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印刷2025/03/05 17:00

プレイレポート

[プレイレポ]幻想水滸伝の原点,108人の英雄譚を再び。「幻想水滸伝 I&II HDリマスター 門の紋章戦争 / デュナン統一戦争」

 KONAMIは2025年3月6日,「幻想水滸伝 I&II HDリマスター 門の紋章戦争 / デュナン統一戦争」PC / PS5 / PS4 / Nintendo Switch / Xbox Series X|S / Xbox One)のリリースを予定している。
 本作は,1990年代に発売されたRPG「幻想水滸伝」の第1作,第2作をセットにしたHDリマスター作品だ。のちに移植されたPSP版から数えても,実に19年ぶりの復活となる。
 リリースに先がけて,製品版相当のビルド(PS5版)をプレイする機会を得たのでレポートしよう。

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 フロンティアワークスは本日(2025年3月4日),舞台「幻想水滸伝-門の紋章戦争篇-」を12月に東京公演をシアターHで,京都公演を京都劇場でそれぞれ上演すると発表した。本公演は,KONAMIのRPG「幻想水滸伝」の1作目を,中屋敷法仁氏の脚本と演出で舞台化したもの。また,主人公「ぼっちゃん」役らキャスト情報も明らかにされた。

[2025/03/04 11:05]

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「幻想水滸伝 I&II HDリマスター 門の紋章戦争 / デュナン統一戦争」公式サイト



ここが変わった! HDリマスター


 本作のビジュアルは背景グラフィックスが一新され,キャラクターの顔アイコンも新規に描き起こしている。
 一方,フィールドや戦闘シーンにおけるキャラクターは,ドット絵のまま。原作の発売当時はブラウン管にコンポジット,またはS端子ケーブルによる映像出力が主流だったこともあり,鮮明とは言い難い時代だったが,現代のHDリマスター版であれば,「幻想水滸伝」のドット絵の素晴らしさをしっかりと堪能できる。

背景グラフィックスと顔アイコンは一新。ドット絵もクッキリしている
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 機能面では,ダッシュ機能の標準化を特筆したい。原作では「神行法の封印球」を宿しているとき,またはスタリオンがパーティにいるときに限り,ダッシュが可能だった。
 また,原作では移動速度が上がるだけだが,HDリマスター版では主人公が前傾姿勢になり,足元に土埃が立つようになっている。

ゲーム開始時からダッシュが可能になった。前傾姿勢でスピーディに移動できる
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 戦闘シーンでは,なにより「倍速」の搭載が嬉しい。元々,戦闘開始時の読み込みが皆無でテンポのいいゲームだったが,このような機能はあるに越したことはない。
 さらに要所要所ではオートセーブが行われるようになり,不意にゲームオーバーになってしまっても,致命的な“やり直し”が発生しない。

戦闘中,いつでも「おまかせ」のON/OFFが切り替えられるようになった。ONの場合,決着がつくまでオートで戦ってくれるので便利だ
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 ダッシュ機能の標準化により,前述のスタリオンはパーティにいるときの能力が変更されている。原作では「ダッシュ」と「ワールドマップの移動速度アップ」の能力を持っていたが,前者の代わりに戦闘の4倍速が可能になり,さらに「逃げる」が100%成功する(「II」に登場するスタリオンの能力。ただし,イベント戦闘を除く)ようになった。
 もちろん,「ワールドマップ上の移動速度アップ」はそのままだ。スタリオンのファンは安心してほしい。

倍速にすると画面右下に矢印が表示される。通常は2倍の速度だが,スタリオンがパーティにいると4倍の速度も可能だ
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スタリオンは「I」と「II」に登場する仲間の1人。重宝していたプレイヤーも多いだろう(スクリーンショットは左から「I」「II」)
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 装備関連のUIも改良されている。ショップで装備品を購入する際,現在の防御力と比較してどれくらい上下するかが確認できるようになった。

原作では数値が上がるか/下がるかを確認できたが,数値は分からなかった
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 そのほか,本拠地に戻れるアイテム「またたきの手鏡」がパーティアイテム欄に入ることで,各キャラクターのインベントリを圧迫しなくなったり,オプション画面からいつでも「取扱説明書」を表示できるようになったりしている。総じて,オリジナルの手触りは極力そのままに保ちながら,快適にプレイできるように少しだけ現代向けの調整を施したという印象だ。

取扱説明書はタイトル画面,もしくはオプション画面から確認可能だ
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町中では全体マップも表示できる。ショップの場所をひと目で確認できるので助かる
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「ギャラリー」モードでは,「サウンドモード」「ムービー」「イベントビューワー」「エンディング」「スタッフロール」が選べる。ただし,サウンドモード以外はクリアデータが必要
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起動時には,懐かしいローディング画面を再現。リマスター版の読み込みは短いので,ゆっくり眺めてもいられない
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 さて,ここからは「幻想水滸伝」をプレイしていない人に向けて,初期2作品の記憶を紐解いてみたい。


「幻想水滸伝」(門の紋章戦争)


 主人公は帝国の将軍の息子だ。恵まれた環境にあったが,圧政に苦しむ人々の姿や,理不尽な出来事に遭遇したことから,何が正しいのかを自らの目で見極めることを余儀なくされる。

オープニングムービー。新たに描き起こされたグラフィックスを元に構成されている
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 「幻想水滸伝」の世界ではキャラクターに“紋章”を宿したり,外したりすることができる。紋章を宿すことで,魔法や特殊なスキルを使えるようになる。

「封印球」を“宿す”と,紋章として体に宿った状態になる。店で買えるものから一点物までレアリティはさまざまあり,紋章屋で変更可能だ
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 こうした一般的な紋章とは別に,絶大な力を誇る「27の真の紋章」が存在する。帝国に起きている異変は27の真の紋章の影響であり,主人公が帝国に立ち向かうことになる理由もまた,27の真の紋章に起因している。
 主人公は各地で仲間を集って「新解放軍」を結成し,帝国と全面戦争に発展していく。この戦いはのちに,サブタイトルにもなっている「門の紋章戦争」と呼ばれることになる。

大きな戦乱がいくつか発生し,それらは「戦争」パートとして描かれる。「突撃」「弓矢」「魔法」が三すくみの強弱関係になっており,仲間が充実していれば,次のターンにおける敵の行動を探らせる行動も可能
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 「幻想水滸伝」はタイトルのとおり,中国の古典小説「水滸伝」がモチーフになっている。湖畔の城を拠点に108人の英雄が集結し,悪政に立ち向かうという物語の大筋をなぞりつつも,ファンタジーRPGのテイストを合わせた独自の世界設定が大きな魅力だ。

純和風ではないが,だからといってコテコテの中世ファンタジーでもない。物語だけでなく,風景や建造物も洋の東西をミックスしたような世界が「幻想水滸伝」の魅力だ
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 牽引力のある物語と魅力ある世界に加え,RPGとして唯一無二の個性を放つのが「108人の仲間」だ。廃城に拠を構えて少しずつ仲間を集めていくことになるが,非戦闘員の仲間も多く,「仲間が増えると拠点が発展していく」楽しみがあった。

本拠地は4階建て,地下と屋上もあり,かなり広い。一定数の仲間が集まるごとに,拠点が少しずつ進化していく
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浴場もあり,仲間の入浴姿をドット絵で堪能できる。壺などを飾ることも可能だ
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 特定のタイミングである場所に行く必要があったり,出現条件が厳しかったりする仲間が存在するため,攻略情報に頼らずに全員揃えるのは不可能と言っても過言ではない。原作の発売当時は友人との情報交換やゲーム雑誌を頼りに,プレイヤーそれぞれが自分なりの攻略チャートを構築していたものだ。「ゲームの外」の部分も含めて,RPG攻略の楽しさ,やり応えを教えてくれた作品だった。

本拠地の石板には,仲間になったキャラクターの名前が刻まれていく。未プレイの人は,自力でどれだけの仲間を集められるかに挑戦してほしい
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「幻想水滸伝II」(デュナン統一戦争)


 ハイランド王国の少年兵である主人公と,幼い頃から行動を共にしてきた親友・ジョウイ。「幻想水滸伝II」は2人の少年が戦争によって,数奇な運命に巻き込まれていく。

 個人では抗いようのないもの――戦争に翻弄される人物描写は「I」以上にシリアスで,「幻想水滸伝」をシリーズとして確立させた立役者とも言える。ファンには「II」をベスト作品に推す人も多い。

新たな仲間たちとの出会いが楽しみになるオープニングムービー。「I」に登場した仲間もチラホラ
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 「I」から3年後の世界が舞台となっており,前作から引き続き登場するキャラクターも多い。おなじみの顔が再び登場するたびに「おっ」と嬉しくなるので,できれば第1作から順にプレイすることをオススメする。

「I」では頼もしい仲間の1人として,共に戦火をくぐり抜けたビクトール。「II」でも序盤から登場する
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 システム面では仲間の所持アイテムとは別に,パーティ全体の共有アイテムとなる「袋」(PSP版までは「パーティーアイテム」)が導入された。所持アイテムの数に余裕が生まれたものの,回復アイテムは「その他」に装備することになった。
 「その他」にはアクセサリに相当するアイテムも装備できるため,ボス戦ではアクセサリでキャラクターを強化するのか,それとも回復アイテムを多く持たせるのかといった,新たな戦略性も生まれている。

便利な「袋」を導入。「その他」に装備できるものは3つに増えた(「I」は2つまで)
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江戸時代の風景と見紛うような景色があったかと思えば,ダンジョンではガーゴイル像が立ち並ぶ通路があったりと,「幻想水滸伝」らしい世界は奥行きと深みを増している
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戦争パートはシミュレーションRPG風に進化した
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もちろん,本拠地に仲間を集めていく要素は健在だ
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「I」「II」ともに本拠地の城を手に入れると,名前を付けられる。仲間との会話ではわりと頻繁に名前が出てくるので,テキトーに決めないように……
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「II」の開始時,「I」のセーブデータを読み込める。さまざまな特典効果があるので,やはり「I」を先にクリアすることをオススメしたい
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KONAMIが誇るレジェンドJRPGの復活


 「幻想水滸伝」の初期2作品は,シリーズ作品の中でも高い人気を誇る。PSP版以降は移植されていなかったが,ほとんどの現行プラットフォームでプレイできるようになったことは本当に喜ばしい。

 初めてプレイする人は「仲間がパーティから永久離脱をすると,持っていたアイテムは消滅する」可能性があることに注意してほしい。
 昨今のRPGであれば,離脱する仲間のアイテムはパーティ全体で共有するアイテムや預かり所に送られることが多いが,本作にはその仕様がない(一部,倉庫に自動的に入る仕様あり)。

 昔のRPGでは珍しくなかったことだが,久々にプレイして「あれ,さっき手に入れたアイテムがない? まさかアイツが持っていったのか!」という思いをして,なんとも言えない懐かしさを感じた。
 こまめなセーブはもちろん,複数のセーブデータを作成するのもオススメだ。セーブデータは16個まで保存できる。

特定の仲間が加入すると,本拠地に「倉庫」ができる。それまではアイテムの取捨選択に気を配ろう
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 本作は,当時の手触りをかなり忠実に再現したリマスター作品だ。久々にプレイする人は「そうそう,こんなだったな」と思い出を辿り,未プレイの人はこの機会にぜひ,初代PlayStationの時代を代表するJRPGに触れてみてほしい。

「幻想水滸伝 I&II HDリマスター 門の紋章戦争 / デュナン統一戦争」公式サイト

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