インタビュー
[インタビュー]「フラガリアメモリーズ」新展開が続々! 初キャストライブ&ゲーム化決定,キャストとPが語る“3大発表”と新章MVの魅力
ファン待望となる初のキャストライブ開催やゲーム化,そして今後の物語を彩る新展開など,作品の世界がさらに広がる内容となっている。
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「フラメモ」は,サンリオが贈る騎士道ファンタジープロジェクト。お馴染みのサンリオキャラクターたちに仕える騎士18名が活躍する本作は,仲間との絆や葛藤を描く壮大なファンタジー世界を舞台に,音楽や物語をとおして騎士たちが成長していく姿を描くクロスメディア作品だ。MVやボイスドラマ,音楽,イベントなど,さまざまな形でファンを魅了している。
今回4Gamerでは,AGF2025での発表に先駆けて,シエロモート役の島﨑信長さん,バドバルマ役の武内駿輔さん,「フラメモ」プロデューサーの村上一馬氏にインタビューを実施。実際にMVを見ての感想や,初のキャストライブ,そしてゲーム化への思いなどを語ってもらった。
![]() 島﨑信長さん |
![]() 武内駿輔さん |
「フラメモ」も早2周年。
これまでの歩みを振り返って
4Gamer:
「フラメモ」は,今年2025年の9月で2周年を迎えました。まずは,この2年間を振り返っての感想をお聞かせください。
バドバルマ役/武内駿輔さん(以下,武内さん):
「フラメモ」の中心となるボイスドラマでは,それぞれの大陸の物語がひととおり綴られる「BOUQUET結成編」が完結し,また新しい物語へとつながっていくところです。
こうしたメディアミックスコンテンツはさまざまな形で展開しますが,「フラメモ」はキャラクターたちのドラマをしっかりと描き,丁寧に時間をかけてお届けできたと思います。これがあることで今後の広がりにも期待が高まりますし,先がとても楽しみになる2年間でした。
シエロモート役/島﨑信長さん(以下,島﨑さん):
僕も武内くんと同じく,「フラメモ」はこの2年間でしっかりとした“根”を張れたなという印象があります。最初からたくさんの花を咲かせたくなるところをぐっとこらえて,苗に水をあげながらじっくり育て,揺るぎない土台を作れたんじゃないかなと。
そうした根や幹がしっかりしているからこそ,これから美しい花を咲かせることができると思いますし,ここまでコンテンツを愛して応援してくださった皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
4Gamer:
ありがとうございます。なかでも印象的だった出来事はありますか。
武内さん:
やっぱり,主(ロード)とステージに立ったことですね。主がステージに登場するだけで,観客の皆さんが一斉に沸いてくださるんですよ。すごい高揚感がありましたし,これまで身近に感じていたバッドばつ丸をはじめほかのサンリオキャラクターを,あらためて愛されている存在なのだと感じましたね(笑)。
サンリオキャラクターをずっと応援してきた方にとっても,「フラメモ」が新たな楽しみ方を開拓できたように思います。
島﨑さん:
そうだよね。僕たちが2年間歩んでこられたのも,主やサンリオさんという母体があるからこそだと思います。イベントのなかでは,「アニサマ」(2024年8月「Animelo Summer Live 2024 -Stargazer-」)も本当にすごかったです。
観客の多くが「フラメモ」を目当てにしていたわけではないなかで,僕たちが自己紹介で「主の◯◯に仕える騎士です」と言うと,「おおー!」って盛り上がってくださって……。多くの方に受け入れてもらえたのは,本当に主のおかげだなとリアルに感じました。
3大発表その1.
ボイドラ新章テーマ曲 3DMV公開!
4Gamer:
それでは,AGF2025で発表される3大発表についてお聞かせください。まずは,この記事が出るころには展開中のボイスドラマ新章「ロストキティ」編のテーマ曲,「Moment Horizon」3DMVが公開されていますね。まずは村上さんからご説明をお願いします。
「フラメモ」プロデューサー 村上一馬氏(以下,村上氏):
このMVは,従来の2Dイラストを使用したMVではなく,3DCGによる「アナログとデジタルの融合点」を表現した映像となっています。ロストキティ編を音楽やMVとしても届けられるようなテーマ曲として,これまでとは異なる映像を制作しました。
昨年行った3DCGライブのモデルもありますし,それをいかしたMVを作ったら新しい映像ができるんじゃないかというところから企画がスタートしたんです。曲ができる前から外部の映像制作チームを組み,一緒に方向性を考えていきました。
音楽的には,3D映像の奥行き感やスピード感,そしてアナログとデジタルの融合感が映えるような楽曲にしたいということと,聴いたときに新鮮味を感じられるような,テクノ調でありつつもギターサウンドが鳴っている“融合感”を音でも意識しました。
そして今回は映像・曲ともに,相対性理論をモチーフにしています。タイトルの「Moment Horizon」は,宇宙理論の「Event Horizon」――“その先に行ったら光でさえも抜け出せない境界面”という概念をもとに,想い出は想い続ける限り決してなくならない,つまりロストキティ編の序盤でフラガリアワールドから消えてしまったとされているキティも,想い続けることで存在し続けるというメッセージを込めました。
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4Gamer:
なるほど。「フラメモ」の楽曲やMVには,いつもかなり細かいこだわりが込められていますが,今のお話以外に小ネタが……?
村上氏:
はい。「ロストキティ」編テーマ曲らしいポイントが散りばめられていますので,いろいろなところに注目して楽しんでいただけたらと思います。
4Gamer:
分かりました。では,楽曲を歌ったり,MVをご覧になってみた感想をキャストのお二人にうかがいたいです。
武内さん:
MVを拝見して,あらためてサンリオさんや「フラメモ」の可能性を強く感じました。時間をかければ,アニメーション作品としてもすごく高いクオリティのものができるんじゃないかと思いましたね。
あと,個人的な好みの話になってしまいますが,リリックを表示しないことでかえって想像力を掻き立てられるので,すごく好きなMVですね。ボーカルも映えますし,この先を想像したくなるような刺激のある内容だと思います。演出もとても良いですよね。
島﨑さん:
たしかに。レコーディングのときの話になりますが,今回も歌はすごくこだわったんですよ。先ほどもお話したとおり,どんどん「フラメモ」の世界が紐解かれていくなかで,シエロモートのことも明らかになってきていますよね。
そのため,キャラクターや世界観をより深く表現できるよう,ちょっとした語尾のニュアンスに至るまでいろいろ考えながら収録させていただきました。映像もこだわって作るとうかがっていましたが,実際に拝見して「レコーディングでこだわったかいがあった!」と感じましたね(笑)。
この曲は,2年間積み重ねてきたものがある今だからこそ伝わるものがあると思うんです。きっとポプリアの皆さんなら分かっていただけると思いますが,良い意味で解釈が分かれたり,武内くんの言うとおり想像力を掻き立てられたり。
「ロストキティ」編のテーマらしく,不穏さや切なさを感じさせながらも,どこかに希望がある――そんなステキな楽曲であり映像だと思います。
4Gamer:
お話を聞いていると,何度でも繰り返し曲を聴いて,映像を見返したくなりますね。
村上氏:
いま島﨑さんがおっしゃったように,歌にはすごくこだわったんですよ。とくにシエロモートはテイクを重ねながらじっくり録ったおかげもあり,本当に良い作品になったと思います。
楽曲のテーマや映像はとても壮大なんですが,歌詞は意外と等身大なんです。
キティが消えてしまうというのは,「フラメモ」の世界ではかなり大きな出来事ですが,一方ハルリット個人の感情もそこには間違いなくあって。スケールの大きな話でありながら,同時に個人的でもある――その両面が表現できたのではないかと思います。
島﨑さん:
だから僕,3人楽曲で良かったなって思いました。
武内さん:
分かります。
島﨑さん:
担当パートを一つひとつ,「ここはこうですよね」「僕はこう思います」とディスカッションしたり,みんなでなんやかんや話したりしながら作り上げていくのがすごく楽しかったです。スタッフの皆さんも「楽しい」と言ってくださっていて,それもすごくありがたかったです!
3大発表その2.
初のキャストライブ開催決定!
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4Gamer:
続いては,初のキャストライブが開催決定ということで,こちらも村上さんからご説明をお願いします。
村上氏:
2026年8月9日,文京シビックセンターにて,昼夜2公演で「フラガリアメモリーズ CAST LIVE 〜Luminous Moments〜」を開催します。本ライブは「輝き」と「モーメント」をキーワードにしたもので,プロジェクト始動からこれまで奏でてきたフラガリアメモリーズの音楽を総括したようなライブになると思います。
チケットは公式サイト一次先行が今日より開始しておりますので,ぜひ会場に足を運んでもらえればと思います。
また,ライブKVなどもこれから公開していく予定ですので,続報をお待ちください。今回は,武内さんのご出演が決定しています。
武内さん:
はい。やっぱり,イベントやライブといった形で皆さんに肌で直接感じて楽しんでもらえるのは,本当に嬉しいですね。個人的にも,こうした“体験型”のコンテンツにはどんどん力を入れていきたいと思っています。
今回,主がステージに来られるかどうかはまだ分からないのですが,僕はすべての主がズラッと並ぶ光景を見るまでは,絶対に声優を続けますので!(笑)
3大発表その3.
スマートフォン向けゲーム制作決定!
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4Gamer:
続いては,スマートフォン向けアプリゲーム「フラガリアメモリーズ Color of Wishes」の制作が決定したというお知らせです。ついに,という感じですね! ぜひ制作の経緯をお聞かせいただけますか。
村上氏:
「フラメモ」がボイスドラマと楽曲を中心に展開を続けていくなかで,ありがたいことにゲーム化のお話は以前からいただいていました。ですが,いろいろな場面でお話ししていたとおり,「フラメモ」プロジェクトとしては序盤からゲームをスタートしたくなかったんです。
ゲームが軸になりすぎると,それが終了したときにIPごとクローズしてしまうこともあります。まずはコンテンツ自体を育てて,ある程度大きくなった段階で出したかった。プロジェクト始動から2年が経った今,ちょうど良いタイミングだと判断し,今回の発表に至りました。
このたび公開したハルリット,シエロモート,バドバルマによるゲームのティザービジュアルは,これまでのイラストとは雰囲気が異なっており,魔法によるファンタジー感が強い,ゲームの世界観を表現したものとなっています。
ゲームのリリースはまだ先ですが,これからの展開のなかで情報をお届けしていきますので,ぜひ続報を楽しみにお待ちください。
4Gamer:
キャストのお二人は,ゲーム化を聞いてどんなことを感じられましたか。
武内さん:
実は僕,最近Switchで「ハローキティアイランドアドベンチャー」をずっと遊んでいるんですよ(笑)。やっぱりサンリオキャラクターって,しっかりとした世界観があるからこそ「自分がその世界に入り込めたような感覚」があるんです。
「フラメモ」も,それぞれ国やキャラクター設定に特色があるので,どんな内容になるのかすごく楽しみですね。「フラメモ」の世界に足を踏み入れるような,その魅力に触れられるゲームになるといいなと思っています。
4Gamer:
ちょっと話がそれますが,「ハローキティアイランドアドベンチャー」はどんな感じなんですか。
武内さん:
すごく面白いんですよ。自分もハローキティたちと同じ世界の住人になるんですが,バッドばつ丸から「釣り竿を持ってきて」とおつかいを頼まれたり,家具を作ったり,写真を撮ったりと,同じ住民としてその世界で暮らすような内容なんです。
「フラメモ」のゲームも,毎日フラガリアたちとやり取りできると嬉しいですね。
4Gamer:
ありがとうございます。島﨑さんは,ゲーム化についてはいかがですか。
島﨑さん:
“ゲーム体験”という言葉がありますが,やっぱり自分で能動的に操作して楽しめるものって,思い出としての残り方がまた違いますよね。スマートフォン向けゲームなら,それこそいつでもどこからでも「フラメモ」の世界を体験できるんじゃないかと思うので,僕もすごく楽しみです。
あとは村上さんがおっしゃったとおり,「フラメモ」はこの2年間があって,ついにゲームが発表されたということが印象的ですね。ゲームだけが軸ではなく,ボイスドラマや楽曲,ラジオなど,いろいろな展開のなかの1つとしてあるのが「フラメモ」らしいなと。
ゲームってすごく大きな枝だと思いますし,長く土台を作ってこないと支えきれないと思うんです。だからこそ今だったんだと思いますし,これからもしっかりと水を与え続けたいなと感じています。
4Gamer:
たくさんのコンテンツが入口となって,より多くの方が「フラメモ」の世界に触れることを期待しています。それでは最後に,ファンや読者の皆さんへメッセージをお願いします。
武内さん:
この記事が出るころには,AGF2025でのステージが終わっていると思いますが,今回のインタビューで発表内容についてお話しさせていただき,その瞬間の空気を現場で感じられないのを惜しく思っています。
皆さんの反応も楽しみですし,今日公開されたものを早くお届けしたい気持ちでいっぱいです。
いろいろなかたちで「フラメモ」を体験できるコンテンツが増えていくのは,僕自身もとても嬉しいことです。これからも皆さんの癒やしや支えとなる存在であり続けられるよう,引き続き取り組んでいきたいと思います。今後とも応援していただければ幸いです!
島﨑さん:
「フラメモ」は2年間続けてきて,本当に深みが出てきたなと感じています。今日も“根っこ”や“幹”,“お花”に例えてお話ししましたが,それをあらためて実感しています。
例えば「青空のメモリー」という楽曲1つをとっても,発表当時と今とでは,皆さんが受ける印象もきっと違うと思うんです。シエロモートをはじめ,キャラクターたちがファンの皆さんのなかに根付いていっていることを嬉しく思っています。
そして,「ロストキティ」編がスタートしましたが,タイトルのとおり内容も衝撃的な展開となっています。とはいえ,これまでの積み重ねがあってこそ可能になった深みのある物語だと感じています。ハラハラドキドキしながらも,これからも希望を信じて,一緒に歩んでいっていただけたら嬉しいです。
4Gamer:
本日はありがとうございました!
――2025年10月23日収録
- 関連タイトル:
フラガリアメモリーズ(メディアミックスプロジェクト)
- この記事のURL:
著作 株式会社サンリオ(C)2024 SANRIO CO., LTD.





















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