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ソニーINZONEから,初のゲーマー向けインイヤーイヤフォンやキーボード,マウス,マウスパッドなどが9月5日に発売
プロゲームチーム「Fnatic」と共同開発したINZONE初のキーボードやマウス,マウスパッド,インイヤータイプのイヤフォンを製品化したのが見どころだ。
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新製品のラインナップおよび税込のメーカー想定売価は以下のとおり。
●ヘッドセット
- INZONE H9 II(型番 WH-G910N):4万円前後
- INZONE E9(型番 IER-G900):1万8000円前後
- INZONE KBD-H75(型番 KBD-G900):4万円前後
- INZONE Mouse-A(型番 MSE-G500):2万2000円前後
- INZONE Mat-F(型番 MPD-F900):8000円前後
- INZONE Mat-D(型番 MPD-D700):5000円前後
INZONE H9 II
INZONE H9 IIは,既存のヘッドセット「INZONE H9」の反響をもとに,よりFPSプロに向けて最適化したワイヤレス&ワイヤードヘッドセットである。
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ソニーのオーディオ用Bluetoothヘッドフォン「WH-1000XM6」と同じスピーカードライバーを採用しつつ,「VALORANT」や「Apex Legends」などFPSに特化したイコライザープリセットを用意したのが特徴だ。ノイズキャンセリング機能も備えている。
また,デザインを一新して徹底的な軽量化を実現。約260gという軽さにより,長時間使用時でも疲れにくい点も特徴と言えよう。
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単一指向性のブームマイクは,ブーム部分が長めで柔軟に動くので,口元に持っていきやすい。また,AIベースのマイク音声用ノイズリダクション機能も備えている。
専用の低遅延ワイヤレス接続と,Bluetooth接続,および有線接続の3方式に対応。バッテリー駆動時間は最大30時間(※ノイズキャンセリングオフ状態)である。
FPSプロ向けを謳うだけあって,ハイエンド市場向けヘッドセットとしても高価な製品ではあるが,ソニーの音を好むゲーマーなら,注目する価値がありそうな製品だ。
INZONE E9
INZONE E9は,INZONE初のワイヤードインイヤーイヤフォンである。
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eスポーツの競技会では,選手たちはインイヤーモニタータイプのイヤフォンを装着したうえで,遮音のためにヘッドフォンも被るのが一般的だ。そのため,日常的なゲームプレイでも,イヤフォンを使っているプロ選手は少なくない。
そうした用途で使われるイヤフォンでは,名高いオーディオメーカーであるShure製イヤフォンが使われることが多いという。INZONE E9は,このジャンルに切り込むことを意図した製品であるそうだ。
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音質は,単純なモニター系イヤフォンそのままではなく,Fnatic所属の選手たちによる監修のもと,足音や銃声,ボイスチャットの声を強調した音に調整。設定ソフトウェアによるイコライザ調整をしなくても,FPSに適したサウンド再生が可能になっているという。
耳にかけるイヤーハンガー部分は,ソニー製のプロオーディオ向けインイヤーモニター「IER-M9」に似たデザインで,着脱しやすいうえにしっかりと安定して装着できる。
イヤフォン本体は,3.5mmミニピンのアナログ接続だが,USB Type-C接続のUSBサウンドデバイスも付属しているので,PCとのUSB接続も可能だ。
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キーボード,マウス,マウスパッド
キーボードの「INZONE KBD-H75」は,75%サイズの10キーレス,英字配列のワイヤードキーボードである。
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ゲーマー向け10キーレスキーボードでは,ファンクションキーや[PageUp/PageDown]キーなども省略した60%キーボードのような小型キーボードもある。しかし本製品は,Fnaticの選手の声を反映して,省略されがちなキーはそのまま残すレイアウトを選択したそうだ。
キースイッチには,磁気センサー式スイッチを採用。SOCD(ラピッドトリガー)機能を備えるほか,設定ソフト,またはWebブラウザ版設定ページでアクチュエーションポイントやショットカットキーのカスタマイズなどを行える。
ポーリングレート(USBレポートレート)は最大8000Hzに設定可能だ。
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スペック面ではほぼ隙がない本製品だが,4万円前後という価格はハードルとなりそうだ。
マウスの「INZONE Mouse-A」は,左右対称形状だがサイドボタンは左側面だけに備える,右手用ワイヤレス&ワイヤードマウスである。
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底面を部分的に肉抜きしたボディにより,公称本体重量は約48.4gと,非常に軽いのが特徴のひとつ。搭載する光学式センサーは,「3950IZ」というINZONE独自のものだが,名称的にはPixArt Imaging製のマウス用光学式センサーのカスタム版だろうか。
トラッキング解像度は750 IPS,最大加速度70G,トラッキング解像度3万DPIと,センサーのスペックはかなり高めだ。ポーリングレートも,独自方式のワイヤレス接続時は8000Hzと,ハイエンドなスペックのeスポーツ向けマウスと呼ぶに相応しい仕様を揃えている。
ワイヤレス接続時のバッテリー駆動時間も,最大90時間と長い。
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最後のマウスパッドは,表面素材が布系の「INZONE Mat-F」と,複合素材の「INZONE Mat-D」の2種類が登場した。
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INZONE Mat-Fは,VALORANTやCounter-Strike 2のプレイに適した「コントロール系」とされており,表面の摩擦力が55gfと強めで,止めたいところで止めやすい抵抗感が高めのマウスパッドであるという。一方のINZONE Mat-Dは,摩擦力が42.5gfと滑りやすい素材となっていて,少ない力で動かせる,バトルロイヤル系ゲームに適した「スピード系」である。
面積はどちらも480(W)×400(D)mmで,厚さはINZONE Mat-Fが6mm,INZONE Mat-Dは4mmだ。
ソニーのINZONE公式Webページ
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