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[GDC 2025]発売間近のステルスアクション新作「Steel Seed」の完成版をチェック。イタリアの精鋭開発チームが影響を受けた日本の漫画とは
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Storm in a Teacupは,10年前にホラーアドベンチャー「ENKI」でデビューし,その入念なストーリーテリングで徐々にゲーマーたちの間で知名度を上げてきた。現時点でリリース済みの最新作は,日本語対応も行われた2020年の「Close to the Sun」となっている。
そんな彼らの新作「Steel Seed」は,これまで以上にアクション性が高められたシングルプレイ専用の三人称視点SFアドベンチャーだ。
本作では,何らかの異変によって人類が絶滅の危機に瀕する中,強化外骨格に身を包んだ主人公のゾーイが,飛行ドローンの相棒「コビー」と共に地下施設の奥深くを探索し,世界の謎と人類存続のための鍵を探し求める姿が描かれる。
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ゲームの序盤は,病院のベッドのような場所に横たわっているゾーイの視点で展開される。気を失って目を覚ましてみると,自分の肉体が改造されていたという設定だ。
まだ夢の中なのか,現実なのか,異世界なのかが全くわからない状態で,アンドロイドたちが襲いかかってくる広大な工場のような場所を,パルクールとステルスを駆使して進んでいく。
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ゲーム序盤では,プラットフォーム状のマップを駆け抜け,でっぱりに掴まったり,傾斜を滑り降りたり,巨大な電光看板を壁走りしたりしながら進んでは,時折現れるアンドロイドやドローンたちと戦うことになる。
青白く光る日本刀のような長剣が基本的な武器となり,正面から戦いを挑むよりも,高みから飛び降りて一撃したり,アンドロイドの視覚が錯乱する電磁波の中に身を屈めて待ち伏せしたりといった,ステルス攻撃が主体となる。
パッシブなものも含め,3系統に分かれた40種ものスキルが存在するとセンプレベーネ氏は語っていたが,少なくともゲーム序盤では複数の敵に囲まれた途端に劣勢になるようで,パルクールによる素早いトラバーサルと,ステルスで探索しながらじっくりと作戦を練るという,緩急の変化に富んだプレイが楽しめるようだった。
お供となるコビーは,ゾーイを守るために開発されたプロトタイプ機という設定になっているようで,ゾーイの戦闘中には上空から銃撃でサポートしてくれる。敵の機械軍団は,攻撃されない限り,コビーを敵とは認識しないようで,コビーの視点になってエリアの散策することも可能なほか,アンドロイドを倒すことで得られる資源を貯めていくことで,コビーのアビリティを高めるようなカスタマイズ要素も用意されている。
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Storm in a Teacupにとっては初のUnreal Engine 5作品ということもあり,当初は学びながらの開発になっていたということだが,パーティクル効果は非常に美しい。ゾーイのキャラクターデザインも魅力あふれる仕上がりに加え,彼女の繰り出す攻撃に合わせて発せられる青系のネオン色と,敵のオレンジ系ネオン色の対比も印象的で,殺伐とした世界が色鮮やかに演出される様は目を惹くはずだ。
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凝り性の開発チームだけあって,プレイ時間は当初予定していたよりも長い,総計15時間ほどになるとのこと。かなり遊び応えのあるアクションゲームになるのは間違いなさそうだ。Steam Nextフェスに合わせて,ストアページでは序盤を楽しめる新しい体験版も公開されるので,こちらをプレイしたうえでウィッシュリストに追加するといいだろう。
「GDC 2025」公式サイト
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