「ドールズフロントライン2：エクシリウム」に待望のHK416こと“クルカイ”実装！ 最強アタッカーと噂されるその実力をレポートしよう

　タクティカルRPG「ドールズフロントライン2：エクシリウム」（PC / iOS / Android）で本日（2025年3月20日），大型イベント「遠日点」が開始され，旧作では「HK416」と呼ばれていた人気キャラクター「クルカイ」がついに実装された。


　大陸版ではすでに実装されているクルカイは，そこで「最強のアタッカー」とも称される存在だ。今回，その実力を実装に先立って確かめたので，プレイレポートをお届けしよう。

旧作から比べると表情やボディに柔らかさを帯びているように感じられるクルカイ

「HK416」ことクルカイがついに実装

　待望の実装となったクルカイは，旧作で「HK416」と呼ばれていた人形で，自らをエリートとして自覚しているところは変わっていない。しかし旧作でのストーリーや外伝作品の「ニューラルクラウド」を経て，いまは所属するH.I.D.E.404の全員をエリート化することを目標とするほどに，精神的な成長を遂げている。
　普段見せる冷たさと強さの裏には，平和を求めるシンプルな願いがあることに彼女をよく知る人は気付いているなど，周囲に理解者も増えているようだ。

魅惑の双丘だけでなく，バイクのシートと接触している部分も実に豊かだ

　そんなクルカイは大陸版での情報から，極めて強力な人形だと明らになっている。性能の高さと特徴的なキャラクター性で，日本でも前評判が非常に高かった。そのため待ち望まれた実装が発表された際には，SNSで歓喜の声をあげる指揮官の書き込みがしばしば見られたほどだ。

クルカイは強力な範囲攻撃で敵を殲滅するアタッカー

　ここからはクルカイを実際に使用していくが，今回のプレイ環境ではメンタルフレームの解放はII，レベルは60，専用武器のスキュラ有り，ノードは最大まで解放となっている。

　クルカイはアタッカーとして，間違いなく最高ランクの性能を持っている。とくにボス以外に対しては圧倒的な制圧力を誇るが，彼女の強さの原動力となっているのが3つの強力な範囲攻撃だ。1つずつ紹介していこう。

クルカイの制圧力はすさまじい

●スキル2「単体爆振」

　スキル2の「単体爆振」は自身の半径8マス内の敵一体に，攻撃力80％の範囲酸属性ダメージを与えるというものだ。さらに追加でターゲットおよび半径3マス内の敵全員に攻撃力60％の範囲酸属性ダメージを与え，範囲対象になった敵をターゲットに向けて1マス引き付ける効果を持つ。敵を倒せなかった場合は強酸灌注を1スタック付与できる。

画像のとおり，射程が長い範囲攻撃だ

　なお強酸灌注は行動終了時に攻撃力12％の範囲酸属性ダメージを与える効果があり，1スタックにつきダメージ倍率が12％上昇する。解除不可のうえに，酸属性のデバフがかかり，クルカイからのアクティブ攻撃か，ほかから酸属性ダメージを受けると持続時間が更新される。
　最大10スタックまで重複可能という強力な効果を持っており，これがクルカイの強さの一端を担っている。

　「単体爆振」の大きな魅力は2段階でダメージを与えられるうえ，生き残った敵にも継続ダメージが入る点だ。よほどの強敵が相手でなければ，一撃で戦況を優位にできるのは大きい。仮にターゲットや効果範囲の敵を倒せなくとも，うまく使えば遮蔽物から引っ張り出せるため，後続の攻撃がより有効になる点も見逃せない。

●スキル3「強制壊滅」

　スキル3の「強制壊滅」もその名のとおり強力な範囲攻撃だ。自身の半径8マス内でいずれかのマスを1つ選択し，その半径3マス内の敵全員に攻撃力90％の範囲酸属性ダメージを与え，2ターン持続の毒性侵入を付与する。対象が毒性侵入を付与されていたターゲットの場合，与えるダメージが15％上昇する。

「強制壊滅」も「単体爆振」と同様に8マスの射程を持つ

　なお毒性侵入は行動終了時に2ターン持続の強酸灌注を1スタック獲得する酸属性デバフだ。付与対象は死亡時に半径3マス内の敵全員に2ターン持続の毒性侵入を付与する。
　さらに攻撃力60％の範囲酸属性ダメージを与える効果を持っているため，うまく決まればバタバタと敵が倒れていく光景を見られるだろう。

●スキル4「ヘビードリフト」

　スキル4の必殺技「ヘビードリフト」は，周囲4〜8マスの十字範囲内からマスを1つ選択するとそのマスにバイクに乗ったクルカイが着地し，経路上の横幅5マス内の敵全員に攻撃力100％の範囲酸属性ダメージを与え，6マスの追加移動を獲得できる。2体以上の敵を撃破した場合，再びこのスキルを使用でき，効果は最大1回まで発動可能となるバイク攻撃だ。

ヘビードリフト発動時はクルカイがバイクで突撃するカットインが入る

ヘビードリフトは前後左右，いずれの方向にも移動/攻撃ができる非常に便利で強力なスキルだ

　ヘビードリフトは非常に攻撃範囲が広く，またアタッカーで移動力が低めのアルカイにとって，一気に長い距離を移動できる極めて強力なスキルとなる。敵を蹴散らしつつ背後に回り込み，戦況を一変させることも可能だ。
　ただし再使用には6ターンかかるため連発はできない。一撃で戦局を支配できる状況下での運用が望ましいと思われる。

攻撃範囲は画像のとおり非常に広い。画像下にいる青く透明なクルカイが現在位置で，ヘビードリフトが発動すると上の赤いアルカイの位置まで移動できる

　また，ヘビードリフトはフレーム解放によってさらに強力なスキルへと進化する。

フレーム解放はIIを目指したい

　素体のままでもクルカイは強力な存在だが，ボス敵に対し強力な火力を発揮できない問題を抱えている。ボス相手でもそれなりのダメージは与えてくれるが，通常の戦闘時に発揮している火力がすさまじいため，少し物足りなさを感じてしまうのだ。

　そこを補うのがフレーム解放となる。フレームIIIに到達すれば，ヘビードリフトがLV2に強化され，攻撃前にターゲットへ防御低下IIと毒性侵入のデバフを付与する。さらにボスに命中した場合はダメージが50％上昇するため，対ボスでもクルカイは強力な存在となるだろう。もちろん，可能であれば最大解放を目指すべきだ。

ヘビードリフトをLV2にするにはフレームIIIが必要

専用武器・スキュラも最強ランク

　クルカイの実装と同時に，専用武器である「スキュラ」も登場する。銃のタイプはアサルトライフルで，HK416を原型に改造され，拡張性が大幅に向上している。攻撃力も高く，クルカイの強さの一翼を担う存在だ。

クルカイと同時実装される「スキュラ」

　特性としては弱点攻撃の場合，ターゲットの防御力を10％無視できる。酸属性の弱点を突く場合はさらに10％，合計で20％の防御力を無視できる特徴を持つ。限界突破でさらなる性能向上も見込めるだろう。

ノード強化も行おう

　ノードの強化によってHPや攻撃力のアップ，必殺技「ヘビードリフト」のダメージ上昇などさまざまな効果が得られる。特殊ノードを解放した際に発生するノードコンボボーナスもクルカイの性能を底上げしてくれるので，接続媒体を積極的に投入したほうが良いだろう。

現時点のパーティ構成はペリティアと組ませるのがお勧め

　クルカイの単騎性能は非常に高いので，どのようなパーティに加入しても活躍してくれるだろう。
　ただ，相性がいいのは同じ酸属性の「ペリティア」だ。ペリティアはパッシブスキルで味方が範囲ダメージを与えた際に発動する支援攻撃を持っているため，クルカイの攻撃に追加ダメージを乗せられるのが非常に大きい。


　ただしクルカイもペリティアも範囲攻撃が主体のため誰か1人，単体のアタッカーを入れておくと便利だろう。あとは防御バフやバリア，回復能力を持つスオミがパーティの生残性を高めてくれるのでお勧めだ。

　また，イベント「遠日点」後半から実装される「ミシュティ」は酸属性サポーターのため，クルカイとの相性がいいと思われる。余力があれば訪問を試みよう。

追加衣装は2種類。うち1つはイベントで入手可能

　「ドルフロ2」と言えばお馴染みの衣装も，クルカイと同時に2つが実装される。うち1つはイベントクリアで手に入る無料衣装だが，クルカイの魅力をより一層引き出している，実に素晴らしい出来なので紹介しよう。

通常服の「ブルーモーメント」。クルカイは敵の目など気にせず，目立つ群青のコートをまとう。その堂々とした姿は戦場の主役であることを誇示しているかのようだ

　「スピードスター」は3月20日から始まるミッションイベント「暮夜疾走」で入手できる無料の衣装だ。銀白のキャットスーツがクルカイの美しいシルエットを際立たせるだけでなく，揺れるべきところが実によく揺れる衣装なので，もしクルカイを手に入れたらぜひ着せて楽しもう。

「スピードスター」はクルカイの普段は見えない部分が，かなり見えるようになっている

　「流星の煌めき」はタクティカルバイクウェアで，防御性能と戦闘性能を兼ね合わせた衣装だ。クルカイはこの衣装を着て，青色の閃光のように前線を自在に駆け回る。

3月20日から販売されるクルカイの専用衣装「流星の煌めき」

オフショットをいくつか紹介

　エリートであり最前線を駆けまわるクルカイにも休息は必要だ。休憩室では彼女の貴重なオフショットを閲覧できるので，いくつか紹介しようと思う。

姿勢「思考」ではバイクのモデルを手にして，走らせながら何か考え事をしているクルカイが見られる。もちろんクリック（タップ）することでリアクションを見せてくれる。彼女の横にスプレーがあるが，なんだか目立っているような？

姿勢「熟睡」では，文字どおりぐっすり寝ているクルカイというレアなショットが見られる。クリック（タップ）したときに顔を見せてくれるが，果たしてどんな顔なのだろうか

　ほかにも姿勢は複数存在しているが，これは実際のクルカイを手に入れたときの楽しみにしてほしい。レベルアップしなければ見ることはできないが，クルカイほどの戦力であれば出ずっぱりになる可能性も高い。すぐにレベルを上げたくなるだろう。

結論：クルカイは必要か？

　実際にプレイした身としては，かなり便利なキャラクターだと感じた。数人の敵を先制攻撃で倒せるため，ほかの敵に対してパーティのメンバー全員で対処できるのは非常に楽だ。ペリティアの支援攻撃を組み合わせればさらに効率よく敵を倒せるのも大きい。
　もちろん，手持ちのキャラクターや武装，強化具合によってさまざまな組み合わせを模索する必要があるだろうが，クルカイは単体でもある程度機能するため，どんなパーティ編成でも入れておけば活躍してくれるのは間違いない。
　また，フレーム解放を考えている指揮官であれば，現時点での最適解ともなり得るのがクルカイであると言えるだろう。

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