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[TGS 2013]ママでも遊べる(!?)操作性と,新しいオンラインプレイのカオス感が楽しい「ニード・フォー・スピード ライバルズ」開発者インタビュー
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印刷2013/09/22 03:27

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[TGS 2013]ママでも遊べる(!?)操作性と,新しいオンラインプレイのカオス感が楽しい「ニード・フォー・スピード ライバルズ」開発者インタビュー

画像集#002のサムネイル/[TGS 2013]ママでも遊べる(!?)操作性と,新しいオンラインプレイのカオス感が楽しい「ニード・フォー・スピード ライバルズ」開発者インタビュー
 もしかすると年に2本くらい出ているんじゃないか? という勢いでリリースされているエレクトロニック・アーツの人気シリーズ「ニード・フォー・スピード」。その最新作となる「ニード・フォー・スピード ライバルズ」(以下,ライバルズ)が,PCPlayStation 3Xbox 360向けに,2013年11月21日に発売される(PlayStation 4版やXbox One版も今後発売の予定)。今回のTGS 2013に合わせて,開発元であるGhost Gamesのエグゼクティブプロデューサー,Marcus Nilsson氏(マーカス・ニコルソン,以下,ニコルソン氏)が来日したので,どんなゲームに仕上がっているのか聞いてみた。


レーサー対警察,レーサー対レーサーのライバル関係がテーマ


 アンダーグラウンドな公道レースをテーマにしたライバルズは,とんでもないスピードでダーティな走りが楽しめる,今となってはあまり見られない,ある意味貴重な類のレースゲームだ。

Marcus Nilsson氏(Executive producer,Ghost Games)
画像集#001のサムネイル/[TGS 2013]ママでも遊べる(!?)操作性と,新しいオンラインプレイのカオス感が楽しい「ニード・フォー・スピード ライバルズ」開発者インタビュー
 今回,インタビューに応じてくれたニコルソン氏は,エレクトロニック・アーツの数あるグループ会社の1つ,Ghost Gamesに所属している。実はスウェーデンからインタビュー前日に来日したばかりとのこと。来日は2度めなのだというが,激しい時差ボケの状態で応じていただくこととなった。

4Gamer:
 一口に「ニード・フォー・スピード」といってもいろいろなタイプのゲームがありますね。今回のライバルズは,どんなゲームになっているんでしょう。

ニコルソン氏:
 名前が示すとおり「ライバル」がテーマになります。これは,コップ(警察)とプロレーサー,そしてプロレーサー同士のライバル関係を表しています。
 「オートログ」(Auto Log)という機能があって,自分のスコアがリーダーボードに登録され,友人ならいつでも見れるようになっているんです。もし,あるレースで3分のレコードを記録したら,それを友人が見て,また記録を塗り替えるといった関係が楽しめます。

4Gamer:
 具体的にはどのようなゲームモードがあるのでしょうか。

ニコルソン氏:
画像集#006のサムネイル/[TGS 2013]ママでも遊べる(!?)操作性と,新しいオンラインプレイのカオス感が楽しい「ニード・フォー・スピード ライバルズ」開発者インタビュー
 まず,レーサー側には「スピードレースリスト」というものがあって,そこから参加するレースを選べるようになっています。
 コップのほうには仕事リストのようなものがあり,「このレーサーを捕まえる」といった目標が設定されています。いずれにしてもレースをするわけですが,ただレースに勝つだけが目的というわけではありません。
 たとえば,「特定のポイント間を一定時間以内に走り抜ける」とか,「ドリフトで200メートル以上走る」とか,そういったさまざまな評価ポイントが設定されているんです。

4Gamer:
 それはシングルプレイで? それともマルチプレイだけですか。

ニコルソン氏:
 シングルプレイでも可能ですが,ライバルズ最大の特徴に,「オールドライブ」(AllDrive)というシステムがあります。これはマルチプレイのシステムなんですが,普通のマルチプレイとは異なるものです。どういうものか,例を挙げて説明してよろしいですか?

4Gamer:
 ぜひお願いします。

ニコルソン氏:
画像集#005のサムネイル/[TGS 2013]ママでも遊べる(!?)操作性と,新しいオンラインプレイのカオス感が楽しい「ニード・フォー・スピード ライバルズ」開発者インタビュー
 たとえば,私達がフレンドであるとします。そして,あなたがネットにログインした時,私がゲームをプレイしていると,自動的に一緒になって,私の車があなたからも見えるようになるんです。さらに,2人ともコップ側で,同じシングルプレイのコンテンツを遊んでいたりすると,そのミッション内容が変化して,一緒にレーサーを捕まえるというものになったりするわけです。
 もちろん,オールドライブを完全にオフにすることもできるので,どうしても完全にオフラインのゲームとして楽しみたいのなら,それも可能ですよ(笑)。

4Gamer:
 つまり,互いに意識せずに,オンラインの友人と遊べるわけですね。

ニコルソン氏:
 そうです。一緒のレースに参加していなくても,フレンドの車が近くにいれば見えたりするんです。あなたのレース中に,私の車が全然別のところからヴォオオン!ってジャンプして飛び込んでくる,なんてこともあるかもしれないですね。

4Gamer:
 それは楽しそうですね。

ニコルソン氏:
画像集#004のサムネイル/[TGS 2013]ママでも遊べる(!?)操作性と,新しいオンラインプレイのカオス感が楽しい「ニード・フォー・スピード ライバルズ」開発者インタビュー
 それに,レースを重ねていくとプレイヤーのレベルが上がります。ですが,レベルが違っても,同じレースに参加することもできるんです。
 たとえば,あなたがレベル2で,私がレベル18だとします。その時,あなたの目的がレースに参加することで,私の目標がレースに勝つことであれば,一緒に参加して互いに目標をクリアするということも可能なわけです。

4Gamer:
 すごくシームレスなプレイが楽しめるようになっているんですね。

ニコルソン氏:
 はい。オールドライブというシームレスなシステムを作ったのは,「なぜシングルプレイとマルチプレイを,違う世界で遊ばなければいけないのか?」と考えたからです。シングルプレイであってもマルチプレイであっても,フレンドや世界中にいる多くのプレイヤーと一緒にひとつの世界で遊びたいですよね。


グラフィックスエンジンにはFrostbite 3のレースゲーム向けカスタムを使用


4Gamer:
 グラフィックスについても質問させてください。ライバルズはグラフィックスエンジンに「Frostbite 3」を採用していますが,これには,なにか特別な理由があるのですか?

ニコルソン氏:
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 それは,Frostbite 3が非常に優れたエンジンであるからです。非常に綺麗ですし,レベルデザインやゲームデザイン上のさまざまな要求に応えてくれるエンジンだと思います。
 それに,現行機に加えてPlayStation 4やXbox Oneといった次世代機にも,同時にマルチプラットフォーム展開する今回のような場合,それぞれのプラットフォームに合わせた開発を,非常に容易にしてくれるんです。

 ちなみに,同じFrostbite 3は「Battlefield 4」でも採用しています。ですが,ライバルズで使っているエンジンはちょっと違う,レースゲーム用のカスタム仕様なんですよ。あちらでは周囲を見渡しながらゆっくり移動するし,銃を撃ったりする。片や,こちらでは時速200km以上で爆走するわけですから,それぞれに合わせてあるんです。

4Gamer:
 なるほど。ところで今,スピードのお話が出ましたが,本作はものすごいスピードで走行するゲームなのに,実際に遊んでみるとかなり遊びやすい印象です。簡単な操作感というのも重視しているのでしょうか?

ニコルソン氏:
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 もちろん「ニード・フォー・スピード」ですから,スピードについては非常に重視しています。一方で,遊びやすさという点では,誰でも,それこそ自分の母親でも遊べるくらいに操作性をシンプルにしたいと考えています。実はこれは,「ニード・フォー・スピード」シリーズ最初からの目標でもあるんです。操作が簡単ではないシリーズ作品もあったかもしれませんが,今回はその目標をしっかりと果たすべく調整を行いました。
 あ,もちろん,遊びやすいといっても,ゲームの熟練者が始めたばかりのママに負ける,なんていう仕掛けがあったりはしないですよ(笑)。「マリオカート」みたいな番狂わせが起こるような,ファミリー向けのゲームというわけではありません。

4Gamer:
 間口を広げる努力を重ねつつ,そこはやはりゲームファンが納得するようなゲームになっていると。
 では最後に,日本のファンがライバルズで一番興味を持つようなポイントを教えていただけますか?

ニコルソン氏:
画像集#003のサムネイル/[TGS 2013]ママでも遊べる(!?)操作性と,新しいオンラインプレイのカオス感が楽しい「ニード・フォー・スピード ライバルズ」開発者インタビュー
 グラフィックスもスピード感も大変素晴らしいと自負していますが,やはりオールドライブですね。これは本当に,かつてプレイしたことがないような体験ができるはずです。フレンドが遊んでいるレースと自分のコースが重なったりすると,本当にカオスな,とんでもない状態になったりするんですが,その中でうまくコントロールして走り抜けていくことだって可能です。これは最高にファンタスティックな体験なので,ゲームが発売されたらぜひ遊んでみてください。

4Gamer:
 本日はありがとうございました。

 実際にライバルズをプレイしてみると,そのスピード感や,ある意味めちゃくちゃな走り方ができるところが非常に楽しい。残念ながら,今のところ体験版の配信予定はないとのことなので,もし店頭などで試遊するチャンスがあったら,ぜひ触ってみてほしい。怪物のようなスーパーカーであっても,とてもハンドリングしやすく,制動能力も高いので,非常に気持ちよく走れることに驚くはずだ。

 また,ニコルソン氏イチオシのオールドライブについても,適当に街を流していたら,ほかの人のレースのまっただ中に飛び込んでしまうこともあるわけで,そうしたちょっとしたハプニングが楽しめると思うとワクワクする。より自然に,シームレスにレースがリンクするというこのシステムにも期待したい。

「ニード・フォー・スピード ライバルズ」公式サイト


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