スマホゲームのセルラン分析（2024年8月29日〜9月4日）。今週も1位は「ウマ娘」。同タイトルの過去1年間の収益推移についても振り返った

　データ分析を専門に行うSensor Towerによると，2022年におけるスマートフォン向けゲームの国内収益は約2兆1422億円に達している（関連記事）。そんな世界有数のスマホゲーム大国となった日本で，いま最も売れているタイトルをはじめとした，さまざまなデータを毎週お届けするのが，本連載「スマホゲームのセルラン分析」である。

スマホゲームの国内収益ランキング
（2024年8月29日〜9月4日）

順位	前週	タイトル	DL数の成長率 （前週比）	収益の成長率 （前週比）
1	1	ウマ娘 プリティーダービー	-10％	20％
2	4	Fate/Grand Order	-8％	72％
3	28	ドラゴンボールZ ドッカンバトル	88％	509％
4	15	プロ野球スピリッツA	28％	230％
5	2	モンスターストライク	-18％	-9％
6	5	ラストウォー：サバイバル	-2％	23％
7	11	原神	53％	138％
8	47	ドラゴンクエストウォーク	11％	582％
9	9	パズル＆ドラゴンズ	60％	75％
10	8	勝利の女神：NIKKE	-24％	31％
11	13	キノコ伝説：勇者と魔法のランプ	140％	79％
12	17	プロジェクトセカイ	-2％	107％
13	3	ONE PIECE バウンティラッシュ	-41％	-47％
14	14	荒野行動	33％	62％
15	7	ロイヤルマッチ	5％	0％
16	30	LINE：ディズニー ツムツム	-9％	161％
17	25	ゼンレスゾーンゼロ	-29％	118％
18	18	学園アイドルマスター	3％	58％
19	26	あんさんぶるスターズ！！Music	71％	107％
20	55	妖怪ウォッチ ぷにぷに	89％	299％
21	10	ホワイトアウト・サバイバル	16％	-6％
22	16	Pokémon GO	8％	9％
23	6	崩壊：スターレイル	-9％	-49％
24	49	ポケモンマスターズ EX	-12％	160％
25	39	放置少女	-3％	102％
26	12	パズル＆サバイバル	-7％	-24％
27	27	LINE ポコポコ	1125％	33％
28	41	レーシングマスター	-55％	64％
29	90	三國志 覇道	66％	330％
30	32	ガーデンスケイプ	-8％	25％
31	102	信長の野望 出陣	131％	374％
32	24	キングダム 頂天	-24％	5％
33	21	トゥーンブラスト	8％	-8％
34	57	信長の野望 覇道	25％	117％
35	64	グランブルーファンタジー	-6％	132％
36	62	#コンパス〜戦闘摂理解析システム〜	28％	129％
37	31	AFK：ジャーニー	-49％	7％
38	128	DUEL MASTERS PLAY’S	47％	442％
39	38	ホームスケイプ	56％	29％
40	23	プリンセスコネクト！Re:Dive	18％	-8％
41	48	Pokémon Sleep	-8％	56％
42	123	七つの大罪 光と闇の交戦	86％	386％
43	33	Age of Origins	-7％	9％
44	34	メメントモリ	-32％	11％
45	77	パワフルプロ野球 栄冠ナイン クロスロード	-35％	174％
46	44	アイドリッシュセブン	-14％	23％
47	42	フィッシュダム	13％	20％
48	45	ブロスタ	21％	23％
49	36	モンスターハンターNow	99％	-1％
50	98	獅子の如く〜戦国覇王戦記〜	90％	211％

※データはSensor Towerから引用。データのない箇所は「-」と記載
※App StoreとGoogle Playが集計対象。PC/コンシューマ版のデータは含まれていない

1〜25位のグラフ。縦軸（収益）の実値は本連載では非公開

　今週も国内収益ランキング1位は「ウマ娘 プリティーダービー」（iOS / Android）だ。リアルイベント「Twinkle Circle! in HAKODATE」（関連記事）を8月31日と9月1日に函館アリーナで開催し，これにあわせてゲーム内でも「★3確定Twinkle Circle!ガチャ in HAKODATE」を実施した。前週比で収益を20％伸ばしている。


　「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」（iOS / Android）は，先週に引き続き「地球まるごと！熱烈激戦キャンペーン」を開催しており，前週比509％の増収を記録。28位から3位まで順位を上げた。


　「ドラゴンクエストウォーク」（iOS / Android）ではリリース5周年（9月12日）を間近に控え，「前夜祭'24イベント」が8月29日に開幕。過去の「メガモンスター」「ギガモンスター」や新たな強敵が登場した。前週比で582％の増収を達成している。

「ウマ娘 プリティーダービー」の過去1年間の収益推移を振り返る

　今週の国内収益ランキングで1位となった「ウマ娘 プリティーダービー」（iOS / Android）はCygamesが2021年2月24日にリリースした育成シミュレーションゲームだ。次のグラフは，本作の過去1年間（2023年9月1日〜2024年8月31日）の国内収益推移を表している。

2023年9月〜2024年8月の月間収益推移

　月間収益が最も高かったのは2023年9月，次点は僅差で2024年3月だ。これは，本作の2.5周年イベント（関連記事）と3周年イベント（関連記事）の影響が大きいだろう。


　また，1日あたりの収益が最も高かったのは2023年9月2日で，過去1年間の1日あたりの平均収益の約4.8倍の値を記録している。この日は2.5周年記念ガチャなどが開催されていた。


　なお，ガチャの開始日よりも2023年9月2日の収益が大きかった理由について，「ウマ娘」に詳しい編集部員に聞いてみたところ「1日1回10連ガチャ無料キャンペーンの最終日なので，無料で目当てのカードを引けなかったプレイヤーが課金したのでは」とのことだった。


　そこで，過去1年間のほかの10連ガチャ無料キャンペーンの最終日について調べてみると，確かに前日比で収益が上がっているものが多かったので，この論には一定の説得力があると感じた。しかし，ゴールデンウィークに開催された「GOCHI WEEKキャンペーン」（関連記事）には当てはまらなかったので，ほかにも何らかの理由があるのかもしれない。

キャンペーン名	最終日	収益の成長率 （前日比）
ゆく年くる年キャンペーン第1弾	1月6日	100％
3rd Anniversaryキャンペーン第2弾	3月6日	69％
GOCHI WEEKキャンペーン	5月7日	-27％
「収穫ッ！満腹ッ！大豊食祭」公開記念キャンペーン	7月3日	19％
3.5th Anniversaryキャンペーン第2弾	9月2日	16％

GOCHI WEEKキャンペーン前後の収益推移。5月1日に第1のピーク，5月10日に第2のピークが来ている。5月7日に目立った変化は見られなかった

Sensor Tower 日本語公式サイト

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