Blizzard Entertainmentは,デジタルカードゲーム
「ハースストーン」(
PC /
iOS /
Android)の最新拡張版
「リッチキングの凱旋」を2022年12月7日にリリースする。
関連記事
Blizzard Entertainmentは本日,デジタルカードゲーム「ハースストーン」の最新拡張版「リッチキングの凱旋」を12月7日にリリースすると発表した。新クラス「デスナイト」が登場し,203種類の新カードが追加される。また,本日からリリースまで,「凍てつく玉座の騎士団」の全カードがスタンダードに復活する。
[2022/11/02 14:48]
これにともない,インフルエンサーやメディアなどを対象にした事前体験イベント
「セオリークラフト」が12月1日に開催され,4Gamerも参加した。
本稿では,新クラス
「デスナイト」の3種のルーンデッキを中心に,新カードの使用感をお届けしよう。
ルーンは「血」「凍気」「不浄」の3種
組み合わせはお前の自由だ
最初に,リッチキングがルーンシステムの説明をしてくれる
![画像ギャラリー No.001のサムネイル画像 / [プレイレポ]「ハースストーン」“リッチキングの凱旋”セオリークラフトの模様をお届け。“デスナイト”の3種のルーンや新型“遺物デモハン”を紹介](/games/209/G020915/20221202023/TN/001.jpg) |
本イベントは,
“デッキに新カードを10枚以上入れる”というルールで自由に対戦できる。
まずは,「デスナイト」を試してみようと思ったが,68種類のクラスカードが存在し,専用システム
「ルーン」(
関連記事)の制限もあるので,デッキを組むのは骨が折れる。
そこで,
ゲーム内デッキレシピを使って対戦してみることにした。
ゲーム内デッキレシピを使ったのは初めてだが,思ったよりしっかりと構築されていた
![画像ギャラリー No.002のサムネイル画像 / [プレイレポ]「ハースストーン」“リッチキングの凱旋”セオリークラフトの模様をお届け。“デスナイト”の3種のルーンや新型“遺物デモハン”を紹介](/games/209/G020915/20221202023/TN/002.jpg) |
「血」ルーン3つのデッキ
「クリムゾン・スコージ」は,豊富な除去と回復で相手の攻撃を耐えきることがコンセプトとなっている。
「死体爆裂」「魂盗み魔」という使いやすい全体除去が2種類入っており,安定感があった。
もっとも強力だと感じたカードは
「吸血鬼の血」だ。2マナで体力+10,1ドローという効果は,ウォリアーの3マナカード
「シールドブロック」を2回使用するのと同等であり,ルーン3つにあまりある性能だ。
新中立カード
「魔法付与師」は,自分のターンに敵のミニオンが受けるダメージを2倍にするので,
「死の一撃」「血の沸騰」といった生命奪取呪文はもちろん,5/2の生命奪取武器
「穢れたアッシュブリンガー」との相性も良かった。
また,
「ブラン・ブロンズビアード」+
「ナーガ校の先生」は以前から使われているコンボだが,今環境ではルーンカードも発見できるのでパワーが上がっている。
「吸血鬼の血」を2回発見できた試合では,体力が+40され,77を記録
![画像ギャラリー No.006のサムネイル画像 / [プレイレポ]「ハースストーン」“リッチキングの凱旋”セオリークラフトの模様をお届け。“デスナイト”の3種のルーンや新型“遺物デモハン”を紹介](/games/209/G020915/20221202023/TN/006.jpg) |
「凍気」ルーン3つのデッキ
「凍てつく荒野の力」は,呪文を軸とした攻撃的なスタイルだ。序盤は凍気呪文に関連する効果を持ったミニオンで攻め,準備ができたら凍気呪文による直接ダメージで相手の体力を削りきる。
もっとも強力だと感じたカードは
「フロストワームの憤怒」だ。5ダメージを与え,敵の全ミニオンを凍結させ,5/5ミニオンを召喚する効果は,盤面を維持できるミニオンが少ないこのデッキと噛み合っていた。
「デスナイト」は全体的に複雑なクラスだが,「凍気」ルーンのカードは比較的シンプルなものが多いので,初心者におすすめしたい。
「凍気」ルーン同士の試合では,交互に「フロストワームの憤怒」を撃ち合う展開に
![画像ギャラリー No.008のサムネイル画像 / [プレイレポ]「ハースストーン」“リッチキングの凱旋”セオリークラフトの模様をお届け。“デスナイト”の3種のルーンや新型“遺物デモハン”を紹介](/games/209/G020915/20221202023/TN/008.jpg) |
「不浄」ルーン3つのデッキ
「コア・デスナイト」は,場持ちのいいミニオンを大量に展開し,
「耐魔法障壁」や
「墓場の力」といったバフで勝負を決めることがコンセプト……のはずなのだが,あまり実現することはなく,今回のデッキレシピ3種では最も弱いと感じた。
バフによるステータスの上昇量が控えめに調整されているため,序盤で試合を決めきることができず,中盤以降に「血」や「凍気」ルーンの持つ強力な全体除去に圧倒される展開が多かった。
とはいえ,あくまでセオリークラフト時点での話だ。正式リリース後の不浄デッキの活躍に期待したい。
バフが手札にあっても,凍らされてしまっては厳しい……
![画像ギャラリー No.010のサムネイル画像 / [プレイレポ]「ハースストーン」“リッチキングの凱旋”セオリークラフトの模様をお届け。“デスナイト”の3種のルーンや新型“遺物デモハン”を紹介](/games/209/G020915/20221202023/TN/010.jpg) |
次に,ルーンの組み合わせを試してみた。冒頭でリッチキングが教えてくれたとおり,
“1種のルーンを3つ使おうと,3種を1つずつ使おうと,組み合わせは自由”だ。
筆者は,「血」ルーン3つの「吸血鬼の血」と,「凍気」ルーン3つの「フロストワームの憤怒」を強力だと感じており,これらをデッキから抜くのは忍びなかったので,「不浄」デッキのルーンを1つ「血」ルーンに変更した。
「有害な死骸」「ソウルブレイカー」「ノーム喰らい」がデッキに加わり,やや安定感が増したように思える。
「有害な死骸」は序盤の攻防で最強クラスのカードだ
![画像ギャラリー No.012のサムネイル画像 / [プレイレポ]「ハースストーン」“リッチキングの凱旋”セオリークラフトの模様をお届け。“デスナイト”の3種のルーンや新型“遺物デモハン”を紹介](/games/209/G020915/20221202023/TN/012.jpg) |
最後に,筆者のお気に入りデッキ
「ノーミニオン遺物フェルデモハン」も紹介しよう。
今回の,
「デーモンハンター」には,
“自分のデッキにミニオンがいないなら”効果が発動するカードが多数追加された。特に
「フェルドライ戦団」は,ヒーローカード
「魔斬士カートラス」との相性が良く強力だ。
ノーミニオンのサポートカードとして登場した
「魂喰らいの大鎌」は,ゲーム開始時にデッキのミニオン3種類を,
“それらを発見する”1マナ呪文に変化させる。これにより,キーカード
「ジェイス・ダークウィーヴァー」を変わらず採用でき,さらに引く確率が従来の
3倍になっている。
さまざまなコンボを搭載した,強力で面白いデッキになっているので,ぜひ正式リリース後に使ってみてほしい。
【デッキコード】
AAECAea5AwaDnwSVkgWHiwSN9wPipAWdpAUMi5IFwvEDivcDheUEifcDtp8Er94EsN4EiZIFkJIFquIEhpIFAA==
一時は追い詰められるも,いろいろあってジェイスで勝利
![画像ギャラリー No.015のサムネイル画像 / [プレイレポ]「ハースストーン」“リッチキングの凱旋”セオリークラフトの模様をお届け。“デスナイト”の3種のルーンや新型“遺物デモハン”を紹介](/games/209/G020915/20221202023/TN/015.jpg) |
![画像ギャラリー No.014のサムネイル画像 / [プレイレポ]「ハースストーン」“リッチキングの凱旋”セオリークラフトの模様をお届け。“デスナイト”の3種のルーンや新型“遺物デモハン”を紹介](/games/209/G020915/20221202023/TN/014.jpg) |