「ETERNAL」CBTプレイレポート。新たな強化手段“アークロア”の登場で序盤のクエスト攻略がよりスムーズに

　アソビモは，2020年内にリリース予定のスマホ向け新作アプリ「ETERNAL」（iOS / Android）のクローズドβテスト（CBT）を，2020年10月14日から22日にかけて実施した。キービジュアル＆キャラクター/モンスターデザインに天野喜孝氏，主題歌にLUNA SEA，ゲームサウンドにMONACAを迎えて制作される本作は，壮大かつ美麗なファンタジー世界が舞台の国産MMORPGだ。


　今回のCBTでも数多くの機能やコンテンツ，マップが追加され，正式サービス開始に向けて着実に仕上がりつつある「ETERNAL」に触れることができた。本稿では，ゲーム序盤の展開をあらためて追いつつ新規実装された要素を中心にプレイフィールをレポートする。なお，2月に実施された前回のCBTのレポートはこちらを参照のこと。

「ETERNAL」といえば高品質なグラフィックスが売りの1つだが，今回のCBTより，グラフィックスの設定項目に画面解像度が追加された。一方，グラフィックスの質を維持したままアプリが大幅に軽量化され，対応端末が増えたとのことだ

「ETERNAL」公式サイト

敵対する勢力から祖国を守るべく
勇敢な若者が武器を手に立ち上がる

　ノックシア大陸の南部に位置するノルダニア神聖国。この人間族の宗教国家は多くの問題に直面しているが，なかでも，雑多な種族の連合体であるオルドとの対立関係は，いつ戦争に発展してもおかしくないほど切迫していた。プレイヤーが操るのは，そのような状況下で立ち上がったノルダニアの若者の1人。プレイヤーはまもなく始まるであろうオルド連合体との争いに備えて武器を取り，祖国を守る戦士としての第一歩を踏み出すのであった。

ウォーリア，パラディン，メイジ，プリーストからジョブを選び，性別を決めてキャラメイクへ。キャラメイクに使えるパーツの種類が増え，耳パーツでネコやウサギなど動物の耳を選択できるようになった

オープニングムービー終了後，モンスターを相手にしたバトルのチュートリアルが始まる。これもこのCBTで実装された新要素で，ゴブリン＆オークを倒したあと，じつはこの戦闘が新兵訓練の最終試験であったことが明かされる

　ゲームを始めてしばらくは，チュートリアルを兼ねたクエストに取り組んで冒険のイロハを身に付けていくが，この流れはこれまでのCBTと変わりはない。以降も，プレイの軸になるのはクエストの攻略であり，メインクエストを達成するとストーリーが進展し，それに合わせて自然と行動範囲が広がっていくのだ。

画面左のクエストリストにあるのは受注可能/受注済み（進行中）のクエスト。クエストをタップすると，次の目的地までの移動や，討伐，採取といった行動が自動で行われる。また，目的地が遠い場合は，ゼニー（ゲーム内通貨）を消費してワープ移動もできる

キャラクターはクエストのクリア報酬で経験値を獲得し，レベルアップする。レベルアップを重ねることで新たな機能やコンテンツが開放されるが，それがチュートリアル付きのものだと“レター”が届く。レターから差出人のところへ飛び，クエストでチュートリアルを受けよう

クエストを完了させると特定勢力の“評判”が上昇し，評判のランクが上がるごとにその勢力の“評判交換所”で交換できるアイテムの種類が増えていく（前回記事参照）

メニュー内の「評判」を開くと，その勢力が関わる“エリアクエスト”の発生場所へ移動できる。エリアクエストは，1日1回，特定の場所で発生するデイリークエストで，そこへ行けば自動的に受注状態となる。任務達成で評判を上げられるほか，ゼニーや経験値などの報酬がもらえる

他プレイヤーは仲間にも好敵手にもなる

　MMORPGである本作は，フィールド上に自分以外の冒険者が多数存在し，おのおのリアルタイムで冒険をしている。ほかのプレイヤーとは自由にパーティ（最大5名）を組めるので，モンスター討伐やアイテム収集などで共闘したい場合は気軽に申請を送るといい。また，マルチプレイのバトルコンテンツ（マッチング）やギルド（軍団），プレイヤーキル（PK）など，本作にはMMORPG定番の要素があらかた揃っている。積極的に他プレイヤーとの交流を図り，同志として互いに腕を磨き合おう。

画面内にいる他プレイヤーをタップし，画面上部に表示されるプレイヤー情報をタップすると対人メニューが開く。「デュエル」は1対1の決闘を申し込むもので，相手が受け入れるとその場でPvPが始まる

パーティを組まずとも，近くに居合わせた他プレイヤーと偶発的に共闘が生じるケースもしょっちゅうある。メニューの“パーティ”を利用すれば，周辺のプレイヤーやフレンド，軍団のメンバーにパーティ申請を一斉送信できる

レベル12でメニュー内のマッチングがアンロックされ，マルチプレイコンテンツの「ダンジョン」と「闘技場」「戦場」が遊べるようになる。いずれのモードもマッチングを実行したのちに，メンバーが揃ったところで攻略/対戦がスタートする

画面左上の宝石のようなアイコンをタップすると「PK設定」画面が開くが，ここにPK情報が追加された。PK情報では，自分がした/されたPKの情報が記録されるほか，PK数が多い「無法者リスト」も閲覧できる

他者との交流に欠かせないチャットも機能が充実していた。ダンスのエモーションで軽快な踊りを披露してみた

「戦術」と「特性」をバトルに活かすべし！

　バトルは，画面右下のアクションボタンを駆使して戦うほかに，「戦術」機能を利用してオートに任せることもできる。「戦術」は，キャラクターが特定の状況に置かれたときに，条件に合った行動を取るよう設定するマクロのようなもので，クエストやレベリングを目的としたバトルは「戦術」に任せて問題ない（当然，戦力で相手を上回っていることが条件）。「戦術」はゲーム開始直後にチュートリアルを受けられ，その時点から使用できる。

手動でバトルを行う場合，スキルはショートカットに登録したアクティブスキルのみ発動できる。キャラクターのレベルアップにより新たなスキル（アクティブスキル/パッシブスキル）が開放され，レベルアップ時に獲得できるスキルポイントでスキルを強化可能

「戦術」では，対象や発動条件を細かく決めたうえで，通常攻撃やスキル，回復アイテムの使用まで設定できる。クエストのバトルであれば“おすすめ”の設定でも十分に戦えるが，キャラクターの個性を発揮させたいならイチから自分で組みたいところ

　すべてのジョブは，能力値のバランスや習得スキル，得意武器などが異なる3種類の「特性」を持ち，レベル10で機能が開放されると，各属性を自由に切り替えられるようになる。これはつまり，ジョブはそのままで戦闘スタイルやロール（役割）をガラリと変更できるということ。場面に応じて特性を使い分けられるキャラクターはとくにパーティプレイで重宝されるので，どの特性でも戦えるよう準備をしておこう。

　なお，「戦術」と「特性」についてはこちらの記事も参考にしてほしい。

筆者が選んだウォーリアの特性は，剛腕，激情，鉄壁の3つ。各特性はほとんど別キャラクターに近い扱いで，装備，スキルのセッティングや強化，戦術の設定まで特性ごとに行える（装備は組み合わせをデッキに登録し，それを特性と紐付けできる）

新機能「アークロア」で能力アップ

　序盤は，経験値獲得によるレベルアップ，スキル強化，装備品の付け替えがキャラクター強化の軸になることは前回の記事で解説したとおり。そこにもう1つ，新たな強化手段がプラスされたのだが，それが今回のCBTで新規実装された「アークロア」システムだ。

　アークロアとは，キャラクターの能力値を高めてくれる宝石のようなもの。すべてのアークロアは，所持した時点で発揮される“保有効果”と，専用デッキにセットすると発揮される“装着効果”を持ち，とにかく数と種類を集めればそれだけ能力をアップさせられる。

　レベル10到達でアークロアのチュートリアルクエストが発生するが，システム自体は早い段階で開放されており，レベル1でもアークロアの恩恵は受けられる。効果内容が魅力的なアークロアでキャラクターにプラスαの強化を施すためにも，まずはその仕組みを理解しよう。

アークロアはクエストの報酬でも出現するが，確実に入手したいならショップを利用しよう。「アークロアボックス」はランダムでアークロアを獲得できる商品（ガチャ）で，「ホワイトストーン」（課金アイテム）を消費して購入できる

「アークロア」のメニューでは，所有しているアークロアをデッキに装着できるほか，ゲームに登場するアークロア全種の情報を確認可能。アークロアは同種のものを一定数集めるとレベルが上がり，保有効果/装着効果が強化される

アークロアは種類ごとに“コスト”が設定されており，デッキに装着するコストの合計値は，デッキの上限コスト内に収めなければならない。“強化用アークロア”（ガチャで獲得）を消費してデッキ強化を行えば，上限コストを引き上げられる

アークロアのなかには，特定の組み合わせでデッキに組み込むと“セットボーナス”が発動するものも。セットボーナスの効果は絶大だが，そのぶん必要なコストも大きい

　数々の新要素もお披露目された今回のCBTだが，プレイを始めて驚かされたのは，フィールドでの操作感が向上している点だった。絶景のなかをキャラクターがするすると移動する様子はまさに感動モノで，「これは本当にすごいゲームになりそうだ」との期待がここに来てさらに跳ね上がった。いよいよサービス開始までのカウントダウンが始まった予感。忘れずに事前登録を済ませ，その日を待とう。

「ETERNAL」公式サイト