよ(笑)。

――今回の桜智ルートを一言で表すと,どんなお話になると思いますか?

竹本さん:
 「薔薇」かな。「痛みもあるし魅力もある」というルートに仕上がっていると思います。

――今回の作品で,福地桜智と一番関連あるキャラクターは誰になりますか?

竹本さん:
 桜智は小松帯刀に迷惑をかけているキャラクターなんです。今回追加されたシーンの中で,ユーザーの皆さんに楽しんでいただきたいのは,リンドウという新キャラクターとの絡みですね。彼の反応が至極まっとうで,それを見ていると溜飲が下がるんです(笑)。
 そういったことから,ここはとても楽しめるシーンになっていると思います。桜智の行動に対するリンドウの反応が面白いので,楽しんでほしいですね。

――桜智がやり過ぎていることに対し,ツッコむ感じなんでしょうか?

竹本さん:
 ツッコむというか,感想ですよね。桜智に対して積極的にツッコミたいと思っているキャラクターってあまりいないと思うんですよ。「あー」っていう残念な反応しかないので。
 リンドウは感想を言ってくれるんですが,その一つ一つが面白いですね。ぜひ楽しんでもらいたいです。

――読者やファンに向けて,最後にメッセージをお願いします。

竹本さん:
 ファンの皆さんの熱い支持のお陰で,「遙かなる時空の中で」の新作が発売されます。本当に応援ありがとうございます。
 皆さんの応援の気持ちに応えられるようなボリュームがありますし,僕の中ではかなり手応え,魅力があるシーンもできました。皆さんには安心して楽しんでもらえればと思います。福地桜智,一切のブレはございません(笑)。
 ぜひ,福地桜智を救ってやってください。ユーザーの方の愛が福地桜智の生きがいです。なにとぞよろしくお願いします。

――ありがとうございました。

「遙かなる時空の中で5 風花記」公式サイト

「遙かなる時空の中で5」公式サイト


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