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実機デモで数多の「死に様」が惜しげもなく披露された「DARK SOULS II」記者発表会をレポート。シールドデザインの公募や公認カフェの情報も
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印刷2013/04/12 02:00

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実機デモで数多の「死に様」が惜しげもなく披露された「DARK SOULS II」記者発表会をレポート。シールドデザインの公募や公認カフェの情報も

 バンダイナムコゲームスとフロムソフトウェアが共同開発を行うアクションRPG「DARK SOULS II」PlayStation 3/Xbox 360/PC)の記者発表会「Global Gamer’s Day in JAPAN ダークソウルII プレスカンファレンス」が,2013年4月8日にバンダイナムコゲームス未来研究所内にて実施された。
 発表会では,開発者による同作のコンセプト紹介や,初公開となる実機による開発版のデモンストレーションなども行われ,さらにゲストとして,お笑いコンビ「麒麟」の川島 明さん田村 裕さんも登場。シリーズの大ファンであるというお二人が,「DARK SOULS」の思い出話を披露したほか,DARK SOULS IIへの期待も語った本発表会の模様をまとめてみたい。

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フロム・ソフトウェア専務取締役 中島英一氏
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 発表会は,フロム・ソフトウェア専務取締役 中島英一氏の挨拶で幕を開けた。氏はまず,DARK SOULSとその拡張DLCを含めた「DARK SOULS with ARTORIAS OF THE ABYSS EDITION」の合計出荷数が,全世界で236万7000本を達成したとコメント。さらに,日本ゲーム大賞2012の優秀賞をはじめ,数々の賞を受賞したことなど,シリーズの輝かしい実績を紹介した。

 そして中島氏によれば,DARK SOULS IIの発売日は,2013年6月にロサンゼルスで行われるE3以降に発表されるとのこと。さらに,ユーザーが本作に触れられる体験会なども予定しているそうで,ぜひ楽しみに待っていてほしいと話していた。

中島氏は,「GO BEYOND DEATHE(死の向こうへ)」の文字をスクリーンに映し出し,DARK SOULS IIでもシリーズのコンセプトはブレていないことを強調した
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DARK SOULS II ディレクター 谷村 唯氏
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 続いては,DARK SOULS IIディレクターの谷村 唯氏が登壇。氏はまず,本作のコンセプトとして「苦難を乗り越えた時の達成感」「苦しみや喜びを,ほかのプレイヤーと体験するゆるいつながり」の二つを掲げる。そして,それらを達成するため,DARK SOULS IIでは表現力の向上を目指したのだという。以前行ったインタビューでも触れられていたが,グラフィックスエンジンを一から作り直し,ゲームへの高い没入感や,ほかのプレイヤーと共感できるゲームプレイをが実現しているそうだ。

 ここで谷村氏は,DARK SOULS IIの実機デモを公開。DARK SOULSで好評だった,シンプルかつ駆け引きのあるバトルは今作でも健在で,加えてモーションを作り直しているため,新たな感覚でプレイできるとアピールしていた。
 デモでは,縦の構造を活かした立体的なステージも確認でき,前作同様にステージの細かな部分も丁寧に作られているようだ。

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デモでは,新規要素として,燈火台で松明に火をともし,視界を広げるシーンなども公開された
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 さらにデモは進み,過去に竜の実験が行われていたという怪しげなダンジョンへ。このダンジョンは,最初は敵が一切出てこないという変わったものになっており,プレイヤーは「いつ敵が出てくるんだ……?」とビクビクしながら進んでいくような仕組みになっていた。

照明を作動させることができる「口の鍵」も登場。口の鍵はここだけではなく各地で使うことができるため,プレイヤーには手持ちの鍵をどう使うか,選択しながら進んでほしいとのこと
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 ダンジョンの奥には,何やら不気味な扉があり,その隙間からは,凶悪な面構えの敵らしき存在が確認できる。そこで谷村氏は,その隙間めがけて弓矢を放つ。すると,ドアがもの凄い勢いで破壊され,中から巨大なモンスターが出現し,やむを得ずモンスターと戦う展開になってしまった。
 ちなみに,この「弓矢を放ち,敵を怒らせる」ような,敵に干渉することで一定のアクションを誘発させる効果は,ほかにも数多く用意されているそうだ。谷村氏によれば,こういった「豊富なリアクション」がDARK SOULS IIの大きなテーマになっているのだという。

デモでは,シリーズの魅力(?)でもある数々の「死に様」が披露された。「竜の祭祀場」で吊り橋を渡るシーンでは,ワイバーンに投げ出され,ゲームオーバーに
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 また,谷村氏によると,本作では「ステージの最後にボスが登場する」というRPGの定型化したシチュエーションをあえて崩しているという。ステージの途中でボスが登場することもあるし,それを倒すことも可能だそうだ。2つに分かれた道の先に,それぞれボスが待ち受けているような,バリエーションに富んだボスの登場シーンが用意されているのも特徴の1つのようである。

 さらに氏は,本作では「死の多様性」を重視していると発言。意地悪なゲームを作りたいわけではなく,苦しみを乗り越えた達成感をプレイヤーに感じてもらえる手応えのあるゲームを作りたいという想いで,「如何に楽しんで死んでもらうか」を大切にしているという。ちなみに,開発スタッフの間では,これを「誠実に殺す」と表現しているそうだ。

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 ここでデモは終了。続いては,フロム・ソフトウェア 宣伝部 部長の小倉康敬氏が登場し,本作のプロモーション展開を発表した。
 まずはシールドデザインコンテストについて。これは,ゲーム中に登場するシールドのデザインを公募するという企画だ。このキャンペーンは世界共通で行われ,日本からは1種類2作品,海外からは2種類4作品,計6作品が採用される。見事,最優秀作品に選ばれたデザインは,実際のアイテムとしてゲーム内に実装される予定だ。こちらは,後日オープンする特設サイトにてエントリー可能で,応募期間は4月12日〜5月14日までとなっている。

フロム・ソフトウェア 宣伝部 部長の小倉康敬氏。実際のシールドも制作中で,採用者にはこのシールドが進呈されるとのこと
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 続いては,2013年秋に西麻布でDARK SOULS公認カフェがオープンすることが発表された。「DARK SOULSでカフェ?」と思わないでもないが,ここでは外装,店内にいたるまで,すべてDARK SOULSをイメージした装飾で統一されるほか,オリジナルメニューも登場するとのことだ。ファンが喜ぶような企画も進行しているらしい。

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竜の腕をイメージしたメニューなどが用意される予定
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 プレゼンテーション終了後は,麒麟のお二人が「ダークソウル芸人」として登場。DARK SOULSをプレイした印象を聞かれると,田村さんは「ゲームのドアタマからドラゴンが登場して,これ倒せるのか? と思いましたね」とコメントしていた。
 川島さんも「今まで一番心が折れたゲーム」と,本作を表現。しかし,ただ理不尽に難しいのではなく,ちゃんと考えてプレイしたら先に進める絶妙なバランスが素晴らしいと絶賛し,「時間が経ったら,またいっちょやるか! という気持ちにさせてくれる」と話していた。

田村 裕さん(左)と川島 明さん(右)
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 ちなみに川島さんは自宅で犬を飼っているらしいのだが,DARK SOULSをプレイしている時は決まって犬が吠えるそうで,「何か禍々しいオーラを感じ取っているんですかね」と笑っていた。また,友達の芸人にも同作を勧めているという川島さんだが,その中でも,しずるの池田一真さんはかなりハマッていたらしく,ゲームがあまり得意ではないにも関わらず,クリアするまでプレイしていたという。当初は「なんでお金払ってまでこんな思いしなくちゃいけないんだ」とぼやいていたそうなのだが,段々とその魅力に気づいていったらしい。

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 「DARK SOULS IIにはどんなことを期待しているか」というお題では,川島さんが「今までとは違うSっ気を出してほしいですね。決して,優しくはしないでほしい」と,DARK SOULSプレイヤーらしいコメントをする。
 一方で田村さんは,「前回は途中で挫折してしまったので,今回こそは絶対にクリアしたい!」と気合いを入れていた。ちなみに田村さんは,DARK SOULSをプレイ中,肉体の能力ばかりを上げていたため,中盤になって魔法が使えないという状態になってしまい,かなり後悔したそうだ。DARK SOULS IIでは,前作での反省点を活かしながらプレイしたいと話していた。

バンダイナムコゲームス「DARK SOULS II」海外パブリッシングプロデューサーの南條智輝氏
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 麒麟のトークはこれにて終了。最後に登場したのは,バンダイナムコゲームスでDARK SOULS IIの海外パブリッシングプロデューサーを務める南條智輝氏だ。
 南條氏は,前作に引き続きDARK SOULS IIを日本以外の地域でも積極的に宣伝していくと述べ,フロム・ソフトウェアとはこれまで以上に強い協力体制を敷いていきたいと続けた。
 また南條氏は,バンダイナムコゲームスと共同開発することによって,「DARK SOULSの魅力が損なわれてしまうのではないか」と器具しているファンもいるかもしれないが,バンダイナムコゲームスもその魅力は十分理解しているという。そのため,DARK SOULSらしさが失われることは絶対にないよう開発を進めているので,安心してほしいと話していた。
 そして,今後はDARK SOULS IIの情報をどんどん出していくので,ぜひ期待してほしいとコメントして,発表会を締めくくった。

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