「Pokémon UNITE」のマフォクシーは，高火力のわざで相手を燃やし尽くすアタック型ポケモン

　ポケモンは2022年6月9日，チーム戦略バトルゲーム「Pokémon UNITE」（Switch/iOS/Android）にて，新ポケモン「マフォクシー」を実装した。
　マフォクシーは「ポケットモンスター X・Y」で最初にパートナーになるポケモン，いわゆる“御三家”のうちの1匹だ。同作の御三家はマフォクシー，ゲッコウガ，ブリガロンで，本作に参戦していないのはくさタイプのブリガロンだけとなった。

価格は10000エオスコイン/575ジェム

　マフォクシーは炎を操って戦うポケモンで，わざもすべて炎に関係するものになっている。わざの選択によって立ち回りは変わってくるが，ムーブわざと射程の長いわざで遠くから安全にダメージを出したり，強力な行動阻害で相手の動きを止めたりできる。
　今回は，そんなマフォクシーの性能を詳しくチェックしていく。

ホロウェアは，スポーツユナイトスタイルとアクティブユナイトスタイルの2種が実装。柄違いで，どちらもスポーティなホロウェアだ

　マフォクシーはアタック型・遠隔タイプのポケモンで，特攻を上げることでダメージが上がる。難易度は初心者向けとされているが，わざの選択によって変わる印象だ。
　バトルではフォッコから始まり，レベル4でテールナーに，レベル6でマフォクシーに進化する。進化は早い部類だが，わざの派生が揃うのがレベル7，ユナイトわざを覚えるのはレベル9なので，特に中盤に強いポケモンだ。ルートについては，野生のポケモンを倒すのはあまり早くないので，上下ルートの適正が高いように感じた。

アタック型・遠隔・特攻のポケモン

バトルではフォッコから始まり，レベル4でテールナー，レベル6でマフォクシーに進化する

　フォッコが最初に覚えるわざは，「ひのこ」と「おにび」だ。ひのこは指定した方向に火の玉を発射し，当たった相手にダメージを与える。効果が単純なぶん，ダメージが高く設定されており，野生のポケモンのとどめを狙いやすいわざだ。
　おにびは指定した位置に火の玉を3つ飛ばし，爆発させてダメージを与え，移動速度を下げるわざとなる。飛んでいく途中の火の玉にも当たり判定があるので，相手が近いときは雑に撃っても当たることが多い。少し離れた相手を狙うときは，発動してから着弾するまでに少し時間がかかるので，相手の動きを読んで当てる工夫をする必要があるだろう。

ひのこは追加効果がない代わりに，ダメージがかなり高い

レベル7までおにびを使うことになるので，うまく当てられるようにしておきたい。逃げていく相手に対しては，かなり奥を狙う意識で撃つといい

　レベル6になるとマフォクシーに進化し，ひのこを「だいもんじ」か「マジカルフレイム」に派生できる。どちらもダメージ以外の追加効果がなく，マフォクシーにとって一番のダメージ源になるわざだ。
　だいもんじは指定した方向に大の字の炎を放ち，当たった相手にダメージを与え，通った地面を燃やす。一定時間後に地面が爆発し，追加のダメージを与える。当たり判定がマジカルフレイムよりも大きく，範囲が広いぶん，射程がそれほど長くないのが特徴だ。マフォクシーは通常攻撃であまりダメージを出せないので，爆発による追加ダメージもしっかりと当てていきたいところだが，動いている相手にはほとんど当たらない。もう1つのわざで行動妨害をしたり，相手の逃げる方向を考えて撃ったりといった工夫をしよう。

もう1つのわざの「ほのおのうず」や，ユナイトわざ「マジカルフェスティバル」と組み合わせて使うと，地面の爆発によるダメージが入る可能性が上がる

　もう1つの派生であるマジカルフレイムは，指定方向に炎を発射し，相手のポケモンに当たると爆発して範囲内のポケモンにダメージを与えるわざだ。
　ダメージが高く，射程も長く，待ち時間も4.5秒とかなり短いのだが，当たり判定が小さいのが弱点。また，わざを使用してから発射まで少しディレイがあり，それもまた当てづらさにつながっている。相手のポケモンに当たったとき以外にも，最大射程まで飛んでいくとそこで爆発するので，見た目よりも少し射程が長くなる。マジカルフレイムを選択するなら，射程ギリギリの場所で立ち回るのもいい戦術かもしれない。
　また，マジカルフレイムは11レベルでアップグレードができるのだが，命中時にすべてのわざの待ち時間を短くする効果が追加される。これが強力なので，早めにレベルを上げて，11レベルになってから本格的に戦いに参加するというのもいいだろう。

相手に当てる以外にも，最大射程まで飛んでいくと爆発し，範囲にダメージを与えられる

　レベル7になると，おにびを「ほのおのうず」か「ニトロチャージ」に派生できる。
　ほのおのうずは，指定した位置に渦を巻き起こす。渦は距離が近い相手のポケモンに近づいていき，範囲内に捉えると継続ダメージと移動速度低下を与える。一定時間が経つか，渦の中心が相手のポケモンを捉えると，ダメージが上がって相手のポケモンを行動できなくする。
　射程が長いうえに，相手の行動を完全に止められる強力なわざだ。狙いを外してしまっても自動で相手に近づいていくので，安定してダメージと行動妨害を与えられる。こちらに派生するとムーブわざが取れなくなるものの，追われている状況などでも相手を引き剥がす能力に長けており，どんな状況でも強力なわざになっている。

追われているときに相手との間に置けば，渦が勝手に相手の行動を止めてくれる

　ニトロチャージは指定した方向に突進して，突進が終わったとき範囲内に相手のポケモンがいた場合，炎を召喚して攻撃するというムーブわざだ。召喚した炎は範囲内の相手に自動的に飛んでいき，相手にダメージと移動速度低下を与える。
　機動性の低いマフォクシーにとって唯一のムーブわざで，だいもんじやマジカルフレイムと同時に使えるという特徴がある。移動距離もそれなりに長く，待ち時間が短いので，生存能力が一気に上がる。だいもんじやマジカルフレイムと合わせて使うと，立ち止まる時間を減らせるうえに，相手の不意をついて攻撃できるので，積極的に狙っていこう。

動きながらマジカルフレイムやだいもんじを撃てるので，相手と一定の距離を取りながら戦える

　マフォクシーがレベル9になると，ユナイトわざの「マジカルフェスティバル」を覚える。指定した範囲内に継続ダメージを与えて，命中した相手の移動速度を下げ，HP回復効果を弱める。
　ダメージ総量は高いものの，継続ダメージなので，相手がすぐ抜け出さないようにする必要がある。自身もできるだけ範囲の近くで戦い，相手がダメージを受け続ける環境を作ろう。
　ほかのわざにはない，このわざ特有の強みとして，1人でゴールを守れる点がある。ダメージ間隔が短く範囲も広いため，継続時間中のおよそ7秒は，点数の低いゴールですら決めるのが困難になる。また，待ち時間がユナイトわざの中ではトップクラスに短く，気軽に使えるのも魅力だ。ユナイトわざを発動したあとのステータス上昇や，おたすけバリアのシールドを目的に積極的に使っていける。

相手を範囲内に留まらせる動きをしながら戦おう

　マフォクシーは序盤から相手をどんどん倒すことはできないが，レベル9を超えてくる中盤ではとても活躍しやすいポケモンだ。ユナイトわざの中では待ち時間が非常に短いマジカルフェスティバルを戦闘のたびに使い，有利な状況を築いていける。
　弱点は，機動能力の高いポケモンには弱いことと，わざの待ち時間中はダメージを出す手段がほとんどないことだ。相手にスピード型のポケモンが多いときは，最大射程でマジカルフレイムを撃ったり，ピンチのときには即座にマジカルフェスティバルを使ったりと，状況に応じた立ち回りを考えておくといいだろう。
　マフォクシーのわざのなかで，強力だと感じたのはほのおのうずだが，個人的に楽しいと感じたのはマジカルフレイムとニトロチャージの組み合わせだ。操作難度は高いように感じたが，ニトロチャージとマジカルフレイムを同時に使って，相手との距離を保ちながら踊るように立ち回っていける。どのわざにも魅力があり，初心者も上級者も楽しめるポケモンに仕上がっているので，さまざまなわざの組み合わせを試してみてほしい。

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