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「Apex Legends」新シーズン“Amped”では,“オリンパス”を大改修し,競技性を高め,よりフェアなゲームプレイを実現。開発チームに紹介してもらった
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印刷2025/10/31 00:00

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「Apex Legends」新シーズン“Amped”では,“オリンパス”を大改修し,競技性を高め,よりフェアなゲームプレイを実現。開発チームに紹介してもらった

 Respawn Entertainmentが開発,Electronic Artsがサービス中のバトルロイヤルFPS「Apex Legends」PC / PS5 / Xbox Series X|S / Nintendo Switch 2 / PS4 / Xbox One / Nintendo Switch)。第27シーズン“Amped”の情報が公開になった。

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 2025年11月5日午前2時(日本時間)にスタート予定の新シーズン。レジェンドのバフを筆頭に多くのアップデートが施される予定だが,中でも,長くプレイヤーから親しまれてきたマップ「オリンパス」の大規模改修は,非常に大きなトピックと言える。

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 シーズン開始に先駆け,シーズン全般についての合同オンラインインタビューが行われたが,これとは別に,オリンパスにフォーカスして開発チームに話を聞くことができた。テストビルドの実機で紹介を挟みつつ,解説と質問の機会を得られたので,その模様をお伝えしよう。

 新たなオリンパスについて解説してくれたのは,以下の2名だ。

Jaclyn Seto氏:Senior Game Writer
Michael Shannon氏:Senior Level Designer


 なお,メディア向けに提供された資料に日本語訳がある場合,本稿はそれらの表記に則っている。だが,日本語表記が不明なものについては英語(原文),もしくは仮称で記している。


もうひとつのオリンパスでゲーム開幕


 まずは,オリンパスの歴史を振り返ろう。「Apex Legends」シーズン7“アセンション”にて初登場したオリンパスは,「キングスキャニオン」「ワールズエッジ」に続く,3番目のバトルロイヤルマップとして実装された。「ホライゾン」も同時に実装されたレジェンドである。


 一面に広がる青空が特徴的なビジュアルだが,空中に所在するという設定を活かした,落下死という概念をステージ各所に持ち込んだことでも話題を呼んだ(悲鳴も上がった)のは,筆者の記憶にも新しい。これまで,いくつかの改修は加えられてきたものの,ここまでの大規模改修は初となるマップだ。

 ちなみに,シーズン7は2020年11月に開幕しており,そこから数えると約5年もの月日が経つことになる。当時,レイスの弱体化で泣いていた筆者も,ホライゾン旋風に乗じ,オリンパスで空中に飛び上がりながら銃弾をバラまいていたのを思い出した。時が経つのは早い。


 余談はさておき,この大規模改修のゲーム的なバックグラウンドを,Seto氏が解説してくれた。過去のストーリーにて,「ブロークンムーン」のスタシスネットと衝突し,姿を消した謎のオリンパス(プレイヤーがプレイする惑星プサマテ上空のオリンパスではなく,アウトランズに突如出現した別のオリンパス)だが,経緯は不明なものの,雪の惑星パゴスの地下で発見されることになる。

 Apexゲームの運営組織であるマーシナリー・シンジケートは,発見された謎のオリンパスを修復し,ホライゾンの協力のもと,再び空へと打ち上げた。同時に,環境の安定性という観点から,Apexゲームの開催は,旧オリンパスから新オリンパスへと移行する――。かなりザックリした解説になってしまったが,これが新オリンパスのバックグラウンドらしい。

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 要するに,本シーズンで登場するオリンパスは,今までのオリンパスとは異なる,もう1つのオリンパスという認識でいいようだ。

 そのため,ステージの背景も青空であることに変わりはないが,雪の惑星であるパゴスの空中という設定に沿った,岩山がうかがえるものになっている。これらの経緯を断片的に知ることができるオブジェクトも,マップ内に配置されているとのこと。

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リワークされたオリンパスをチェック


 さて,ここからは大きく改修されたマップを見ていこう。Shannon氏は「オリンパスは作品の象徴的なマップの1つであり,多くのプレイヤーに愛されてきたマップでした」と前置きしつつ,ALGSを筆頭とする競技性という観点から考えた場合,「広大なフィールドと限られた遮蔽物の関係で,競技的な環境では活かしきれない部分がありました」と述べた。

 氏いわく,本改修の最大の目的は,「オリンパスにさらなる競技性を導入しつつ,フェアなプレイ環境を実現することにある」とのこと。まずは,マップの全体図を見てみよう。

画像左が従来のオリンパス,右が新オリンパス
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 パッと見ただけでも,マップそのものの形状,POI(ランドマーク)を含め,かなりの変更点がうかがえる。氏が解説してくれたので,そちらをもとに紹介しよう。

・ソマーズ大学(Somers University)

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 旧オリンパスの軌道砲がリワークされたもの。新オリンパスの完成にも大きな貢献をしたホライゾンが,宇宙の神秘の探求と,息子ニュートンを称えるために設立した大学という設定だ。複数階の大胆な建築様式を特徴としつつ,高所へ容易にアクセス可能なリフト(ホライゾンの戦術アビリティに近いもの)が,各所に設置されている。

ソマーズ大学
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旧軌道砲
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 中央エリアは,ホライゾンのアルティメット「ブラックホール」を模した形状になっており,施設内部にはインタラクト可能な,彼女のホログラムが配置されていた(戦術的な意味合いはなく,本作のストーリーに触れるものになる)。

 シーズンによって変化するレジェンドの台詞も楽しめる本作だが,Seto氏いわく「マップデザインやディテールなど,チームのメンバーが本当に素晴らしい仕事をしてくれました。ホライゾンの新たな台詞は,ソマーズ大学で多く聞くことができると思いますよ。もちろん,他のレジェンドとの掛け合いを含めて,ぜひ楽しんでください!」とのこと。

 軌道砲はPOI周囲の地形が開けており,先に陣地を構築したチームが有利な傾向になる問題があった。本リワークによって先の問題を解消すると同時に,旧マップでは南西に位置していたエリジウムが,ソマーズ大学近くの南東に移転している。序盤から,双方のPOIに降下したチーム同士の交戦も見られそうだ。

・グラビティエンジン(Gravity Engine)

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 旧オリンパスのエネルギー貯蔵庫がリワークされたもの。ブランチウム(本作に登場する架空の物質。ストーリーにも大きく絡んでいる)の力を利用し,オリンパスを浮遊させる心臓部である。複数のジップレールやリフトが配置され,マップの中心が激しい戦闘のホットスポットになる。

グラビティエンジン。ハモンド研究所側から
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旧エネルギー貯蔵庫。ハモンド研究所側から
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 エネルギー貯蔵庫は大きく2つの問題点を抱えていたと氏は述べ,「戦利品が配置されているエリアの多くを屋根が覆っていることで,着地地点が明確ではないこと」と,「一度エリアに侵入すると,抜け出すことが難しいこと」を挙げた。とくにガーデン方向への通路は狭いうえに長く,通過するプレイヤーを脆弱な状態に置き続けてしまっており,マッチ中盤から終盤にかけて,致命的な結果をもたらす存在だったという。

 本リワークでは,問題点を解消するとともに,旧マップでは少なかった,戦闘のホットスポットになることを願っていると述べた(旧キングスキャニオンのサンダードーム的な存在と捉えていいのだろう)。

グラビティエンジン。送電網側から
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旧エネルギー貯蔵庫。送電網側から
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 また,マップのローテーションを容易にするという目的を達成するため,中心の浮島エリアにアクセスしなくても,周辺の構造物を活用して安全に進行できるオプションが用意されている。また,タービンに直接アクセスできるトンネルも存在する。

 ちなみに,中心部の浮島エリア,絶好の落下キルクリップ製造エリアになりそうだったのだが,アップドラフト(落下しても空中に飛び上がる)機能がある。ポータル誘拐落下殺人事件の心配はしなくてよさそうだ。

・スタビライザー(Stabilizer)

 旧オリンパスのドックがリワークされたもの。オリンパスの構造を安定させる役割を担っており,外縁のバラスト構造へと続く,浮遊する岩石も見受けられる。

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 ドックは高所かつ周囲が開けており,POI近辺を進行する他のチームに対し,地の利でアドバンテージを得やすいという問題があった。全体的な高度を下げつつ,周辺の視野をブロックするオブジェクトを配置して問題点を解消するとともに,ジップライン,リフトの配置により,POI内の移動を容易に行えるようにしたという。

旧ドック
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 外縁エリア自体はドックにも存在していたが,実装当初の想定より,外縁エリアで戦闘が行われないことも判明。リワークで外縁を中心に近づける変更を施しており,戦闘が中心部だけではなく,全体でも起こることを期待していると述べた。
 さらに,得られる戦利品の質も向上しているらしい。筆者の主観だが,周辺のPOIとも互いの距離が短くなった印象があるので,戦闘そのものが起こりやすい環境になっているだろう。

・造船所(Dockyard)

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 新たに追加されたPOI。水耕施設〜オアシス間に位置する。リフト,浮島といった新要素と,実装当初の旧オリンパスで存在した貨物庫(現ファイトナイト)を彷彿とさせるコンテナ群が配置されており,新旧の情緒を感じられる趣になっている。

 エリジウムが移転したことにより,空白となってしまった空間を補完するために導入された意図があり,旧マップでは小規模なキャンプのみが配置されていたエリアだ。本POIの追加によってPOIの総数が変化しており,旧オリンパスの21から22に増加している。

 なお,ここから資料がなかったので,文字のみの解説となる。大規模なPOIリワークのほかにも,地形の修正に代表される改修が加えられており,Shannon氏が丁寧に解説してくれた。

・ハモンド研究所周辺

 地形を含めた遮蔽物が少ない影響で,ハモンド研究所に陣取るチームに対し,他のチームが攻撃を仕掛けにくい問題を改善。全体的に地形の高低差が追加されている。ハモンド研究所後方にはジャンプタワーが設置され,フェーズランナー側へのアクセスが容易になった。

 また,研究所正面の滝に位置する高台に陣取るチームに対するオプションとして,脇に広がる斜面にも,複数の高低差を導入している。くわえて,斜面内部にローテーションを容易にするトンネルを設置。ハモンド研究所側,高台側からの集中砲火を浴びることなく,比較的安全な移動が可能になっている。

 エネルギー貯蔵庫にアクセスするエリアには,コントロールモードで導入されていたオープンデッキを設置。総じて,ハモンド研究所周辺は,全体的に遮蔽が多くなった。このあたりは先に掲載した画像でも確認できると思うので,チェックしてほしい。

・グロータワー全域

 「チームがPOI全域を支配した場合に強すぎる」とフィードバックが多く寄せられていたエリアであり,エリアに存在する3つのタワーのうち,マップ端側のタワー1つが削除された。削除されたタワーのエリアには,地上施設,地下バンカー,ジャンプタワーを含む,新たな建造物が追加されている。

・リフト周辺

 リフト中央部のフェーズランナー直下に,小規模な建造物を追加。フェーズランナーを囲うようにして配置されていた反り立つ壁を中心部に近づけており,全体的にコンパクトな構造になった。

 旧マップでは,リフトからガーデンへと続くエリアはなだらかな丘のような趣であったが,こちらに手を加え,マイナーPOIに変更。高低差の激しい建造物で大きな階段のような構造になっているが,それに伴い,ジップライン,リフトといった垂直方向の移動手段が追加されている。

・タービン西側出口周辺

 タービンとエステート方向を結ぶ高架通路,そのタービン側直下に建造物を追加。移動時のリスクが非常に大きいエリアであったが,遮蔽物を追加したことにより,安全性を向上させている。

 このほかにも,「開けすぎている」とフィードバックが寄せられているエリア(盆栽プラザ,オアシス,フェーズランナー装置周辺など)に関しては,全体的に遮蔽を設ける方向で改修が行われているようだ。

 従来の雰囲気を保ちつつ,フェアなゲームプレイに焦点を当てて再構築されたオリンパス。他のアップデートと合わせ,シーズン開幕に期待したい。

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