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全劇団員&初代リーダーズが集結「MANKAI STAGE『A3!』ACT3! 2025」ゲネプロレポート。劇団員たちの絆が舞台に満開の花を咲かせる
リベル・エンタテインメントのイケメン役者育成ゲーム「A3!(エースリー)」を原作とする舞台最新作,「MANKAI STAGE『A3!』ACT3! 2025」が,KAAT神奈川芸術劇場<ホール>にて上演中だ(一部公演は配信あり)。本稿では,物語のクライマックスを描く後期「D公演」の関係者向けゲネプロの模様をレポートする。物語の展開や舞台写真が含まれるため,これから観劇を予定している人はご注意いただきたい。
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MANKAI STAGE『A3!』ACT3! 2025
■スケジュール
【前期】2025年3月22日〜4月13日
【後期】2025年4月18日〜5月10日
■会場
KAAT神奈川芸術劇場<ホール>
■出演(敬称略)
【春組】
佐久間咲也役:横田龍儀
碓氷真澄役:高橋怜也
皆木 綴役:前川優希
茅ヶ崎 至役:立石俊樹
シトロン役:古谷大和
卯木千景役:染谷俊之
【夏組】
皇 天馬役:陳内 将
瑠璃川 幸役:宮崎 湧
向坂 椋役:野口 準
斑鳩三角役:本田礼生
三好一成役:赤澤 燈
兵頭九門役:新 正俊
【秋組】
摂津万里役:水江建太
兵頭十座役:中村太郎
七尾太一役:赤澤遼太郎
伏見 臣役:稲垣成弥
古市左京役:藤田 玲
泉田 莇役:吉高志音
【冬組】
月岡 紬役:定本楓馬
高遠 丞役:北園 涼
御影 密役:木津つばさ
有栖川 誉役:田中涼星
雪白 東役:上田堪大
ガイ役:輝馬
雛森 霞役:永山たかし
日向 紘役:鈴木裕樹
栗生 善役:南 圭介
乙宮 柊役:新木宏典
神木坂レニ役:河合龍之介
鹿島雄三役:鯨井康介
松川伊助役:田口 涼
迫田ケン役:田内季宇
飛鳥晴翔役:伊崎龍次郎(前期のみ)
荒川志太役:山野 光(前期のみ)
斑鳩 円役:宇佐卓真(前期のみ)
斑鳩九角役:吉岡 佑(前期・後期C公演のみ)
天立 甲役:鮎川太陽(後期のみ)
竺川葵士役:白石康介(後期のみ)
天立桂樹役:舘形比呂一(後期のみ)
【声の出演】
咲也の父役:酒井広大(後期D公演のみ)
【アンサンブル】
伊藤智則,山本耕大,佐山太一,佐藤 淳,黒条奏斗,山田隼人
■STAFF(敬称略)
原作:イケメン役者育成ゲーム『A3!(エースリー)』
演出:松崎史也
脚本:亀田真二郎
音楽:Yu(vague)
振付:梅棒(伊藤今人,楢木和也,遠山晶司)
アクション:加藤 学
「MANKAI STAGE『A3!』ACT3! 2025」公式サイト
新生MANKAIカンパニーをつなぐ家族の絆
本公演は,前期が原作メインストーリー第三部の「第9幕『失われた日々を求めて』」と「第10幕『夢の跡』」,後期が「第11幕『ACTING ON MY OWN』」と「第12幕『永遠の一瞬』」のエピソードで構成されている。さらに,前期はA・B公演,後期はC・D公演に分かれており,それぞれ異なる物語が展開する形式だ。
なお公演期間中は,会場にて「MANKAI STAGE『A3!』ACT3! 2025 上演記念 衣裳展示会」も実施されている。後期には各組の第四回〜第六回公演の衣裳が展示されているため,来場予定の人はぜひチェックしてほしい。
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舞台の冒頭では,「新生MANKAIカンパニー」のこれまでの歩みを,映像によって振り返る構成となっている。主宰兼「総監督」(原作アプリではプレイヤー,舞台版では観客の象徴的存在)が就任した当初,劇団員は佐久間咲也ただ一人であったが,現在では春組・夏組・秋組・冬組それぞれに6名ずつ,総勢24名の個性豊かな面々がそろっている。劇団が大きく成長を遂げてきたことが実感でき,感慨深い気持ちになった。
ライバル劇団である神木坂レニ率いる「GOD座」とのタイマンACT,さらには初代MANKAIカンパニーメンバーとの対決も経て,新生MANKAIカンパニーは劇団員24名全員が出演する前後編の大作,「第一回満開公演『Last Planet』」に挑むことを決意する。
この満開公演の全編をとおして主演に選ばれたのは,最初の劇団員であり,春組のリーダーでもある咲也だ。稽古シーンでは,ほかの劇団員たちが咲也の成長を称賛しており,演劇初心者だった彼が多くの経験を経て役者として大きく成長したこと,そしてその姿を見守ってきた仲間たちとの絆が伝わり,温かな気持ちにさせられた。稽古後も咲也は一人残って熱心に練習を続けており,この舞台にかける強い想いがひしひしと伝わってきた。
しかし,MANKAIカンパニーには創立者の立花幸夫(総監督の父)の代から,劇団の存在を快く思わない人物が存在しており,満開公演・前編の時点からさまざまな妨害が行われていた。
後期D公演では,その黒幕がいよいよ明らかとなる。初代リーダーズである雛森 霞,日向 紘,栗生 善,乙宮 柊,元劇団員の鹿島雄三,そしてGOD座の主宰兼演出家である神木坂レニが,事件の解決に向けて動き出す。さらに,劇団百花のトップ役者,天立 甲が情報提供者として協力を申し出るが,相手は一枚上手で――。
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MANKAIカンパニーは大きな危機に直面し,満開公演の後期公演が中止に追い込まれる事態となる。さらに,劇団員たちは寮を離れざるを得ない状況に陥ってしまう。
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しかし,多くの試練を乗り越えてきた劇団員たちは,この程度では挫けない。寮を出た彼らは,それぞれの場所で役者としてさらに成長を遂げ,さらには真相を明らかにするための情報を集めるなど,仲間と劇団のために行動を続けていた。
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そんななか,咲也は自らのルーツをたどる旅に出ていた。家族との思い出を振り返るエピソードでは,咲也の父の声を原作ゲームと同じく酒井広大さんが演じており,原作ファンにとってはうれしい演出となっていた。
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また,旅に出た咲也と春組メンバーとの絆が感じられるシーンも用意されていた。たとえ離れていても,劇団は彼にとっての居場所であり,仲間は家族のように温かくつながっていることが伝わり,心が和む場面となっていた。
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仲間たちの固い結束によって危機を乗り越え,新生MANKAIカンパニーは,ついに満開公演の開演へとこぎつける。彼らがどのようにして舞台を実現させたのかは,ぜひ実際にその目で確かめてほしい。
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「第一回満開公演『Last Planet』」開演
休憩をはさんだ第二幕では,劇中劇として満開公演の後編「第一回満開公演『Last Planet』」が上演された。「Last Planet」は,遠い銀河を舞台にした壮大なスペースオペラである。
物語の主人公である孤児の少年・サク(咲也)は,花の標本を所持していた。その標本は単なるレプリカではなく,原種の植物が今なお育つ唯一の惑星「A12」に関わるものだと判明する。サクはその事実をきっかけに,自らのルーツを求めて旅へと踏み出す。
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そんなサクを助けてくれたのが,トレジャーハンターのSTARS(夏組メンバー)である。STARSは非常に賑やかで,軽快かつコミカルな掛け合いが魅力的であり,思わず笑ってしまう場面も多かった。
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サクは旅のなかで,惑星A12にまつわる真実や,その地に生きる住人たち(春組メンバー)の想いにも触れていく。
脚本を担当する皆木 綴が役を当て書きしていることもあり,サクと咲也が重なる場面が数多く描かれていた。サクとその家族にまつわるシーンでは,観る者の涙腺が刺激されることは間違いない。
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前編「Last Planet -ep01.Origin-」で主役を務めたダグ(摂津万里)をはじめ,宇宙海賊ANIMS(秋組メンバー)や宇宙警察(冬組メンバー)も後編で再び活躍を見せる。
美しく壮大な映像演出,そして登場人物一人ひとりに見せ場が用意された迫力ある殺陣など,原作アプリの記憶を鮮やかに呼び起こす,舞台ならではの演出が随所に光っていた。
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「ACT3!」は,各組総勢24名の劇団員に加え,初代リーダーズも登場するということで,全員が揃った際の華やかさには圧倒された。
本編も劇中劇も,しっとりとしたシリアスな展開でありながら,そのなかには家族の温もりが描かれており,観劇後には穏やかな気持ちになれる作品であった。毎公演で感じられることではあるが,物語の雰囲気を要所で和ませる松川伊助や迫田ケンの存在は,今作でもとりわけ印象深い。
また,客席通路を活用した演出も用意されており,1階席だけでなく,2階・3階席にも劇団員たちが移動していた。通路移動の際も,各劇団員の個性を生かしたパフォーマンスが随所に見られ,まさに「目が足りない」状態に陥るほどであった。何公演でも観たくなる,極上の舞台に仕上がっていた。
なお,2026年4月・5月には,「MANKAI STAGE『A3!』ACT3! 〜SPRING&SUMMER 2026〜」の上演も決定している。さらに成長したMANKAIカンパニーの劇団員たちが,次はどのような舞台を見せてくれるのか,今から期待が高まるばかりだ。
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本公演の様子は,配信プラットフォーム「DMM TV」にて一部公演のライブ配信が行われている。視聴チケットは,DMM一般会員窓口の場合,4400円(税込)であり,見逃し配信期間は1週間となっている。また,ファンクラブ会員向けには,より長期間視聴可能な配信チケットも販売されている。対象公演の詳細については,公式サイトにて確認してほしい。
なお,本公演のBlu-rayは,2026年2月25日に発売予定だ。A〜D公演の千秋楽公演が収録されており,稽古場やバックステージの様子,キャスト座談会映像も収められた,ファン必携の一作となっている。メインビジュアルを使用したアクリルスタンドの封入に加え,法人別のオリジナル特典も用意されている。予約をお忘れなく。
「MANKAI STAGE『A3!』ACT3! 2025」公式サイト
(C)Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved. (C)MANKAI STAGE『A3!』製作委員会
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