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PCIe 5.0対応でさらに速くなったM.2 SSD「WD_BLACK SN8100」が6月中旬に発売。容量は1/2/4TBで,容量8TBモデルも後日発売
記憶容量1/2/4/8TBの4種類をラインナップしており,それぞれにヒートシンクなしモデルとヒートシンク付きモデルが存在する。
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1/2/4TBのヒートシンクなしモデルは,6月中旬発売の予定で,税込のメーカー想定売価は表のとおり。8TBモデルは年内発売の予定だ。
記憶容量 | ヒートシンクの有無 | 想定売価(税込) | 発売時期 |
---|---|---|---|
1TB | ヒートシンクなし | 2万6600円前後 | 6月中旬 |
ヒートシンク付き | 未定 | 今秋予定 | |
2TB | ヒートシンクなし | 4万1000円前後 | 6月中旬 |
ヒートシンク付き | 未定 | 今秋予定 | |
4TB | ヒートシンクなし | 7万4400円前後 | 6月中旬 |
ヒートシンク付き | 未定 | 今秋予定 | |
8TB | ヒートシンクなし | 未定 | 2025年内 |
ヒートシンク付き | 未定 | 2025年内 |
なお,2025年2月にSanDiskは,Western Digitalから分社化しており,一般消費者向けSSD製品やmicroSDメモリカードなどは,SanDiskが継承している。
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冒頭でも触れたとおり,SN8100は,Western Digital時代も含めたSanDisk製品としては初めて,PCIe 5.0 x4接続に対応するM.2 SSDだ。PCIe 5.0は,これまで主流だったPCIe 4.0と比べて2倍のデータ転送速度を誇るインタフェースである。対応するSSDコントローラと組み合わせることで,SSDからの逐次読み出し(シーケンシャルリード)速度や,SSDへの逐次書き込み(シーケンシャルライト)速度を大幅に高速化できるのが大きな特徴だ。
実際,SN8100は,逐次読み出し速度14900MB/s,書き込み速度14000MB/s(※容量2/4TBモデルの場合)と,PCIe 4.0 x4世代のSanDisk製SSD「SN850X」の7300MB/s,6600MB/sと比べて,大幅に速くなった。
同様に,ランダムアクセス性能も強化されている。SN850Xが,ランダム読み出し性能120万IOPS,ランダム書き込み性能110万IOPSだったのに対して,SN8100はそれぞれ230万IOPS,240万IOPSへと,こちらも大幅な高速化を実現した。
大規模なゲームのデータサイズは,増える一方であるが,SN8100であれば,OSやゲームの起動,データ読み出しも速くなるかもしれない。
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また,8TBという大容量モデルをラインナップしているのも,大きな見どころであろう。データサイズが100GBを超えるゲームも珍しくない昨今では,記憶容量1〜2TB程度だと,多数のゲームをインストールするとたちまち不足しがちだ。また,SSDは原理的に,空き容量が少なくなると読み書きが遅くなる。容量は多いほど速度面でも有利になるわけだ。
記憶容量4TBのSSDは珍しくないが,その2倍の8TBとなると,まだまだ選択肢は少ない。価格はかなり高くなるだろうが,ゲーマーにとっての選択肢が増えたことは,歓迎できるだろう。
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そのほかに,PCIe 4.0 x4世代のSSDと比べて,電力効率が高まり,消費電力が減っているのも特徴だ。逐次読み出し時の消費電力は約6.4Wで,約6.55WだったSN850Xよりも,わずかに減っている。また,消費電力あたりのデータ読み出し性能は2倍以上に向上しているとのこと。
高速なSSDは動作中に温度が高くになりがちで,過度の発熱による性能低下が気になる人もいるだろうが,電力効率の向上したSN8100は,安定した性能を発揮できそうである。
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PCIe 5.0 x4対応のM.2 SSDは,どこのメーカー製でも高価ではあり,容量単価だけなら既存のPCIe 4.0 x4対応SSDのほうが割安だ。ただ,ゲームをインストールするストレージは,可能な限り最高の性能を求めたい人なら,SN8100は選択肢に入れる価値がありそうである。
SanDisk公式Webサイト
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