
プレイレポート
[プレイレポ]ありとあらゆるガンダム作品を網羅し,「SDガンダム ジージェネレーションエターナル」はどの世代のファンも心に刺さる
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1998年の「SDガンダム GGENERATION」から始まる「ジージェネレーション」(ジージェネ)シリーズは,今も根強い人気を誇るターン制シミュレーションゲーム。その理由は,作品の枠を越えてモビルスーツ(人型兵器)やキャラクターをコレクションし,自由に部隊を組み合わせて敵と戦えるところにある。
今年1月に行われたネットワークテストより,さらに開発が進んだバージョンを事前にプレイする機会を得たのでプレイレポートをお届けしよう。
[プレイレポ]「SDガンダム ジージェネレーション エターナル」ネットワークテスト参戦。ジージェネらしいシステムにテンポの良さが合わさった
![[プレイレポ]「SDガンダム ジージェネレーション エターナル」ネットワークテスト参戦。ジージェネらしいシステムにテンポの良さが合わさった](/games/633/G063395/20250121044/TN/031.jpg)
スマホ向けSLG「SDガンダム ジージェネレーション エターナル」のネットワークテストが2025年1月24日〜1月28日に行われる。一足先にプレイする機会を得られたので,インプレッションをお伝えしよう。
※本記事は開発用のテスト端末を使用しています。サービス開始時の実装内容と異なる場合があります。
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「SDガンダム ジージェネレーション エターナル」公式サイト
「SDガンダム ジージェネレーション エターナル」ダウンロードページ
「SDガンダム ジージェネレーション エターナル」ダウンロードページ
さまざまなステージを駆け巡って,ユニットをコレクションできる
本作の主なコンテンツは「機動戦士ガンダム」をはじめとする歴代作品を再現した「メインステージ」だ。プレイヤーは「シリーズ部隊」と「フリー部隊」を率いて攻略していくことになる。従来のジージェネでも複数の部隊を率いるが,今回はそれぞれの部隊の編成に工夫が求められる。
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シリーズ部隊は,ステージの原作に登場するユニットとキャラクターで構成する必要がある。例えば「機動戦士ガンダム」のユニットとキャラクターは,「機動戦士Zガンダム A New Translation」(以下,「機動戦士Zガンダム(劇場版)」)のステージのシリーズ部隊に入れられない。逆もまた然りだ。
これだけだと戦力が不足しそうだが,新しい作品のステージを始めるときには「シリーズ初期部隊」としてユニットとキャラクターがもらえる。
また,シリーズ部隊は通常より能力がアップする。そのため,ユニットやキャラクターの「戦闘力」を基準とする自動編成では意外なメンツがピックアップされることがあり,「鹵獲」システムと合わせてさまざまなユニットを使えるのだ。
フリー部隊にはこのような制限はない。ガンダムシリーズにはシャア専用ザクIIのように特定のキャラクター専用機も登場するが,本作では誰を乗せても構わない。
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ゲームシステムは味方と敵が交互に行動する,基本的なターン制シミュレーションだ。敵を倒すと再び行動できる「チャンスステップ」を活用して,敵陣に斬り込んでいく一連の流れはワンオフ機が活躍するガンダムシリーズらしい。敵の撃破や攻撃の回避でテンションを上げると,同じ武装でも威力が上昇する。テンションを最大まで高めた「超一撃」で大ダメージを狙っていこう。
戦闘アニメは最新作もカッコいい。複数の武装を扱う演出もあり,シリーズファンにはたまらないだろう。
マップ上の戦闘アニメは非表示にできるが,マップ上のユニットがビームサーベルを振るったり,攻撃を回避したりするのを見ているだけでも飽きないのは,前回のプレイレポートでもお伝えしているとおりだ。
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マップにシリーズ部隊とフリー部隊,味方の部隊,敵軍や第三勢力がズラリと並ぶと壮観だ。混戦を勝ち抜くには,ユニットの「タイプ」を生かしたコンビネーション「支援攻撃」「支援防御」が重要になる。
本作のユニットとキャラクターには3種類のタイプが存在する。「攻撃型」のユニットは火力に優れ,キャラクターはチャンスステップの回数が多いため,アグレッシブに戦える。
「支援型」のユニットは敵にデバフの追加効果を与える武装を持ち,キャラクターは仲間を援護する支援攻撃が可能。そして,「耐久型」のユニットは防御力に優れ,キャラクターは支援防御で仲間をかばうことが可能だ。
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支援攻撃と支援防御は行動を終えたユニットでも可能なので,支援型や耐久型のキャラクターを中心に戦線を組めば効果は抜群だ。効果的な陣形に頭を悩ませるのは,シミュレーションゲームの醍醐味と言える。
支援攻撃はボスや戦艦といった強敵相手に役立つ。複数の攻撃範囲を重ね合わせて火力を集中できるキルゾーンを作り,デバフも使ったうえで同時攻撃を仕掛ければ,一撃で大ダメージを与えられる。まるで3機同時攻撃「ジェットストリームアタック」のようだ。
とくにシャアやパプテマス・シロッコといったエースキャラクターを敵に回すと,長射程や厄介な追加効果を持つ武装で大暴れするため,素早く仕留めたい。
そして,支援防御は部隊の仲間を生き残らせるのに有効な選択肢となる。支援防御のユニットにダメージを引き受けてもらい,その代わりに攻撃型が高火力で反撃することも可能だ。
なお,チャンスステップやテンションアップは敵にも適用されるため,猪突猛進のプレイスタイルは危険だ。とくにAUTOは陣形を作らずにひたすら突っ込んでいく傾向があるので,すべてを任せるわけにもいかない。
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本作のユニットは,CAPITALやアイテムによる開発,ガシャ,そして鹵獲といった手段で集められる。
鹵獲は敵のユニットを捕まえるシステムだ。ステージに設定されている敵ユニットを倒すと,一定の確率で鹵獲が発生する。対象のユニットは量産機が多いが,新型機が手に入ることもあり,ユニットのレベルも高く,シリーズ部隊の即戦力になるのがうれしい。敵を撃破するたびにドキドキして,「鹵獲来い,鹵獲来い……」と祈るような気持ちになるのだ。
ステージの中には「空を飛べるユニットしか出撃できない」「原作に登場するユニットしか出撃できない」といった制限があり,戦闘力が高くても出撃できないケースがある。そんなときは条件を満たしたユニットを調達するしかないが,ここで鹵獲ユニットと開発の出番だ。
どうにも戦力が足りないときは,条件に合うユニットを鹵獲できるステージを周回するのも一つの手だろう。例えば「『機動戦士Zガンダム(劇場版)』のステージで飛行ユニットが足りない」ときは,ほかの作品も含めてステージをチェックするといい。「機動戦士ガンダムSEED」のステージで飛行ユニットを鹵獲できるため,これに挑めばいいというわけだ。
このように制限が存在することで,スピアヘッドやメビウス(核ミサイル装備)といったマイナーユニットにも活躍する機会がある。なお,ユニットを撃墜されてもペナルティはなく,ロストするようなことはない。どんなユニットも安心して育てられるのだ。
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そして,最高評価でクリアしたステージは「スキップ」機能が可能になる。これは報酬だけをもらえるうえ,鹵獲ユニットが手に入ることもある。評価を高めるには味方を撃墜されないことが重要であり,ユニットやキャラクターを鍛える必要性が増している。
なお,スキップ機能の回数制限はステージごとに,1日あたり3回まで。つまり,ステージ1を3回スキップ,次はステージ2を3回スキップ……といったように,AP(スタミナ)とスキップ回数が許す限り報酬をもらいまくれる。
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もちろん,ユニットを開発してレベル上げに励んでもいい。地球連邦軍やジオン軍など,各勢力にユニット進化の系統樹「開発経路図」が用意されているのは,従来のジージェネシリーズと同様だ。
ユニットが一定のレベルに達したうえで素材が揃えば,新型ユニットを開発できる。戦闘機や戦車といった前世代の兵器が旧型のモビルスーツになり,さらに型式を増やしながら原作の主役機に進化する。
開発経路図の終端にあるユニットは,いずれも強力だ。地球連邦軍のゴールであるG-3ガンダムは,2世代後である「機動戦士ガンダムZZ」のステージでもまだ現役だったりするため,開発がいかに“使える”かが分かるだろう。終端のユニットを開発するには,さまざまなステージで「開発素材」や「研究技術書」といった素材を集める必要がある。
鹵獲で手に入れたユニットを開発に使えるのもうれしい。一方,ガシャから排出されるユニットは最初から強力だが,開発には使えない。また,開発のユニットもガシャのユニットもレベルを上げる必要があり,しっかりプレイすることが重要だ。
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開発または鹵獲したユニットは開発経路図に登録され,登録数が増えるとさまざまな報酬をもらえる。また,特定勢力の開発経路図をコンプリートすると,特殊な「アルティメット」ユニットを開発できるようになる(ガシャのユニットは開発経路図にはないため,ガシャを引かなくてもアルティメットユニットは手に入る)。
例えば,「機動戦士ガンダム」のジオン軍をコンプリートするとキャスバル専用ガンダム,「機動戦士Zガンダム(劇場版)」のエゥーゴの場合はZガンダム3号機P2型,「機動戦士ガンダムZZ」のネオ・ジオンの場合はサイコ・ガンダムMk-IIIが開発できる。いずれもマニアックなユニットなので,熱心なファンであればニヤリとしてしまうだろう。
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そして,本作に登場するユニットは幅広いラインナップが揃っている。ガンダムやガンダム・バルバトス,ガンダム・エアリアルといった主役級はもちろん,ボールやバクゥといった味のある脇役,61式戦車やドップといった旧世代兵器など,さまざまなユニットが手に入る。
出典もアニメ作品だけでなく,小説からG-3ガンダム,模型企画からSガンダム,「MSV」からZIIやギャン・エーオース,ゲームオリジナルのジム・ガードカスタムなど,ガンダムファンはユニットを眺めているだけでも楽しめるはずだ。
※MSV……映像作品のユニットのバリエーションを創作する企画
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手塩にかけて育てたユニットやキャラクターを活躍させる高難度コンテンツも用意されている。
原作ステージの最終話をクリアすると,「HARD STAGE」の解禁だ。敵が強力になり,「シークレット条件」を満たすと危険なボスが出てくるようになる。
例えば,「機動戦士ガンダム」のHARD STAGE1の場合,ザクレロ,ブラウ・ブロ,ブラレロといったHP3万のモビルアーマーがひしめき合うばかりか,奥にはHP4万の耐久型であるギャン・エーオースが控えている。これだけでも危険なのに,シークレット条件(ギャン・エーオースを2ターン以内に撃破)を満たすと,HP7万オーバーのビグ・ザムが襲ってくる。
もちろん手強すぎる相手ばかりだが,ガンダムファンとしては濃いユニットのそろい踏みにうれしくなってしまう。
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もう1つの高難度コンテンツ,エターナルロードは部隊編成がさらに厳しくなる。「キャラクターは自由に選べるが,ユニットは特定の作品のみ」「特定の作品のユニットとキャラクターのみ」といった条件下で戦力を確保するには,しっかりとした育成が必要不可欠だ。アムロ・レイのホワイトベース隊が敵として登場するなど,NORMAL難度でもギリギリの戦いを強いられるだろう。
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本作では,ガシャから強力なユニットが手に入る。しかし,戦力を充実させるには,開発や鹵獲できるユニットも重要になるようだ。開発を着実に進めながら,特殊なステージでは条件に当てはまるユニットを鹵獲することになり,しっかりとプレイする必要があるだろう。工夫してユニットを集めていく過程は楽しく,正式サービスでも同様のバランスが続くことを期待したい。
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- ライター:箭本進一

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