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印刷2022/09/20 17:54

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[TGS2022]スペイン産サバイバルホラー「The Occultist」。プレイアブルデモで見る,CGアートの先生たちが手がけるオカルト世界

 スペインのバリャドリッドを拠点とするスタジオ,Pentakill Studiosが東京ゲームショウ2022のスペインパビリオンで,処女作となるサバイバルホラーゲーム「The Occultist」PC / PS5 / Xbox Series X)のプレイアブルデモを出展していたのでチェックしてきた。

画像集 No.001のサムネイル画像 / [TGS2022]スペイン産サバイバルホラー「The Occultist」。プレイアブルデモで見る,CGアートの先生たちが手がけるオカルト世界


 物語の主人公は,オカルト魔術を操るとされる「アラン・レベルス」(Alan Rebels)。舞台は,失踪した彼の父が子供のころによく話していた,イギリスの海岸に浮かぶ故郷の島“ゴッドストーン”だ。

 ゴッドストーンは1950年代にカルト教集団に乗っ取られ,今は無人化してしまったとされるが,アランは父から受け継いだ「奇妙なペンダント」を手にこの島へと上陸し,いなくなった父の手がかりを見つけるために,島内の廃墟などを探索していくことになる。

 肝心のペンダントの造形は,上部がなんらかの動物のガイコツのようになっており,下部にはガラスの宝石が埋め込まれている。

画像集 No.003のサムネイル画像 / [TGS2022]スペイン産サバイバルホラー「The Occultist」。プレイアブルデモで見る,CGアートの先生たちが手がけるオカルト世界
画像集 No.004のサムネイル画像 / [TGS2022]スペイン産サバイバルホラー「The Occultist」。プレイアブルデモで見る,CGアートの先生たちが手がけるオカルト世界

 出展されていたプレイアブルデモで描かれていたのは,おそらくゲーム序盤のシーンと思われ,アランがゴッドストーン島に上陸した直後,鬱蒼とした森のなかを進んでいく場面が映されていた。

 視点はファーストパーソンで,最初は倒木でできた木の上を,体の左右のバランスを取りながら進んでいく操作を学びながら,廃墟となっている民家に向かっていくといった流れのようだ。
 その間,半透明なカラスが,アランの目先を飛び回りながら道中を先導していた。彼はそれほど不思議がるそぶりをしていなかったことから,恐らくこれ以前にカラスとの出会いがあるのか,あるいはアランのオカルト魔術の御業なのか,そういったシーンがあるかと思われる。

 映像内で足取りが進んでいくと,麦畑のような耕作地の脇にある洞窟へと進入していった。洞窟内には子供が描いた絵のようなものが何枚も貼り付けられており,そこにアランがペンダントをかざすと,プレイヤーがチェックすべき部屋のアイテムや探索箇所が暴かれた。
 この手のゲームでは部屋に入っただけでアイコン類が表示されることも一般的だが,「The Occultist」では“怪しい場所にペンダントをかざして探る”といったゲームデザインになるらしい。

 さらにそのあと,廃墟となった農家にも潜入していく。そこでは部屋中に飾られた写真が“なぜか顔だけが消されたよう状態”になっており,これらにもペンダントをかざすことで,顔の見えない人物がしっかりと浮かび上がってくるなど,魔術のギミックが散見された。

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画像集 No.006のサムネイル画像 / [TGS2022]スペイン産サバイバルホラー「The Occultist」。プレイアブルデモで見る,CGアートの先生たちが手がけるオカルト世界
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 次なる世代のUnreal Engine 5で開発されている本作だが,開発元であるPentakill Studiosのスタッフは元々,コンピュータグラフィックスやテクノロジー関連の専門学校に在籍していた講師たちだという。

 彼らは近年のパンデミックの影響などにより急激に仕事が減ってしまったために,2021年に意を決してゲームスタジオを結成。バリャドリッド政府の文化振興費を得て,本作を開発するようになったようだ。

 そんな経緯もあってか,ゲームの完成についてはまだしばらくかかりそうな気配であり,公式サイト(英語)では取材時点で約15か月後ほど先,つまり“2024年初頭のリリース”を見込んだカウントタイマーが表示されていた。先生たちの作品にしてはダークな内容が予見されるが,教える立場の者から転換し,すでに高い開発能力を蓄えたクリエイターとして活動できる彼らの作品は,今から楽しみにしておきたいところだ。

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