E3 2018会場で,スクウェア・エニックスが2018年9月14日に発売を予定している
「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー」(
PC /
PS4 /
Xbox One)の初公開シーンを,開発元であるEidos Montrealに見せてもらう機会を得た。
デモプレイを紹介してくれた,Eidos MontrealのJason Dozois氏(左)とMario Chabtini氏(右)。Dozois氏は「本作では,今までで一番力強いララを描いているので,早く彼女の光と闇を楽しんでほしい」と話していた
![画像ギャラリー No.010のサムネイル画像 / [E3 2018]「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー」ジャングルを味方につけ,ナイフと弓だけで武装集団に立ち向かう。終盤の戦闘を見せてもらった](/games/413/G041323/20180615128/TN/010.jpg) |
今回のデモプレイでまず紹介してもらったのは,ゲーム中盤に登場する
パイティティという名前の村だ。この村は,リブート後の
「トゥームレイダー」シリーズの中で,最も巨大な拠点となっている。ララ・クロフトは遺跡を探してここまで来たのだが,パイティティにはすでに人が住んでおり,さらにカルト教団である
「ククルカン」に支配されていた。ララは反乱軍と手を組み,民族衣装を着て変装し,ククルカンに見つからないよう村に入ってきたというシーンのようだ。
パイティティは,インカ帝国やマヤ文明にインスパイアされて作られた架空の村だが,歴史学者の意見なども参考にしたうえでデザインしているという。ここでは,市場でララの装備を購入できるほか,村を歩き回ってみると,農業や漁業を営んでいたり,染物をしていたりと,村人達の生活が垣間見えるようになっている。とはいえ,一見するとのどかだが,村の中にはククルカンの神殿も存在し,怪しげな雰囲気も感じられる。
村は広いだけでなく,高低差もあり,デモプレイでは滝の流れる崖を登って探索する様子を見せてくれた。崖の上には洞窟があり,その中も紹介してもらったが,本作の洞窟は,前作
「ライズ オブ ザ トゥームレイダー」よりもサイズや奥行きのバリエーションが増えているそうだ。
続いて,崖下の水中にダイブして見つけた,チャレンジ・トゥームの探索を見せてもらった。前作では,水の中を探索したいというプレイヤーからの要望が多く寄せられたとのことで,このチャレンジ・トゥームの入口は水中にあった。水中では,次にいつ息継ぎができるか分からず,罠があったり,ピラニアがいたりと,危険な場所になっているようだった。
水中洞窟の先には,新たな遺跡が待っていた。前作の場合,探索時は上に登って明るい場所に出ることが多かったが,本作は“シャドウ”をテーマにしていることもあり,下って暗い場所へ向かうシチュエーションが多くなっているという。
ここで探索パートから場面を変えて,ゲーム終盤の戦闘を見せてもらえることに。本作の戦闘は,
「One with the Jungle(ジャングルを味方にする者)」がテーマとなっており,今回のシーンはまさにそれを象徴するようなシチュエーションと難度だった。ジャングルの中で武装した敵が大量にいる中,なんとララは弓矢とナイフしか持っていないのである。
正面から戦っても蜂の巣にされてしまうので,木の上や草むらに身を隠し,敵に見つからないように始末したり,敵を錯乱させる毒を塗った矢で同士討ちさせたり,体に泥を塗ってステルス性を向上させ,敵の巡回をやり過ごしたりなど,利用できるものはすべて利用してララは先に進んでいく。
戦闘において,前作と大きく異なっているのは,敵に見つかっても再度隠れられるという点だ。前作では,一度見つかるとずっと追われ続けていたが,本作では追跡を振り切って身を隠せば,再びステルス状態になれる。場所が場所だけに,身を隠す手段はたくさん用意されており,ジャングルを味方にすることで有利に戦えるのだ。
敵をすべて始末したあとは,敵の装甲車とヘリコプターに追われる展開に。ジャングルに建てられた施設ごとララを攻撃してくるなど,激しい追跡でピンチを迎えるが,それでもララは炎の中から立ち上がり,近くの敵にナイフで止めを差したところで,今回のデモプレイは終了となった。
リブートした「トゥームレイダー」3部作を締めくくるタイトルとなるだけに,探索,戦闘共に,さらにパワーアップした本作。大きな過ちを犯したララに何が待ち受け,どのように成長していくのか。発売を楽しみに待ちたい。
なお,E3の開催に合わせて,Eidos Montrealのヘッドである
David Anfossi氏への
インタビューも掲載しているので,そちらもチェックしてほしい。