
プレイレポート
[プレイレポ]「紅の砂漠」TGS試遊版を一足先に体験。敵味方が入り乱れる戦場で,主人公のクリフが縦横無尽に活躍する
本稿ではそんな試遊版を一足早く体験してきたので,その内容を紹介しよう。
50分の内容でプレイできるのは,チュートリアルと「カルフェイド」で繰り広げられるメインストーリーの一部だ。
チュートリアルの内容は基本的な操作を学べるものだが,何しろ本作はアクションが多いので,覚えることも多い。ガード,攻撃,回避,ジャンプの基本動作はもちろんだが,回転切り,突き,掴み,攻撃の組み合わせで発生するコンボ,弓での射撃も2種類あるし,節理のブレスレットを利用した属性攻撃なども加わり,チュートリアルでは覚えきれない。
チュートリアルも試遊時間の50分に含まれるので,ある程度の基本動作を覚えたら,メインストーリーに進んでしまおう。
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メインストーリーでは,主人公のクリフと傭兵団「灰色のたてがみ団」が,宿敵「黒い熊」の罠にかかり,散り散りになってしまった後の話が展開する。そのときのストーリーは2024年10月にメディアハンズオンでプレイした内容(関連記事)である。
仲間たちを探しているクリフは,仲間である「ウンカ」の手掛かりがあるという情報を聞き,カルフェイドへと向かう。
しかし,訪れたカルフェイドの地では,黒い熊が大暴れしていた。カルフェイドの領主「ステファン・ランフォード」に仕えていた副官「カシウス・モーテン」が反乱を起こしたことで,カルフェイド軍は敗北寸前に追い込まれていたのだ。
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プレイヤーはクリフを操り,敵の拠点を攻撃したり,補給路を断ったりなどの戦況を覆すための任務を遂行していくことになる。最終的にはカルフェイドの名誉を汚した反乱の首謀者カシウス・モーテンを討つことが試遊版の目的だ。
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オープンワールドゲームなのでプレイヤーが取れる選択肢は多い。任務をこなすことになる場所は基本的には戦場で,敵味方が入り乱れて戦っている。味方に交じって敵を倒していくのも雰囲気が出ていいが,かなりの数の敵がいるので,試遊時間内にすべて倒すのは現実的ではない。敵との戦闘をある程度堪能したら,任務目標を優先して駆け抜けるほうがいいだろう。
どんな手段で移動してもいいが,目的地へは馬で駆け抜けていくのをお勧めする。また,「砲撃支援の鏑矢」で強力な範囲攻撃ができるので,多くの敵を相手にするときは使ってみよう。
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味方の指揮を高めるために旗を立てたり,敵の監視塔を破壊したり,捕らわれていた兵士を助けたりといった任務を進めていくと,カルフェイド城で籠城するウンカと出会う。そこで裏切り者が城を占拠し,領主が奪還に向かったという話を聞き,クリフが助けに行く。領主であるステファン・ランフォードを助けた後は,城で待ち受ける裏切者カシウス・モーテンとの戦いだ。
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カシウスとの戦いはボス戦になるが,これまでの雑兵との戦いとはわけが違う。繰り出してくる連続攻撃や大技をさばき,隙を見て攻撃すると,HPとは別の疲労ゲージのようなものが敵にたまっていく。ゲージをためるとカシウスがダウンするので,攻撃を叩き込むチャンスだ。
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カシウスはかなり強い。「隙? どこにあんの?」と言いたくなるほどの連撃を繰り出してくるし,そのちょっとの隙に攻撃してもなかなかゲージがたまらない。かなり歯ごたえのあるボス戦になっている。
筆者は残り30秒というところで,ギリギリ倒すことができた。大量に用意されていた回復アイテムをもりもり使い,いろんな攻撃を試し,運よくカシウスに効果的な戦法を見つけられたのだ。ちゃんと勝てるようになっているので,挑戦する人はいろいろ試しながら戦ってみてほしい。
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さて,今回の試遊版を遊んでみて改めて感じたのが,そのグラフィックスの美しさと,フィールドの雰囲気の良さだ。要塞やそこに続く小道,橋,戦場など,没入感が高く,世界を存分に感じられる。
アクションの豊富さは本作の魅力のひとつとなっている一方で,操作の難しさにもなっている。仕様をしっかりと理解してアクションを繰り出せば,クリフを自由自在に動かしてスタイリッシュに戦えるようになると思うが,その操作難度は高めだ。
とはいえ,前回のメディアハンズオンで少し難しく感じた同時押し入力などはスムーズに出せるようになっており,より遊びやすくプレイしやすいゲームになっていた。
「紅の砂漠」は自由度が高く,かなり遊びごたえのあるタイトルになりそうだ。試遊版では触れられなかったが,装備の収集や強化といった要素により,もっと強い装備を見つける楽しさもあるだろう。
重厚なストーリーとそのアクション性を東京ゲームショウ2025でぜひ試してほしい。